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松島政府委員 石油ガス譲与税につきましては、配分にあたって補正をいたしております。また
軽油引取税につきましても同様な補正をいたしております。それに対して、
道路譲与税のほうは補正をしておりませんが、補正をすることについてどうかというお尋ねでございます。これも前回申し上げたと
考えておりますが、石油ガス譲与税のほうは、プロパンガスを使って走ります
自動車というのはほとんど都会だけでございますので、税は本来ならばその
税金があがるところに
税収入もあがるというたてまえをとるべきものでございますので、できるだけそれに近づけようということで補正をいたして、なるべく
大都市に
財源がいくように、こういう配慮をいたしておるのでございます。それからまた、
軽油引取税につきましても
県単位でございますから、たとえば大阪府内においてあがりました
税収入はなるべく、そのうちの大阪市分に相当するであろうものは大阪市に還元されるようにという配慮から補正をいたしておるわけでございます。
道路譲与税は、国全体として上がりました
揮発油税を、いわば
地方団体に対する
一つの
財源調整的な
考え方も入れまして配分をいたしておるわけでございます。したがって、どちらかといえば、むしろいなかの
府県になるべく十分な
税収入が得られるようにというような配慮のもとに、補正をあえていたしていないということでございます。配分の方法がいろいろ違うのは、御
指摘のとおり私
どもも非常に繁雑でございますので、できることならばなるべく統一をいたしたいということで
検討いたしておりますけれ
ども、それらの税につきましては、それぞれその税ができましたときの背景というものをもとにして配分方法もきまっておりますので、ある
段階がきたからといって、何もかにもその成立当時のいきさつを無視して、
一つの方法で処理してしまえばいいんだというわけにはまいらない面がございます。かたがた、長い間
一つの方法によって配分をいたしておりますと、その配分方法のもとにいろいろな
団体の利害
関係というものが生まれてくるわけでございまして、それを一挙に変えていくということになりますと、またそこにいろいろな混乱が起きるという問題も
考えなければなりません。そういったことを
考えまして、私
どもとしては繁雑ではございますが、現在まだそれぞれ配分方法が違っておるという
段階でございます。ただ御
指摘のように、幾つもの配分方法があるのがはたして今日の
段階で適当であるかどうかという点については、なお
検討しなければならぬ点も十分あると思いますので、私
どもとしては、できるだけ統一化する
方向でこの問題を処理してまいりたいと思っております。