○高山恒雄君 私はまあそんなに余分なことを聞いておるのじゃないのです。パトロール、
管理が悪かったと言うのじゃないのです、私が言うのは。あなた御存じないのだ、あそこを、実際。あそこはあの四車線の国道四十一号線に昇格する前から非常に土砂くずれの多いところなんです。私はよく通って知っておるのです。普通の日でも
危険性があるのです。それから雨期に入っても
危険性があるのです。それだけの地質なんです。あなたおっしゃるように、なるほど二百メートル以上はその地質も違います。その地質の違うところが、今度くずれて一定のモルタル吹きつけ工事やっておるでしょう。そういうものもむろんたまっておる。それが一ぺんにたまっておる、それが
原因でしょう。私は、そうじゃなくて、それももっと拡大の方法の工事をやる必要があったんじゃないか。たとえば個人の所有権はできるだけ侵さないような方法で、そうして砂防の工事をやりたいということはいわれておりますけれ
ども、それじゃなくて、やっぱり完全なものにするということが、道路をつくる限りにおいては安心して通れるということでなければ、その
責任を全うしたとは言えないと思うのです。しかし、まあ例年にない、六十年目に一回しかこない、こういうこと。しかし、六十年目に一回しかこないという表現は、六十年もたつと人がいないようになるからわからないです。そんなことで道路の危険を私は防げないと思うのです。しかも集中豪雨というようなことは地震と違うのです。全然違うのです。そういう
立場からいえば私は双方に、前方も後方も土砂くずれがきておったと、身動きができなかったという点に問題があるというのです。もっと先に行けたんじゃないか。前もくずれておった。うしろもくずれておる。それは二百メートル以上のところからくずれておるのじゃないのです。それだけ土砂くずれの多いところなんです。これは四十一号線に昇格する以前から。そういう地域であるがゆえに、私は先ほ
ども聞いたのは、三十九年度に木曽川としての皆さんが
調査をしておられる、どうして飛騨川まで……これが
調査したのかどうかということをお聞きしたのは、そのときにほんとういえばやっておくべきじゃなかったか。同じ木曽川の上流です。それを怠っておるという点からみても、今度の問題についてはもう
一つ手落ちがあったと、そういうために双方が山くずれし、そこに身動きができない、自動車が停車せざるを得ない。したがって、たまたまそこが沢であった、その沢が二百メートル、いわゆる吹きつけ工事もやっておられる、その上がくずれてきたところにその問題があるでしょう。だから、私はそういう点からみて、これは工事面からみると、皆さん方の大きな手抜かりもあったんじゃないか。もっと完全なものにすべきじゃなかったかという点を指摘せざるを得ないのです。
それからもう
一つ聞きたいのですが、これに関連してです。この地図を見ますと、同じ昔県道であったのですけれ
ども、この七宗村から金山に出るのに、最も危険な地域を汽車に並行してこれをつくったわけですね。ところがこの七宗村の本郷というところから県道が入っている。この本郷から万場にいって金山に、これは昔の飛騨街道です。飛騨街道の一部、これは県道じゃなくて一般国道になっております。これをつなげばよかったのではないか。むしろここに道を持っていくべきでなかったという、これは
あとから私らが見てそう感ずるのでありますけれ
ども。私は
局長にお願いしたいのは、これは考えていただかなくてはいかぬことは、これからのモルタル吹きつけ工事とか、あるいはまたコンクリート工事等において完全無欠なものをつくると断言されるなら別ですが、少なくとも距離としても違いがない、この県道と一般国道に対して七宗村の本郷から入っていく、そうしてこの飛騨の金山に抜ける道をもう一本つくるべきだ、この道を昇格して、あるいは県道のままでもいいから、こういう危険地域の完全な砂防ができないということであるならば、私はできまいと思う。あなたもおっしゃるように、二百メートル以上の地域についてはできない、これはモルタル吹きつけなんかできやしません。土の上にはできない、水が出てできないでしょう。そうするなら、そういう不完全な地域は天気の日はいいとしても、少なくとも雨期においても、山くずれのするような地域においては、私は現在あるこの県道を昇格せよとは言わぬけれ
ども、直ちに雨期あるいはまた危険を生ずる場合については、
管理上ここで分けて、そうしてこの万場から旧飛騨街道に抜けて金山に出る、こういう道をひとつ早急に私はやるべきだ、こういうふうに考えるのだが、それがもしいけなければ、関に抜ける道もあるのです。現在としてはあるのです。けれ
ども、この道はそうあまりよくありません。したがって、やっぱりどうしても四車線になっているところの四十一号線を通ろうとした。しかしここまで来ますと、ここの七宗村の本郷まで来ますと、左から行こうが、右から行こうと、距離においてはあまり変わらない。ただ現在では道が悪いから、危険な地域はできるだけ避けるという意味からも、この本郷から入って、そうして現在の県道、それから一般国道、これの道を改修してもっと安全をはかるべきだ、こういう
意見を持つわけですが、この点は
政府としてぜひひとつ考慮願いたいと思いますが、これについてひとつ
責任ある回答を願いたい。きょうは
大臣も来てもらいたかったのですが、大体
局長の言うことは
大臣も聞かれるだろう、こう思いますから、私も
局長でよろしいという御返答を申し上げたのですが、ひとつこの点御
答弁願いたい。