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鶴園哲夫君 先ほど
任田委員のほうからも
質疑があったんでありますが、このマル寒
資金ですね、この間、二年前ですか、このマル寒
資金を延長しますときに私も審議に参加したことがありまして、そのときに、このマル寒
資金というのは予想とあるいは
計画と実際とがはなはだしく食い違った、そういう
資金だという印象を非常に強く持ったわけですが、先ほど
任田委員から話がありましたように、三十四年にこのマル寒
資金が
法律で制定されて、三十九年の三月までの五カ年間の時限立法だと、そして
対象農家を二万八千と予定しておったんだが、実際は四分の一しか達成できなかったので、これを重ねて二年延長したいということで第一次改正が行なわれたわけですね。さらに、これが二年間に八百戸ぐ
らいしかできなかった。したがって、まだ相当数の借りたいという
農家が存在しているから、重ねて第二次改正を行なう必要があるというので、四十一年でしたか二年延長したわけですね。で、二年延長して結局十年になるわけですが、それで三十四年当時の
対象農家の四分の一足らずの、いや、四〇%ですね、四〇%に足りない、そういう実績になったのですね。特にその後半の五年間というのが前半よりも悪いわけですね。それで、二年間
農林省にああいう
対策室を設けられまして広く調査し、検討せられた結果、今度のマル寒
資金の一部改正となって出てきたわけです。
〔理事
任田新治君退席、
委員長着席〕
私は、そういう経過か
らいって、今度の改正
法律案程度のものではっきり
効果をおさめていくことができるのかどうかという点について疑問に思っているわけなんです。ですから、これは
あとほどマル寒
資金の論議が行なわれますから、その際に他の
委員のほうか
らいろいろあると思いますが、いま問題になっておりますこの
南九州の
畑作の
融資については、これは
北海道の場合よりもっと大きなへこみがあるわけなんですね。法制的にも
対策上におきましてももっと大きなへこみがあるわけなんですが。そこで、これも
北海道と同じように二年の検討をされてこういう
法律として出てきたわけなんですけれ
ども、どうも私は非常に問題があるように思うのです。
そこで、三十六年の
南九州防災営農改善対策要綱、この
改善対策要綱でやられました
補助事業あるいは
融資事業、その中で、
補助事業は三十七年から
構造改善事業に吸収されるという形になっておるわけなんですが、
融資についてどういう実績があるのかということを伺いたいわけなんです、三十六年から今日に至るまでの
融資、いま
法案として
融資が問題になっておりますが、三十六年から今日までの
融資の実績、それを
お尋ねしたいわけです。私の記憶では
北海道よりももっともっと、棒にもはしにもかからぬように悪かったように思っていますけれ
ども、いかがですか。