○
佐藤内閣総理大臣 私は、従来から、平和に徹し、
現行憲法を守ることを政治の基本とし、施政の全般を通じてこれを忠実に実践してまいりました。この機会に、平和に徹し、
現行憲法を守るという
内閣の姿勢にいささかも変わりのないことを重ねて明らかにいたしたいと思います。(
拍手)
次に、
わが国漁船の
操業の安全を確保することは、
政府の使命であります。
日本海における
漁船の
安全操業確保のため、先般、外務省を通じて米国、ソ連及び韓国に対し、
わが国漁船の
操業の実態と
操業安全のためにとってきた措置を説明し、
わが国漁船の
安全操業が確保されるよう十分配慮されたい旨の
申し入れを行ないました。これに対し
相手国からそれぞれ、
申し入れの趣旨を了承したという回答を得ております。
また、
わが国漁船に対しては、
海上衝突予防法の諸規定を順守するとともに、国旗またはこれにかわるべき国籍の標識を明示するよう指導いたしております。海上保安庁においても、
漁船保護のため、この海域に常時三隻の
巡視船を配備し、
巡視態勢の強化をはかっております。今後とも
日本海における事態の推移を見守りつつ、
わが国漁船の
操業の安全を確保するようつとめてまいります。
最後に申し上げますが、
倉石農林大臣から進退について相談を受けております。私としても慎重に考慮して、善処いたしたいと考えております。(
拍手)