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木村美智男君
大臣ね、前段のほうはいいけれ
ども、ぼくはうしろのほうはあまり感心しないのですがね。というのは、しいて論争しようとも思わぬのですけれ
ども、私はやはり
観光というやつはね、対外的にはやはり
国際親善ということが
観光の
基本的なものであるのじゃないかと思うのですよ。それから対内的にはね、やはり平和を愛するというか、そうでなくても物価が上がったり、いろいろそういう日常の生活の中から、あるいはベトナムその他の
情勢な
どもいろいろと作用をして、何となく
人間の心がとげとげしくなる、そういうことに
観光というものはやはり人の心をやわらげるという、こういった面と、いま言った人種が違おうと、国が離れようと、国際的に親善を深めていくというところにやはり
観光というものの本義があるのじゃないか、そうして、まあ国際収支の赤字も、
日本ができるだけいろいろ宣伝をしてお客さんによけい来てもらうということは、その付帯的な産物としてやはりこれは、決して軽視はしないが、大事には
考えるけれ
ども、やはりその辺のことでやってもらわないと、海外へ出て行くやつが
——、羅生門が決して悪いとは思いません。何であろうとできるだけ
世界一になるのは
大臣の好みに合うけれ
ども、しかし、やはりあなたの一面で言われたセンスというやつが、
日本というのはやはり美しい国で、人の心もよくて、しかもいろいろまあ何というか、そういう
意味で奥ゆかしいというか、そういったようなものが感じられるような海外、対外宣伝といったようなことに通ずるようなことを通して、そして
ほんとうの
観光というものに実は持っていってもらいたいという
気持ちで、私は
観光一元化ということを盛んに言うので、あまり商売上のことばかりいうなら
観光一元化反対といいたくなる、ぼくの場合は。そういう
意味でひとつ
大臣のあれはけっこうですから、私の申し上げたようなこともひとつ十分これからの
観光行政をやっていかれる上に生かしてもらいたい。で、なおかつその筋からはずれるようなことがあれば、また
委員会でいろいろ御意見伺うようなこともあるかと思いますけれ
ども、いずれにしても、諸外国がどんどん
観光面を盛んにして
機構を拡大しているというときに、さっきからくどいようだけれ
ども、やはり
観光部に
格下げだといったようなことでは、これはやはりどうも調子が合わないので、これはすみやかに今度の一
省庁一局
削減の問題についてけりがついたら、直ちに
方針を明らかにして、そして本格的に、いま私の申し上げたようなことも十分くんでいただいて、
観光行政というものを
ほんとうの
意味で平和のために生かしてもらうということでぜひやってもらいたい、そういうことを希望して、時間もありませんから、私
質問を終わらしていただきます。