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松永忠二君 実はまだ私は
質問の一ページですよ。まだほかのところの問題もあるので、実は
電源も呼んだわけですし、ほかの港湾関係、運輸省のほうも呼んでいるわけですが、全然できないわけですからね。
そこでまとめて、
横山地区が実は
建設がおくれた。これは四十一年に予算がついたのですけれ
ども、国鉄が
佐久間線をつくり、その土砂でかさ上げをしたいというようなことで、
建設省との間に設計協議とかいろいろなことをやった。ところが、国鉄が途中でぐずぐずしたので、そこで打ち切って
建設省が
横山に仕事を始めたわけです。だから、最初の予算も行使できないという
状態だったわけです。だから、逆にいえば、
横山地区はそれをそのままやってくれれば今度の
水害だって助かった面もあったのじゃないかという気持ちが出てきているわけです。しかし、とにかく
建設省が
横山地区護岸を六億の全体
計画をもってやっていこうということで一生懸命手をつけていることは事実であるし、これはまた、さっきの高
水量をきちっとして、いろいろ
洪水の
水量も考えてのことであって、私は、これができれば一応
横山地区の
水害は防ぐことができる。したがって、四十四年の予算
要求も出ていることであるし、これをひとつ確実に予算を取って早く完成をしてもらうということについて考え方を聞きたい。
それからもう一つは、実は全然触れませんけれ
ども、雲名というところはその
横山の上流でして、これはこの前と同じような
災害を受けた。しかもこれは
電源のほうですけれ
ども、後ほどひとつ十分検討してみてください。サイレンも聞こえないのですよ。サイレンの場所、
つまりそこの住民が非常にやかましいと、移動してしまった。移動したところは山かげになってしまったから雲名には全然聞こえない。しかも避難命令が出たのかというと、避難命令も出ない。二十町歩の二俣上流の最もいい耕地が全部浸水しちゃって、しかも二メートル以上の
床上浸水があった。サイレンも鳴らなければ避難命令も出ない。しかもそれは四十年と同じ
災害が起きておる。それじゃ四十年の
災害から何を
一体やったのだ、
建設省は。
一体地元の市と、こういう問題について協議したことがあるのか。あるいはまた地元の市が直接的に住民と話し合いして何をやったのか。この人たちの四十年災以降にやってもらったのは
建設省の補助じゃありませんよ。自治省関係の水防の施設でゴムボートを一つくれただけです。これはゴムボートをもうそれより前にほしいといったのが、やっとゴムボートが水防の小屋に一つきただけで、全然四十年災からいままで一つも協議もなければ、いわゆる
災害の
対策もない。じゃその原因は、どこで
水害が起きたかといえば、これはここへ流れている平沢川という川から
天竜が逆流してきて
——堤防を越えて水が来るのじゃなくて
——逆流してそこが
満水になってしまった。全く私は怠慢だという考え方を持っている。長期
計画にはどうなっているかというと、これには護岸をつくることになっておる。護岸をいつつくるかといえば、
横山だってこんなこといったってまだ二、三年
あとですよ、完成は。とても雲名あたりに護岸をつくるというようなことは、実情ではできない。そうなると、二回同じような
災害が起きたのだから、これについては当面どうして
災害を防ぐのか、いわゆる平沢川の逆流をどう防ぎとめるのか。堤防をつくれない以上は、何かそこに具体的な当面の
災害対策を考えなければいけないと思うが、この雲名について、当面の
災害に対して、即刻に協議をして一つの案をつくってほしい、これは当然なことだということが一つです。
もう一つ、実は
電源のほうで非常に問題があるので、もしあれならまた
災害対策ででもやりたいと思うけれ
ども、秋葉
ダムと
佐久間ダムの間が河床が上がっているわけです。これまた政務次官ではあれですけれ
ども、秋葉
ダムと
佐久間ダムの間は河川管理者の直接の責任者は
建設省です。しかしこれは
ダムの中だということで、管理とかそういうものは
電源開発がやっているわけだ。で、河床の
調査は
建設省がやらないで、県と
電源が河床
調査をやって、河床が上がった場合には
つまりこれを補償をするわけです。すでにこういう補償もやった。その補償の際には、十メートルから低いところでも二メートル河床が上がるということで補償をやった。水窪の合流点の少し下のところに大輪橋という橋がある。県道にかかった橋です。この橋が今度はとれた。そこでそのそばの県道が七十メートルくらい三メートルの水深がきた、周囲の七戸の家は床上どころか非常にあぶなかった、ところがもっといけないことは、大輪橋という橋の耐風線というのがあるそうですね、引っ張った。耐風線は買収した線よりも一メートル低いところにある。いわゆる補償した線より一メートル低いところに耐風線のある橋というのは全国にないそうです。
電源が
佐久間ダムをつくるときには、地元や県も、この大輪橋付近は河床が上がるから、水深がないから河床が上がるから、どうしてもこれはつくり変えてもらいたいという話はあったけれ
ども、それはやらなかった。しかも三十六年災も四十年災もそういう陳情を
電源にやっている。四十三年の八月には知事にも陳情している。もう初めからのものであるのに、それをそのままにしておいて、今度はとれちゃった。当然これは
電源が責任を持って
対策を考えていくであろうし、
建設省またそういう態度で
電源に善処を求めると私は思う。で、これについて
電源の考え方を聞くし、また
建設省の考え方も聞きたいと思う。似たようなことは実はほかにもありますので、また機会を見てお伺いをしたいと思うので、実は毎日新聞等、あるいは地方の新聞でもそうでありますけれ
ども田子ノ浦の富士、吉原の海岸で、
建設省所管のもの、運輸省所管のもの、
建設省の所管であるけれ
ども工事は
災害で県がやっているものあるいはまた河口には農林省の管理の場所、これらの問題について、工期が非常にまちまちであるということ、構造が違うというようなことで、その
災害に対する非常な不安を感じているので、いろいろ地元からも要望が出ている、これらの点については、あまり簡単な答弁をお聞きをして、その線を逸脱してもまずいので、きょうは御答弁をいただきませんけれ
ども、
建設省、運輸省、いまひとつ十分地元と協議をしてもらって、とにかく地元住民に不安がないのだということを積極的に説得をしていただくようなことをやってもらわなければだめだ。また、予算のつけ方もできるだけ
調節をして、ひとつ予算をつけてもらいたい。この点は最後は要望でありますが、最初の三つについてだけは御答弁をいただいて私の
質問を終わりたいと思います。