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植村参考人 ただいま
お話がありました
石炭問題につきましては、御
承知の
ように、四十一年でありますか、四十年ごろからいろいろやりまして、そのときも私たまたま同じ
ように
関係しておりましたのですが、そのときは
抜本策のつもりでやったことでございますが、多少
あとで顧みますと、少し懸念していたのは、もうちょっと、パー・トン百円か百五十円プラスしていたら
動きがいいかなという
ようなことも
考えていたんですが、それと実施がおくれますから、その
関係で銀行の利子がかさんできたという
ようなことで、全体の
情勢がなかなか思う
ようにまいりません。一方、いわゆる
エネルギー革命の
状況というものは国際的にどんどん進んでまいりますので、御
承知の
ような今日の
石炭鉱業としましては重大な時期に参ったわけでございます。今度ひとつ何とかこの難局に対処する方策を
考えるべきだということで、
通産大臣からも諮問がございましたし、その前から寄り寄りは、これどうしたらいいかというふうなことも話し合いをしておったのですが、なかなかむずかしい問題でありまして、今度こそは何とかいわゆる
抜本策に
ほんとうになる
ようにいたしたい。それは結局、この前の
ような
借金を一応
肩がわりするというふうなことでありますが、その
内容は、要するに
赤字を消すといいますか、いままでの過去の
累積赤字というもの、これを処理する、そうしてスタートをもう一ぺんやるのだという形でこの前始めたわけでありますが、今回も同様の
状況が業界としても出てくる。そこで、これどうしてもやはりそういうふうな点も
考えなければならないが、同時に、いわば
赤字累積、これをまた穴埋めするというふうなことは今回限りにしていきたい。それからもう
一つは、
エネルギー革命の
状況を見ますと、各国とも相当苦しんでいるところでありまして、その
状況というものはひしひしと迫ってくる。そこで、いわば体質上まだ若干の
助成をもってやれる
ようなところはひとつやっていきたいし、また御
承知の
製鉄原料炭につきましては約三分の一弱くらいのものが
国産炭でやっておるのでありますが、これも若干の
価格差補給金を出しておりますけれ
ども、この点につきましてはやはり三分の一
程度あるいは三割
程度、その
見当の
原料炭を
国内で持っているということ
自体が
製鉄業の
原料調達の上からいきましても、ゼロということでなくてそれだけ持っているのだということは、ものをいう場合が
幾らもあるわけでありますので、まずこれの確保を
考えたいということが
一つ。それともう
一つは、
一般炭につきましても、いわゆる
政策需要といいますか、
電力用炭といたしましてこれまた
価格差補給金をつけて渡しているわけでありますが、これも
需要ははっきりしているという
ようなことで、その
関係をにらみ合わせながらやっていったらいいだろう。まあ幸いにして
自然条件がいいとか、あるいはよく言われますが、近所の鉱区を
一緒にしまして経営する
ようになればいいとかというふうな
関係がありますれば、そこはいわば積極的にやっていけるところでありますので、これはやり
ようがいろいろあるだろう。
同時に、どうも現在の
ような
コストの
状況、それから将来の
コストの上昇というものを
考えてみますと、国際的に相当の油との競争が出てきている。なかなかそう簡単にいかない。そういうふうなところについては、これまたいわば
助成の限度にもバランスがあるわけでありまして、一方では
経済の
合理性を踏まえざるを得ないだろう。そこで、これにつきましては、いわばなだらかにだんだんしめていかれる
ような
状況で想定を立ててみたいという
ようなことでだんだんやっておりますが、なかなかこれむずかしい問題でありまして、はなはだ申しわけないとも思いますが、現在のところまだ小
委員会の
段階で、
ほんとうの
議論をしてきめるところへ持っていこうという
段階にはきておりますがが、まだそれが実は来週――みんな忙しい人だものですから、ひとつ夜じっくりやろうということで日取りをきめたわけでございますが、その手前の
ような
段階でありまして、私の申し上げることがどうもアンピギュァスになったりしまして相済まないところがあろうかと思います。いずれにいたしましても、だんだん時が迫っておりますし、
審議会のこれからの
段階からいいますと、小
委員の議がまとまりますれば、これをさらに
総合委員会と申しますか、それにかけ、御
意見を伺い、そして
審議会の本
会議できめるという
段階になるわけでございます。
予算は、これまた
財源としまして
特別会計の
関係である、
石油の
輸入関税が主たる
財源でありますから、
一般会計の
議論よりも少しくらいおくれても間に合う。しかし大体の
方向は早く
見当をつけて、
財務当局も腹へ入れてもらっておく必要があるというので、せっかくやっている最中でございます。
経過はそんなふうなぐあいでございまして、もうちょっと前に何とかと思いましたのですけれ
ども、このごろどうも
外国へ行かれる
委員が多いものでありますから、ちょっとブランクになって少しおくれているのは相すまないと思っている次第でございます。
以上、簡単にいままでの
経過を申し上げました。またそんなことで、少し歯切れの悪い御答弁を申し上げることもあるかと存じますが、どうぞひとつ御質問いただきまして、また私なりに何か申し上げることができれば申し上げる、こういう
ようなことで進めていただきたいと思います。はなはだざっぱくな初めの
陳述であるかもしれませんが、どうぞそれでお願いいたしておきます。(拍手)