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山上説明員 ただいま三十一カ所という
お話、私は実はこの「公明」という雑誌を読みましたら、おっしゃったのがそのまま出ておりましたので、それを拝借してお答え申し上げたいと思いますが、実はこれについて私どもは、先ほど申し上げましたとおり、
基地の問題につきましては、従来から今日に至るまで、常にそういった公害の問題であるとかあるいは
基地の周辺におけるところのいろいろな反対運動の問題、すべてにわたって
検討しておる
段階でございまして、いま必ずしも結論に達した
段階ではございませんので、直ちにこういたす、ああいたすということを御返事できる状態では、ただいま必ずしもないのでございますが、大体のところを申し上げたいと存じます。
このたくさんございます中で、まず共通的にございます電波障害の問題、これが十二カ所にわたってございます。申されました三十数カ所の中にも
相当大部分が入っておるようでございますが、これにつきましては、
施設委員会のもとに電波障害制限地帯に関する特別
委員会というのを設置いたしまして、電波障害の制限、緩衝地帯、こういうものを設置すべきやいなや、これは米側の要求に基づくものでございますから、そういったようなものを十分
検討いたしまして、その上で
対策を講ずる。これは現在の施設内におきましてそういった要求をすることがはたしていいのかどうか、あるいはなくても済む、中の機械を改造してもらえば間に合うというようなこともあり得るではないか、あるいはまた周辺
住民に非常な
影響を与えるというようなことであれば、多少のことはがまんしていただくというような解決方法もあろう、そういったようなすべての問題について、今後じっくりこの
委員会において
検討してまいりたい、このように考えておりますので、一括してお答え申し上げます。
それから
あとグラント・ハイツの汚水処理の問題がございますが、これにつきましては、汚水処理の適正を、何といいますか、周辺に
影響を与えないように応急
対策をする、と同時に、根本的な
対策につきましても、米側と
話し合いを進めておる
段階でございます。
横田飛行場その他におきまするところの飛行場の騒音問題につきましては、御
承知のように周辺
住民、特に
学校、病院、その他公共
施設関係、これらを中心にいたしまして、でき得る限り広い
範囲におきまして騒音の被害がないような施策、これを明年度の周辺
対策の大きな眼目として周辺
対策を十分にやってまいりたい。また、それだけでなく、騒音というものができるだけ起きないように、
基地の側においても運営その他を適正にやっていっていただきたいというような処理をいたしたい、こういうふうに考えておる次第でございます。
それから、立川の拡張というものは、これは
地元におきまして——これは安全地帯の買収の問題だと思いますが、これは
地元とよく
話し合いをした上で進めてまいりたい、こういうふうに考えております。
それから、プレスセンターのヘリポートの騒音というのは、これは騒音そのものが、何と申しますか、米軍の東京都内における
連絡のためのセンターでございまして、騒音の被害のないような墓地
方面からの進入、そういったような方法を米側にもとっていただくようにいたしております。
それからキャンプ王子につきましては、
移転の方針のもとに、明年度
予算も計上しておる次第でございます。
多摩弾薬庫の一部
返還——これは一部
返還であろうと存じますが、これにつきましては、米側から条件つきで一部
返還に応ずるという回答がすでに参っております。
それから岸根兵舎地区の病院の問題というのは、これは病院として現在必要であるというような米側の意向でもあり、今日こういう施設を直ちにほかに持っていくということも困難ではないかと考えておる次第ございます。
横浜の海浜住宅の
移転、これは横須賀あるいは厚木等の
基地等を目標にいたしまして、できるだけこれの
移転をはかり、そうしてこの地域の開発と調和するようにしてまいりたい、こういうふうに考えております。長井住宅の問題については、まだ
検討が終わっておりませんので、今後十分
検討してみたいと思います。
横浜ノースドックの、これは一部
返還であろうと思いますが、これにつきましては、今後
検討の問題であろうと思っております。
池子弾薬庫、これもまた
返還でございますが、これは一部
返還という線については
地元のほうからも
お話もございますし、前向きで
検討してまいりたいと思っております。
久里浜倉庫地区は、これは米海軍がきわめて重要なる補給
基地として使っておるものでございまして、
返還ということはむずかしいのではないかと思っております。
その他の米陸軍医療センターの病院につきましては、これまた岸根と同断であろうと思いますが、いずれにいたしましても周辺に御迷惑のかからないような
措置につきましては、これは
日米間で十分に話を進めてまいりたいという考えでおります。朝霞の病院も同じでございます。
水戸対地射爆撃場並びに太田小泉飛行場につきましては、ただいま大臣から
お話もございましたように、新島への
移転ということを考えておりまして、
地元のコンセンサスを得られればできるだけすみやかに
移転したいと考えておる次第でございます。
三沢の飛行場の騒音につきましては、その他の飛行場の騒音と同断でございます。
板付の飛行場につきましは、これまたすでに
基地対策関係閣僚
協議会でも
移転という方向で一応
検討せいということで、目下
検討中でございます。
門司港の弾薬輸送並びに山田弾薬庫につきましては、これは九州におきます重要なる弾薬
基地でございますので、これを直ちにどうするということはできないと存じますし、弾薬輸送というものはそう著しい危険があるとも考えられないように思っておる次第でございます。
佐世保の放射能汚染の
問題等につきましては、科学技術庁等でいろいろ
検討いたしておると
承知いたしております。
以上、大体
お尋ねのありました点につきまして概略お答え申し上げましたが、なおこれらにつきましては、私どもといたしまして、過去から将来にわたって
検討をいたし、また今後することもございますので、必ずしもただいま申し上げたことがすべての結論であるとも申しませんし、今後こういうような問題につきましては詳細なる資料をまた見た上で十分に
検討してまいる、こういうふうに考えております。