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加瀬完君 各
行政官庁のようにやすやすと自分の管理しておる
行政財産を離しておるところはありませんよ。これは近県のある市ですけれども、これは農地です。開拓が入ったんですけれども、開拓者が十二分に営農をしないので、臨時にある刑務所の収容者を入れて、そこで作業をさせた。刑務所はそこにかりの収容所をつくって作業を続けておるうちに、それがいつの間にか刑務所に定着するという形になった等々、そういう歴史がありますから、市では、新しい
地域の開発のためにはこの刑務所にどこかへ移ってもらわなければ困る、あなたのほうは臨時に来て居すわっちゃったようなものだからということもありましたが、われわれの管理している
財産だからということで、がんとして応じない。そこで六億幾らかで別のところに
敷地を求めて、何階建てかの鉄筋のりっぱな収容所をつくって、そこに移転をしてもらうという形になったわけです。で、残ったところは
国有財産ですね、それを払い下げるということに
なりましたら、
大蔵省は時価だということで、これは時価を払って買い戻すという形をとっている
実例もございます。ですから、百余
町歩をやはりこれは時価で換算して、
宮内庁の特別な
施設をつくるか、あるいはその見返りの
予算を新しく
宮内庁のほうに入れなければ、これはほかの官庁のやっていることと
宮内庁のやっていることと、ずいぶん
宮内庁のほうが、おおらかなやり方といいますか、人のいいやり方をしていると、私ども第三者から見れば
考えられるわけです。ですから、担当官は
一体何をしていると私は文句をつけているわけです。しかも、その三百十九
町歩は
公団側のものだけれども、
公団が二分の一で結局
評価をしているわけですね。倍に買っているところも新しく出たんです。しかも、
固定資産税は二万三千円。おたくのほうは九万七千円。それならば、土地の
価格の高いものが安いものの半分の値段で買い取られるということはあり得ないですから、もっとこれは交渉をすべきだと私は思う。いままでは値段が出なかった。六十万か七十万の値段だということであれば、この二十二億もそろばんは合いますけれども、ところが、くどいようですけれども、近傍は全部百四十万反当ということになった。それなら、ここだけ反当六十万ということではおかしいですよ。おかしいです。だから近傍と同じような
評価をしろと、それなら二十二億は四十四億になるじゃないか、こういう主張をしないこと自体がおかしいと思うのですよ。将来何とかしてくれるだろう、そんなことではなくて、この場合はこの場合で、きちんと
財産整理をすべきですよ。あとで会計検査院にこれは伺いたいと思っていますけれども、こんなでたらめな――
宮内庁がでたらめということではないですよ、
宮内庁だからといってあてがいぶちを食わせるような、こういう
行政財産の変更というのは、私は許せないと思う。これはあなたのほうに文句をつけますから、もう少し、あまり気をよくしませんで――
高根沢だってあまりいいところじゃない、
面積も狭い。ひさしを貸しておもやを取られるというけれども、おもやもひさしもみなやっちゃって露天で寝るようなものだ、これは。こういうばかな
行政財産の処理というものはないということを申し上げて、この
予算そのものにはどうすることもできないわけですから、一応私の言ってることも無理じゃないと思いますので、そういう応援者もいるわけですから、もう少しがんばってください。このままではどうも困るのです。
この質問終わります。