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大出委員 これもまた
行政機構の問題とからむのだけれ
ども、十年先のことをいまから想定をして
計画を立てるというなら、
各省の
予算の
要求のしかたというものは、やっぱりどこかでまとめて、
一つの都市構想というものができ上がって——最近は都市の区画整理とか云々ではなくて、アーバンデザインということばを使う。都市設計ですね。新しい都市設計というものはこうなるのだ、その中に各研究機関はこう入っていくのだというその
予算、その規模に応じて何年間ということになるわけですから、それを全体としてまとめて、
大蔵省との
関係はどうする、何年ごろからどういうふうにする、それから現在ある既設のもの、これも拡充しなければならぬものがある。鉄筋の建物を
要求をしたらプレハブで間に合わせておけという。片一方は十年先の話だ。そうすると、そういうところは
各省まちまちにものを出した。出したら、それは新しい研究学園都市の
関係だからだめだ、こう言われた。それまで待っていろといったら、十年も十二年も待たなければならぬ。そうでしょう。そういうふうな形に、
各省ばらばらになってしまっているということでは、こんな
計画は満足に進みっこないでしょう。やっぱり全体としてまとめて、新しい都市設計の中で、何と何と何が重点的にどうなるということが明らかになって、その
予算はいつごろ出すからこうだという大筋をどこかできめて、それまでの間はどうするかということがきまっていって、当然必要なものは認めていく。プレハブでがまんしろということではなくて、必要なものは認めるということでなければいかぬでしょう。そういうものではなくて、
各省ばらばらに出てきているということになると、これこそむだばかりやるのだと私は思うのです。相当な労力を使って、
各省の
予算編成を徹夜でやって、そうして一生懸命やっている。大蔵折衝を
各省別々にやっている。そうしたらそれが全部、首都圏の鶴海さんが言っているように、先々の
計画に合わせなければだめですとみんなけられてしまっている。そんなことをするんなら初めからわかっている。そうでしょう。
そこらのところは、私は
ほんとうに何というのですか、
行政あって
管理なしということになる。やっぱり
そこらのところはどういうふうに
総合調整をして、この大きな
計画を生かそうかというなら、生かす方向に
各省はどういうふうに進めるかということが一本筋が通ってなければ、これは
各省どこへいかれたって、うちはこういう要請を出したのだけれ
ども、新しい都市の問題で削られましたということを答えているというだけでは、これはずいぶん能がない話だし、衝に当たる
方々は心配になるだけだし、困ったものだということになると私は思うのです。これは
長官の回答を求めてもしかたがありませんから言うだけ言うのですけれ
ども、時間の
関係もありますからこの辺でしぼってものを申し上げますが、研究学園都市開発基本
計画、これは四十一年の一月、日本都市
計画学会だとか日本住宅公団、先ほどちょっと
お話がありましたが、ここでできている。これは言うならば国のマスタープランです。国のマスタープランがなければいけません。それに基づいて上水道はどうするとか、下水道はどうするとか、使用水量はどのぐらいかかるとか、水源はどこに求めるとか、こういうことになってくるわけです、水なら水の
分野でいえば。だからそういう点は、霞ケ浦が地理的に見れば一番近いのだから、あそこから取水するなら取水するという形に
一つずつまとまっていかなければならぬと思うのです。何かどうもいまの
各省の
お話を聞いておりますと、
そこらがさっぱりはっきりしないわけであります。ところで時間の
関係で、これ以上申し上げてもしかたがありませんので、質問をずっと並べますからお聞ききいただいて、
お答えをいただいて、そのあとで総括的にひとつ
長官にものを申し上げて私の質問を終わりたいと思うのであります。
大蔵省の
皆さん方にもう
一つだけお伺いをしておきたいのですが、現在でもいろいろな理由で移転をするあとに国有地が残る。ところが移転さしたあとの国有地は、緑地帯になるとか公共施設に使うというならいいけれ
ども、いつの間にかそこにスーパーマーケットができていたりする。渋谷なんかに
幾つも例がありますが、もしそういうことになったらえらいことになる。たとえば、教育大学なら教育大学が向こうに行ったあと土地があいた。たくさん国有地ができるわけです。そういうものの使用
