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角屋委員 いまの
官房長官の御
答弁は了承することはできないですよ。閣議の権威からいったってできないですよ。
国会でも
議運の
段階で、これは重要な問題の
一つである、ジプシー
委員がおっちゃいかぬ、あるいは公社、公団を転々と歩くのがおる、こういうようなことも含めて、天下り人事と同時に、これは
議運の
段階でも真剣に
議論され、
内閣委員会の議事録を調べてみると、真剣な
議論がずっと続いておりますよ。私が持ってきた中に、これは村山喜一君が取り上げたときの、当時の福田篤泰君の
国務大臣としての
答弁の中でも、いま
官房長官が答えられたように、「
委員の人選問題は、
昭和三十八年の九月二十日の閣議の口頭了解がございますが、いま御指摘の弊害も十分認めておるわけであります。」以下、そういうことでやはり厳重にやってまいりたい、こういうことで、当時の井原
政府委員から、「三十八年の閣議了解で、
審議会等の
委員の兼職は最高四つにするという申し合わせができております。それ以来、経年的な傾向を見ておりますが、大体兼職の
発令は非常に減っておるのが現状でございます。」というのが、これは古い
答弁なんです。しかも、福田篤泰
国務大臣は、今度の
審議会の個々の人には触れません。触れませんが、これからの
審議会の運営の
考え方として、こういうことを言っておる。「やはり
審議会の任務から見ますと、むしろこれからは清新な人材で、しかも積極的な意欲のある人、そしてまた物理的にもそれに専門的、と言ってはあれですが、相当集中的に、精力的に仕事ができる方、たとえ無名でありましても、そういう方に依頼するのが正しいのじゃないかと思っております。各省の人事課長
会議なども開きまして、いろいろ具体的に案を
相談し合うようでありますが、私といたしましては、従来いわば有名人に片寄って、ただ名前だけ連ねていくという形は、むしろこの際やめまして、実質的な、たとえ無名でありましても、真剣に取っ組んでいただく方、そして時間的にも十分
審議をお願いできる方に実質的に切りかえる、こういう方針で今後臨みたいと
考えております。」いま言った、三十八年の最高四つ以上はやらないという閣議了解、いま言った、新しい
委員の
任命にあたっては、閣議了解と同時に、名もなく貧しく美しくというのがありますね、やはりこれはほんとうに庶民のあの環境の中で、今日の
物価高の中で苦しんでおるような主婦、あるいは耕種にどろまみれになって働いておる第一線の農民、こういうものを入れることが
米価審議会に望ましいのじゃないですか。いまのいわゆる有名人、これは有名人でしょう。しかも、
先ほど来言っておるように、多いのは十から兼ねておる。九つ、八つあるいは六つ。
先ほど言いましたように、石原さん十、有澤さん九、稲葉さん七、圓城寺さん七、大來さん六、東畑精一さんが六、小倉武一さんが四、戸苅さんが四。これは
議運では三つと言っておったのですよ。これはやり直したらどうです。
米審は、三党から、
生産者代表、
消費者代表を
重点としてやり直したらどうだと言っておる。これは閣議了解事項らかいったって、われわれは
主張できることじゃないですか。しかも、福田
行政管理庁長官は、名もなく貧しく美しくという、第一線の苦労を体験した者まで入れようという方針である、有名人にとらわれないと言っておる。これに切りかえるのだと言っておる。
生産者米価問題、
消費者米価問題について、なぜ第一線で苦労する農民を入れないのです。今日の
物価高の中で苦労しておる主婦の諸君を入れないのです。われわれとしては承服することができない。切りかえるということをはっきり申してください。