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大出委員 そういう扱いが違ってしまっては困るわけです。これは
世間一般の通念からいって通らないのです。それを詰めてみたって、これはまたこうやってきているのですし、私も内閣
委員で、よそのほうから入ってきましたが、ここで皆さんがいいと言っているものを、私だけが納得しないと言ってもどうもしようがないのですけれども、問題提起を申し上げておかぬと、将来これはまた問題になるのですよ、
設備料が三倍にもなってしまうのですから。そうでしょう。ここのところはよほどお
考えいただかぬと、外部資金でございますと、こっちに置いておいて、
関係のないような顔をして、
事業収支には入っておりませんからと言って、今度だって、皆さんのほうでは概計要求では五百億からの赤字を計上しているわけでしょう。そうして
料金値上げの根拠をつくっておられる。私は、あの概計要求というものは粉飾概計要求なりと断じて差しつかえないと思うのですよ。それを詳細に、克明に分析して申し上げる時間がありませんけれども。おまけに、
減価償却などというものはでたらめ千万だといわなければならない。三五%なんかかけているところは、どこの会社にもありはしない。これは筋が通らない。いまあなたが
減価償却のことを
お話しになったから一言だけ触れますけれども、これは通用しません。だから、そういうところはどう
考えてみても筋が通らない。だから、
設備料というものを値上げして、ということはおやめになったほうがいいのです。
大臣がおっしゃるように、理屈もない。理屈を立ててみたけれども、通らない理屈、言うことが一々違ったりしたのでは、とてもじゃないが、理屈にならぬ。おまけに、
設備料というものは外部資金ということになっている。そういうことでなしに、やはり
国民にわかるように正道を歩いていただきたい。しかも、いにしえに、
公社施設となるべきものは加入者負担にさせないのだという
原則が立っている。そう答弁している。だから
電話機なんか含んでいない。ところが、今日変節をされて、半分持ってくれというのです。そこまで無理をされないで、やはりことしは
設備料というものを値上げすることはむしろ思いとどまって
——これは
大臣もお聞きになっているとおりで、ことしは押えたんだけれども、来年はどうにもならぬということになれば、どうしてもそこまでいくだろうが、
料金値上げのほうで
検討するならするということにしないと、私は筋が通らないと思う。これも
指摘だけにとどめておきます。
次に、もう
一つだけここであわせて承っておきたいことがあります。それは、表に出ているのか出ていないのか、私、逓信
委員じゃないからわかりませんけれども、実は、予算に対する収入予定額というようなものを、四半期ごとだろうと思いますけれども、皆さんはおきめになって、これこれですよというようなことで流しておられる。そして、その四半期ごとの収入予定額というものを目標にして収入を分けてきておられるのだろうと思います。そこで、私のほうで当たってみたところが、どうも少し
公社の旧来の積算
——常にそうなんでありますが、たとえば三十七年の
料金値上げのときだって、何々は幾らくらいということで、ちゃんとパーセンテージを計算してふやしておられる。ちゃんともうかるようにできている。短く話せば安くつくなんて言っているけれども、
うしろのほうにはちゃんと
——人間の舌はそんなに回りませんよ、あまり早くしゃべっては相手にわかりませんから。そうすると、二二%くらいの増収があるということをみな距離別時間差法の中で計算して数字が出ている。あとになって調べてみると、そのとおり収益が上がっているということです。
そこで、これも簡単に申し上げますと、私のほうで数字をあげて申し上げたほうがいいと思いますが、四十二年席損益勘定で申し上げますと、収入が六千五百二十億円、支出が六千四百四十九億円、差額が七十一億円です。これが収支差額で黒字、こういう立て方であります。したがって七十一億円を
資本勘定に繰り入れておられますね。
資本勘定の面でいきますと、収入が五千二百六十二億円、それから繰り入れてまいりました七十一億円、それから
減価償却引き当て金が二千百二億円、
債券発行差損、差益でない
償却引き当て金二百五十二億円、それから資産充当、これも実はいろいろ問題があるのでありますが、資産充当は二十一億円、
設備料がここで百八十九億円見込まれておりまして、電信
電話債券は二千六百二十六億円、こういう勘定であります。これで五千二百六十二億円という数字が出てまいります。
そこで、五千二百六十二億円、この使い方を調べてみますと、
債券借り入れ金の償還、これが三百五十六億円、建設勘定の繰り入れ四千九百六億円、それから妙なものが
一つありますが、日本船舶
通信株式会社に対する出資が七千五百万円、これはこれで全部です。こういうかっこうになっているわけであります。
さて、そこで前の四千九百六億円の中身については、私は四十二年度は調べておりません。四十一年度の決算で調べておりますが、これは資材調達費が二千三百億円もございます。それから請負
工事費一千億円があるわけであります。それが大体みんな建設勘定を食ってしまうわけですよ。
時間がございませんから、私はこの中身を詳細なことは一切申し上げませんが、こういう計算になっておりまして、さてそこで、どのくらいいままで収益があがってきているかというと、七十一億円の金なんでありますが、どのくらいの収益があがってきているかという点を、皆さんがお立てになっている四半期ごとの予想収益額、あるいはどういうふうに文書を書いておられるかわかりませんけれども、それでまいりますと、本年の一月まだ三月までのやつが出ておりませんからわかりませんけれども、本年の一月でながめておりますと、どうも七十一億円どころではなくて、二百十億円、あるいはもっと金がよけい入ってきているように見えるのであります。まあ
事業外収入なんというのが百億円ぐらいあるのじゃないかと思うのでありますが、大体二百十億円ぐらい本年一月段階で黒字になっている、こういうふうに私は見るのであります。そうすると、三月末までにどのくらい黒字になるであろうかということを推定してみて、まあ二百何十億かわかりませんが、少なくとも二百何十億の黒字になる、こういうふうに思うわけでありますが、ここらのところを皆さん方のほうでどういうふうにながめておられますか。