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説明員(粟屋敏信君) 建設省
関係の
被害状況及び
措置につきまして御
説明を申し上げます。
まず最初に、公共土木
施設でございますが、
道県別に御
説明申し上げます。
北海道は、道路につきましては、
国道が三十六号線外五
路線、道道は道道厚真−
苫小牧線外五
路線につきまして、路面の亀裂、橋梁破損、路面沈下等の
災害が
発生しております。
河川につきましては、沙流川、網走川、石狩川、三川につきまして堤防に亀裂を生じておりますが、最近の
情報によりますと、十勝川並びに十勝川支川の利別川につきましても、相当の
災害が
発生しておるそうでございます。
青森県でございますが、道路は
国道四号線外四
路線、それから県道につきましては陸奥
八戸線外七
路線につきまして、路面陥没、亀裂等の
災害が
発生いたしております。
河川は馬渕川、岩木川につきまして堤防の亀裂、護岸の崩落等を生じております。
海岸につきましては、百石
海岸につきまして堤防の亀裂が
発生しております。さらに最近の
情報によりますと、
青森海岸につきましても若干の損害が
発生している模様でございます。
岩手県でございますが、道路につきましては
国道四号線外三
路線につきまして、
国道の路面亀裂等が
発生いたしております。なお県道につきましては、県道福岡田古線が路面の陥没を来たしております。
秋田県につきましては、道路のみでございますけれ
ども、
国道七号線及び
国道百三号線につきまして路肩沈下、土砂くずれが
発生しておるわけでございます。
次に住宅の
被害でございますけれ
ども、ここに書いております
資料は昨夜の十八時の
資料でございまして、はなはだ恐縮でございますが、先ほど来
警察庁からも御
報告がございましたように、いまの事態では相当変わっておるわけでございます。それを申し上げますと、全部の
合計を申し上げますと、
全壊が百七十
八戸、
半壊七百八十
八戸、全焼十
三戸半焼十二戸、一部破損千九十二戸、
床上浸水九百十一戸と相なっております。
これらの
災害に対しまして建設省といたしましては、
総理府の非常
災害対策本部の設置に呼応いたしまして、昨日一九六八年十勝
沖地震建設省非常
災害対策本部を設置いたしました。
なお、
現地調査及び
復旧工法の指導に当たらせるため、昨日
地震発生と同時に
青森県に派遣をいたしておりました
災害査定官を、急據目的を変更いたしましてその方面の任務につかせることといたしました。さらに本日、
政府調査団といたしまして、
北海道、
青森県にそれぞれ四名ずつを派遣をいたしております。
まず、河川の
災害の応急
措置でございますけれ
ども、直轄河川につきましては既定経費を立てかえまして、緊急に必要とする工事をさっそく
実施をいたすつもりでございます。
道路につきましては、少なくとも交通不能の
個所につきまして一車線以上の交通が
確保されるよう、現在手を打っておる最中でございまして、現在の不通の
個所につきましても、今明日中には何とか開通にこぎつけたいということで、努力をいたしておる次第でございます。
その他、
補助災害につきましては、
地方公共団体において
応急工事の
実施をやっていただくともに、本省といたしましても準備完了を待ちまして、直ちに
緊急査定を
実施いたしたいと考えております。
住宅につきましては、建築学会に対し
家屋の構造の補強、
復旧の
現地指導等を依頼をいたしております。
なお、住宅金融の融資につきましては、住宅金融公庫に対しまして、
現地指導班を編成して派遣をするように指示をいたしたところでございます。
以上でございます。