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小沢(貞)
委員 機能的に重複していないということは、パラレルであるということですよ。通信局と通信部がパラレルなものであるかどうかということですよ。私は局があって部があって、というシリーズだと考えるから、私は中をよく見ないけれども、重複しておると思うわけです。人事問題
電話の割り当て
一つ、申請
一つについても私はシリーズだと思う。シリーズにしなければならない積極的な理由が
時代の変遷とともになくなったんだ。パラレルにするなら私は意味があると思うのです。だから、この問題はまだ私の
質問の要点を得ていない。おそらくまだ研究もしていないようです。この問題に取り組まなければ、
企業努力をしました、
合理化について積極的に取り組みましたということは、社会に対しては言えないのじゃないか、私はこういうように考えます。これも
一つの提言だけにとどめておきます。
最後にもう
一つ、この
値上げの問題について私は非常に重要な問題を感ずるわけです。
電電公社におっとめの、要するに
労働組合全電通というところでは、この四、五日前の朝日新聞を見ると
値上げに反対だというわけです。私は抽象的に申し上げます。
自分の
従業員に説得できないようなものをどうして一億の
国民に説得することができるか。私はこれは非常に重要な問題だと思います。いままで対
労働組合というと、まるで異質なものだ、こういう感覚しか持っておらなかったのではないかと思います。いまこの物価値上がりが
国民の非常に重要な問題のときに、末端の一課長、末端の非組合員である一係長、こういう人にまで
電電公社の
経営内容、
経理内容というものがよくわかっておって、毎日毎日
国民に対する奉仕のために
企業努力をやっておったとするならば
——ここが大事なんだ。やっておったとするならば、そのことはその部下に必ず影響をしていくのだ。私はこれは
民間の
労働組合、労使
関係を見ても、信念を持っております。
民間においては、賃上げはこれしかできませんというときに、末端の非組合員である課長、係長、
工場長、そういう人は夜勤だったら夜勤をしているところまで出ていって、わが社の
経理状況はこういうことだ、いまこういう
状況だということが末端の人までみんなわかるようになっている。償却率がどうだということは、末端のスコップを持つ小学校しか出ていない
労働者すら、何だ定額償却でなくて定率償却でそうろうの、同じような
企業との差はどうだのと言っている。ということは、末端における
経営に携わる人、これはいわば電報
電話局の一線の課長とか、非組合員である係長とか、そういうものに当たる人まで
経営の
実態が明らかになっているということだ、こう思います。ところが、おたくの二十何万かの
従業員は、
経営者の考えることとはまるで逆に、これに反対だということを言っているわけです。このことの意味は非常に重要だと私は思うのです。皆さん方の末端の課長とか、そういう人まで電電の
企業の
実態がわかっていない、そういうことと同時に、毎日毎日
値上げをしないで済むような
企業努力というものが
経営の中に入っていない、こういうように私は考えるわけです。これは組合は異質のものだから、向こうの言っているものは違うのだ、こういうような理解ではないか。末端の課長はそういう気持ちで日ごろ組合員に接触しているならば、組合員の中にそういう影響というものが推し及ぼされて、組合の
結論は別の
結論が出るのであります。したがって、この
電電公社の
値上げは、ここにお集まりのような
経営幹部だけがそっと自民党に話したり
——そっとだか堂々だか知らないが、自星党に話したり
政府に話したりして、何とかかんとかその場をごまかして
値上げに持っていきさえすれば、それが最高の使命だ、こういうような
経営の感覚ではないかということを、おたくの
従業員の反対するところを見て私痛感をするわけです。
私は、
一つの
労働観を持っておって、労使のあり方というものは鏡だと思います。
経営者の姿勢というものは、
日本じゅうの大部分の組合は
企業内組合、したがって御用組合ですから、必ず
労働者に反映する、また、
労働組合のあり方は
経営に反映するということで、労使は鏡だというように考えます。ほんとうに
総裁以下、物価の値上がりの最中に
電話料金を上げようとするならば、上げなければならない宿命、必然性というものが
従業員あるいは職制の末端にある課長、係長にまでぴしっと通じていなければならないが、それが通じていないように思うわけです。通じていないということは、私がいま三つも四つもあげたような
企業努力、これが末端から
経営まですべての意思として出ていないのだ、こういうように私には理解できるわけです。これは労使
関係だから、
労働組合担当の
理事さんかだれかおりましたら、私の言っていることは間違いないと思うが、御答弁いただきたいと思います。