○堀
分科員 私、そこが実際怪
答弁というものだなと思うのですけれ
ども、皆さん、総合
予算主義だ、こういってお出しになるわけですね。補正を組まないんだ、二千四百十五億円お組みになっておる。私は、八百五万トンがふえるなんて議論は、ここの場所じゃないからしません。しませんが、かりに八百五万トン——
昭和四十年、四十一年、四十二年は生産者米価が六・九%ずつ上がっている。三カ年連続して上がっているわけですね。だから、皆さんのほうも、私は主計局もそんなことはしないだろうと思うのですが、よけいにとれた分まで消費者にかぶせるということをするのだったら、これはけしからぬと思うのですね。七百五十万トンとれれば、八百五万トンとの差額をスライドするというのなら、ある程度そういう推移はあるだろうと思うが、それがともかく九百五十万トンとれれば、八百五万トンとの差額までも消費者に全部かぶせるということには私はならないと思うのです。私なりの試算をしてみますと、一一・一%上げなければ実は食管のいまの赤字はペイできない。六・九%の値上がりのときは一一・一%、
昭和三十八年は八・四%アップなんですけれ
ども、これは非常に例外的に低い。八・四%アップで、一〇・二%アップです。これは私の試算です。どっちにしても、ことし一〇%ぐらい上がるということですね。皆さんはきょうはお答えにならなくてもいいです。どこか機会があるときに答えていただくような仕組みで、それは
宮澤さんに答えていただくか、農林大臣に答えていただくかは別ですが、お答え願うようにやりたいと思うのですが、そうすると、さっきの米類というのは二・二一の比率があるわけですね。一世帯当たりで一分位が九・一、五分位が四・一ですから。そうすると、二倍以上。一〇%上がったということは、二〇%以上上がる。ここにいまの生活実感との
関係で、
政府はやはり十分考えていかなければならない問題があるのではないか。単純に一〇%だとか、〇・一だとかいうことは、それはなるほど
経済学的用語としては通用しても、生活の大きさ、小さい方と大きい人との間における負担の割合というものは非常に違っているということをきょうはここで明らかにしておきたいと思う。
そこで、私がお尋ねしたいのは、いまの消費者物価
指数のウエートは四十年に改定になった。私も、これはこまかく消費者物価
指数のウエートの仕組みも全部承知をしているわけですが、全体一本になっているわけですね。一分位、二分位、三分位、四分位、五分位、全部ひっくるめて一つのウエートがこう出ているわけです。しかし、実際には、私がいま申し上げたように、ウエートには相当の差があるということですね。ここらの問題は、消費者物価
指数の中で、もう少しサンプル的なものでもいいから、いまの全体のものが一つ出て、そうして一分位と五分位の場合にはどうなるか、それが一つ。もう一つは、これは非常にむずかしいことですけれ
ども、このいろいろな価格の中で、ものが上がってきたらほかのものに転嫁するのですね。これが一体どのくらい補正部分として出てくるのかという問題がある。たとえばサバを買うということでは、買っている人がサバが上がってきたらイワシに動くというものですね。サバが上がってきてもサバを買ってくれれば、問題は簡単なんですが、そういうふうに生活というものはなっておりませんから、自動調節というものが出てきますね。自動調節というものは統計には出てこないもんですから、その分はどこかで補正しなければならぬじゃないかと私は考えます。物価
指数という面では、代替されたものは行くえ不明になるから、それらの問題を含めて、もう少し
所得の低いものと高いものとは——高いほうがほんとうはいいのですが、スタンダードとスタンダードでない低いものの場合というのを、もう少し何かそういう消費者物価
指数という形でなくていいのですが、与える影響というか、いまのようにたばこが〇・二、国鉄定期が〇・一というような言い方は、私は、物価対策としては問題があるのじゃないか。この前私がここで議論したのは、電話料金の値上がりについての
指数が出ている、ところが電話を持っていない人間があのサンプルの中にあるわけですね、今度は八千世帯くらいに
伸びていますが。そのときに私は、総理府の統計局に、これからひとつ電話料金のときは、電話のある世帯だけの場合には一体どれだけそれで動くのかということを出してもらいたい、こういう要求をしたのです。きょうは総理府来ていただいたから、そういう統計がつくられるようになっておるかどうか。国鉄運賃というのに、国鉄の定期を使わない人間の家計まで含めてやれば、なるほどそれは小さくなるでしょう。しかし、実際には定期を使っておる人の家計の中だけにしか起きないことを、水増ししたいわゆるさっきの理論数値では私は説得力がないのじゃないか、こう考えるものですから、時間がないからちょっと二、三点触れましたが、私が申し上げましたものについての企画庁長官のお考えを承りたい。