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説明員(田中勉君) ことしの三月十三日それから五月の八日、五月の十五日の当
委員会、三回にわたりまして、
大森委員から包装資材の
関係それから食糧保管料の代理受領の問題それからまた輸入食糧の取り扱い等の問題についていろいろ御注意なり御
質問をいただいたわけでございます。その際、先ほど
お話ございました
ように、当
委員会で警告決議をいただきましたのは、仰せのとおり食管特別会計におきましての運賃の計算方式、包装資材、それから調達会社のあり方、また食糧、
関係代金の代理受領、支払いという
ようなものについていろいろ問題があるということでございまして、それについての検討をして食管特別会計の諸経費の節約に一そう
努力すべきであるという御決議をいただいたことはよく
承知いたしております。その後におきまして、当方といたしましても、
委員会においても、私
どもの食糧庁のとっている
立場あるいはそういう
趣旨等につきましては、三回にわたりまして私からもるる御
説明申し上げたわけでございますが、いろいろ話は長くなるわけでございますけれ
ども、まず麻袋の調達
関係のあり方ということでございますが、先生御指摘はいろいろあったわけでございますが、何ぶんにもその調達のあり方につきまして、食管特別会計の経費節減ということを目途とした今後のそういう改善方式ということについての御注意をいただいたわけでございます。私
どもその後いろいろ検討いたしておるわけでございますが、何ぶんにもまず輸入食糧の包装の現状が、御
質問をいただいた当時からいたしまして、その包装
関係にたよって輸入食糧を
政府が買うというケースが非常に減ってきていることも事実でございます。
昭和四十年はいわゆる輸入食糧
関係で約三千四百万枚の麻袋を使って
政府が輸入商社から外麦を買い付けておったわけでありますが、
昭和四十二年度になりますと、また四十三年ことしの予想からいたしますると、約二千四、五百万程度になるという
ような状況でもございます。非常にここのところ大幅に麻袋を使用するケースが減ってきておるわけでございます。これは一面におきまして、私のほうといたしましては、食管特別会計の合理的な運営という中間経費の節減を目途といたします観点からいたしますると、外麦はバラして輸入するわけでございますので、国内の輸入港におきましても、また国内における製粉業者その他需要者に対する売却の方式にいたしましても、バラで一貫することが一番コストの軽減になる、こういう観点に立ちまして、
政府におきましても、製粉会社のサイロの増設とか、いろいろ各種の港における受けの施設の近代化をはかっている段階におきまして、当然にこれは麻袋を使うところのケースが、非常に減少をしてきているわけでございます。私
どもといたしましては、将来、こういう包装にたよるという
ような状況は、これは極力ほとんどゼロにひとしい
ような形に持っていこうということで
努力をいたしておるわけでございます。それにいたしましても、今年度におきましては約二千四、五百万枚、先ほど申し上げました
ような使用の状況でございますが、これにつきまして、いろいろ調達機関が二社ございまして、貿易商社との
関係において、この間の受け渡しが行なわれ、
政府の原麦の納入が行なわれておるわけでございます。いずれにいたしましても、この二社の調達についてのいろいろな経費なりそういうものについて先生から御指摘いただいたことも事実でございますが、いずれにいたしましても、この問題につきましては、今後麻袋の需要なり供給というもの、需給の
関係が大幅に緩和をするという
ような現状下におきましては、今度調達機関のあり方という問題については、相当根本的に考えなければならぬ時期にきておると実は思っておるわけであります。そのことにつきましては、やはり貿易商社がかつてはこの麻袋の需給が非常に窮屈な段階におきまして、年間を通して時期的にも、あるいは地域的にもプール的な機関であるところの調達機関の必要があろうという必要性から、この調達機関がそういう形で生まれてきておるわけでございますが、今後におきましては、先ほど申し上げました
ように、大幅に麻袋を使うというケースが減少をしてくるという
ような段階におきましては、こういう機関の将来的な存在というものについての考え方については、相当この際あらためて検討してみたらどうか、こういうことで輸入食糧商社の構成いたしております協議会に対しましては、今後のそういう買い付け方式、麻袋の調達方式、そういうものにつきましては、あるいは調達機関を将来にわたってもずっと必要であるかどうか、あるいはまたそうでなくて、各社が直接的に市場から調達するのがいいかどうかという
ようなことについても、ひとつ将来的な問題も検討していただいておるわけでございます。
それから、話は長くなりますけれ
ども、調達機関の取り扱い中間経費として、先般のこの
委員会においても御指摘いただきました十二円何がしというものにつきましては、相当その他の業界、調達機関のみならず修理業者とか、いろいろその中間に携わっている業界があるわけでございますので、その他の業界に不当なやはり忍耐を押しつけて、そうして調達機関がわりあいに十分なそういう経費をとっているのではないか、こういう
ような御指摘もあったことも事実でございます。私
どもといたしまして、本来的には、これは業界自体内部の問題だと私は考えておるわけでございますが、御指摘のあった点につきましては、十分この麻袋を取り扱うところの調達機関を初めとして、またそれに携わるところのそういう業界に対しましても、御指摘のあった
ような点を十分話をいたしまして、現在、十月からは調達機関のその十二円何がしというものにつきましては、これを十円程度に圧縮をして、他の業界にこれを均てんをする、こういう
ような形で取り扱われているわけでございます。これが輸入食糧の麻袋
関係の問題でございます。
それから、よろしゅうございますか。次に御指摘いただいたほかの買い受け代金の支払いとか、こういうこと、また、これだけで……。