○大森創造君 私の調べたところによると、長官と違うわけですよね。TOCというのがあって、これは日本人というか、日本の航空
自衛隊が参加できなくて、日米共同の作戦行動を必要とする場合には、その日本の戦闘指揮所と
米軍の戦闘指揮所というものがあるんでなくて、両方一緒になった場合の戦闘指揮所というものがある。それは
米軍がとるんだということです。事実を調べてみればわかりますけれ
ども、私の調べ方によるとそういうことになっている。そこでそういう私の言うようなことが、前提が違ったならば議論にならんですけれ
ども、そういうことであれば、私の
考えではF4Eファントム、高性能の戦闘機を買った場合に、戦闘指揮所が
米軍であるという場合には、これがそういう高性能な飛行機というものはフルに活用するんではないかと思うのです、いろいろお答えになりますけれ
ども。私は、高性能な飛行機を性能を落として使うという日本の航空
自衛隊というものはどうなんであろうか。あまりにも慎しみ深い。どうなんであろうか。高性能だから、高性能を予想してF4Eファントムを購入するのであろうし、その高性能の機能を果たせないというようなことは、ぼくはTOC、戦闘指揮所というものを
米軍の手にゆだねられている場合にはとんでもない、F4Eファントムの性能を発揮せぬではないかという不安を持ちます。
ところで増田長官にお
伺いしますけれ
ども、これは各新聞に出ておりましたけれ
ども、これは十七日の参議院
内閣委員会で、「次期主力戦闘機の有力」云々と書いてある。「かつて鳩山元首相は、憲法九条は〃座して死を待つ〃ということを規定していない、わが国が侵略を受けた場合、その侵略者の
基地をたたかなければ、死中に活を求めることができないときは、その侵略者の
基地をたたくこともできると答弁している。十年ぶりではあるが、私もそのことを明瞭に衆参両院で答弁している。」ということですね。「それでは一体、どういうふうに(「敵」
基地を)たたくかということだが、こんどのFXでたたくとはかならずしも限っていない。
海上自衛隊もある。」云々という答弁があった。それから「陸上部隊がいく場合も、艦艇がいく場合も、飛行機がいく場合も、他の領土、領空にでかけて武力行動をとることになれば、やはり海外派兵の観念にはいる。したがって日本の憲法上はすべきものではないと
考える」そこで増田長官どうなんでしょう。私に対する答弁は、爆撃能力はない、爆撃の装置はつけないということであるけれ
ども、この十七日並びに衆参両院の
内閣委員会で答弁されている趣旨、ちょっと違うんじゃないですか、私に対する答弁と。
基地をたたくことをするという鳩山元首相のそういう
考えでいるわけですか。そこでこれは安保条約特別委員会というので、岸元総理それから林法制
局長官などは全然それとは違う答弁をされておるわけですよ。どういう位置にあるんですか。いまのこの衆参両院の
内閣委員会で、長官が「公然と憲法じゅうりん」、「増田長官が重大発言」、見出しはそれぞれ違いますけれ
ども、多少私に対する答弁とはニュアンスが違うような答弁をされておりますが、真意をお聞かせ願います。