○中野(明)
委員 結局、いろいろ
理由をこの間も私聞いておったのですが、そういう考えを持っておられたら、これはいつまでたっても、ものごとの改革というものはできないわけでして、歳入欠陥ということも申されましたが、前年度の
決算が大体見通しがついてきていると思いますが、それも、相当予定よりも黒字が出ているということも、先日この席で
答弁があったわけです。そういうことを考えますと、歳入欠陥のほうは、私、何とか埋め合わせできるんじゃないかというような気もしているわけであります。そういうことで、この底に持っておられる
公社の考え方が、長年そうしてきたし、級局の変更をしたところに対して非常に申しわけない、そういうような考え方では、これはいつの場合でも法の
改正はできないと思います。やはり、一たん最も妥当だという考え方で進めば、当然そこに法の
改正が出てくるわけでして、それじゃ困るという反対の
理由に、この間改定したところが文句を言うだろうというようなことを心配されておったんでは何もできない、私はそう思うわけです。
ですから、歳入欠陥の問題は、
決算が予定より黒字が多く出てきておる、そんな点から考えても、埋め合わせがつくんじゃないか。そういう点で、何とか、
公社のほうからこの点について前向きの姿勢になって、もう一度検討される必要がないんだろうか、私たちはそのことを強く思っているわけです。そしてまた、反対される
理由の中に、そういう
理由は付されないでいいんじゃないか。局を変えたところが文句言うだろうとか、また、局を変えたところだから、東京から始めるということは困る、そういうふうなことではいつまでたっても始められぬわけですから、いつかは
改正するのならば、線を入れなければならぬわけです。そういう点を私思いますと、
公社そのものがこの点にも非常に消極的になって、何とか時をかせいで、そうなっていきたいというような姿勢
——先日も私申し上げましたように、いま
設備料の問題がありますが、同時に、この間うちからの審議を通して、
公社のほうとしては、どうしても答申の線に沿って来年度は
料金値上げをお願いしたい、そういう空気ですし、
大臣のほうは、まだそこまでは考えておらぬ、そのときにならぬとわからぬとおっしゃっておりますけれ
ども、これはおそらくそうせざるを得ぬだろうというような周囲の情勢であります。そういうやさきであるだけに、私は東京都の基本
料金ということについて一応考えていただくということをお願いしたわけですけれ
ども、ちょっと何か、考え方が消極的で、何とか時をかせいでおられるような気がしてならぬわけです。これはまだ経企庁のほうとも結論的な話もできておられないようですけれ
ども、これは相当尾を引く。私が一番心配しておりますのは、前にも言いましたように、来年の
料金改正に大きな反発となって出てくるんじゃないか、こういうことを非常に心配したわけです。それで、もう一度検討をお願いしたい、こう思うわけです。
それから、
大臣にお尋ねしたいのですが、この公衆法
改正のときに、これは私がお尋ねしたから
大臣はそうおっしゃったんじゃなしに、前々から基本
料金のことについては
大臣もお考えになっておったようなことでありますので、今回のこの
設備料の
改正のときにどうして一緒にお出しにならなかったのだろうか、
大臣の日ごろ思っておられることを織り込んで級局の簡便な
改正をやられなかったんだろうか、私はそう思うわけなんですが、そこに何かわけがあるのでしょうか。(「気がついてなかったんだ。」と呼ぶ者あり)