計画をやっぱり明らかにしておきませんと、ほとぼりのさめたころにとんでもないことになっているということでは困る。そういうきめのこまかいところも
大蔵省に
考えていただきたいのですが、何かお
考えがあるか。
それから農林省の
関係で、先ほど営農
計画云々というものがあまりなかった、こういうのであります。はっきりしていないのでありますが、閣議決定の
中身からすれば、つまり筑波の用地に該当するところで仕事をなくした人、こういう人たちの就職の問題その他を含めて、
労働省が雇用対策という形の窓口になっておる。そうすると、
一体それは雇用問題の担当として、離農者の職業あっせん、ここらのところは
一体どういうふうにお
考えなのかという点を
労働省に承りたい。
それから通産省
関係、これは工業技術院の
計画課長さんだろうと思うのでありますが、現在まで二千九百四十三万円の調査費が使われております。何を調査し、どういう結論になったかという点、それから現在
計画があればそれ、
計画をどういうふうに大体進められておられるかという点等を簡単に
お答えをいただきたい。
それから運輸省の
皆さんには、先ほど私が申し上げましたが、都市交通との
関係、この新研究都市内の、つまりバス交通というものはわかりますが、
一体この都市交通と首都との
関係は、先ほど私は電話のやり取りを例にあげましたが、どなたがどうとかいうことを申し上げたのじゃありませんので、
そこらのところをお
考えになっているならいる、いないならいないで、窓口は運輸省に間違いなくきまっておりますから、そういう点で
お答えをいただきたいと思います。
それから建設省の都市
局長さんがお見えになっておられるのだろうと思いますが、都市
計画担当、こういうことになっておる。そういたしますと、研究学園都市なるものの都市
計画全体の担当だろうと思いますが、
そこらは
各省との連絡協議その他を含めまして
一体どういうふうに進んでいるのか。先ほ
どもマスタープランとの関連もありましたが、その点あたりのところをひとつ承りたい。
さらに建設省につきましては、この建設省の研究機関の
計画担当になっておられるわけです。具体的に
計画がもし煮詰まっておる点があればお知らせいただきたいのであります。
それから建設省の
計画局宅地部、こちらが公共事業の御担当になっておる。この公共事業担当という立場での
計画あるいは調査、どの程度どう進んでいるのかという点を承りたいわけであります。
それからいま私が河川の話をいたしましたが、霞ケ浦の取水なんかということを申し上げましたが、河川局の
方々のところで河川改修の
計画、それから地下水その他を含めての問題、先ほどはみずから水を調べておる農林省がいるわけでありますから、基本的には
一体どういうふうに取水その他を
考えておるのか。大体どのくらいの水量が要るのかという見当をつけておそらく
計画されるのだろうと思いますが、そういうふうな問題、あるいはダムなんかをつくらなければならぬことになるかもしれませんが、
そこらのところを含めまして
お答えをいただきたいわけであります。
それから、日本住宅公団
関係の方はお見えになっていないと思いますから、建設省のほうであわせて
お答えいただきたいと思いますが、先ほどは首都圏事務
局長から
お答えをいただいたのでありますが、御協力申し上げるということだったそうでありますので、あらためてひとつ建設省の側から現在の土地買収状況、それから当初
計画四千ヘクタールが二千八百になるとすればどういうところがどう変わってくるのかということを承りたいわけであります。
それから茎崎の村の議会で
反対決議が出ております。ここにありますが、これは茎崎でありますが、土地の買収契約期限を三月まで延長したということですね。先ほどは七〇%と言っておりましたが、私のところにある資料では六七%、こうあります。ここらのところとあわせまして、ひとつ強制土地収用法を適用するなどということが出てくるのですか、出てこないのですか、それらの点。
それから四十一年二月の研究学園都市マスタープランに対する
意見、これを日本住宅公団側に資料として提出したということを記載しております。その結果住宅公団側とマスタープランとの
関係はどういうことになったかという点、このあたりを簡単でけっこうでございますから、せっかくお見えをいただいておりますので承らしていただきたいと思います。足りない点は後ほどまた時間をあらためて資料をいただこうと思います。