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八木(一)
委員 ぼくの質問の間すわって――ずっと立って聞かれるなら立っていただくんですが、そうでなければ……。
この提案
理由には、さっき言ったように、ちゃんと書いてあるのです。ですから、これは
医療保障を、政府側の、いまの佐藤内閣側の
考え方で、よくするために出した法律ですね。そうじゃなくて、
医療保障制度と全然関係なしにこれを出したということは、この提案
理由から言えないわけです。それからその次に、さっき言ったように、二割引きの問題については、この法律と
一体のものであるということは、あなた方言われたとおり。りっぱな政治家は食言はしないと思う。――厚生大臣、
答弁の前に御相談になってもいいですが、ちょっと聞いていてください。それでわざわざさっき聞いたわけです。
特別会計の中には、二割引きをしたものが、二割引きを廃止するたてまえの
予算書が組まれているわけです。これはまだ通っていない今度の
一般会計予算、
特別会計予算に関係があるわけです。そういうことです。そういうことですから、とにかくこの提案
理由から見ても、
医療保障の中核的な問題であり、また、二割引きの問題とも直接関係があるということであります。前にやったことがない、あるということは、問題ではありません。それは内閣をはじめ、私も含めて、昔はぼんやりしていました。しかし、法律違反ということがわかったら、前にやったことを全部とっつかまえて、法律違反でやることも一つの方法でありますけれ
ども、現在ただいまから、寸刻の猶予なく、ただいまから法律に従ってやらなければならない。昔法律違反をやった連中について、あなた方を追及してもいいですよ。だけれ
ども、その問題よりは、これから法律違反をやらないということが大事です。昔大蔵省がなまけて、
厚生省がなまけて、労働省もなまけていたことがある。そういうことをやったかもしれない。やったかもしれないけれ
ども、問題が憲法とか法律を守る国会で提起をされた以上は、それから一秒後において寸時の猶予もなく法律を順守する方法がとられなければならぬ。前にやらなかったというなら、やらなかったことに関係した公務員を全部適切に責任をとってもらってください。前にやらなかったのがいけない。しかし、私は前のことを追及して言おうとは思っていない。あなたが、前にやらなかったか
らいいんですという
答弁を、そのうしろ辺にいる人があなたを助けようと思ってやったならば、これはとんでもないことです。前にやらなかったことが全部法律違反なんです。その
責任者は全部処分してください。これからは国会という国権の最高機関で法律の問題で提起をされた以上は、法律の問題は一分のすきもなくやっていかなければならない。その
意味で、さっき言ったように、大蔵大臣は法律違反をやったことを認めて、その法律違反が確定をしないように、この間違った手続をとった法律は撤回を求めて、
委員長や――これは議会の議決を経ないと撤回できませんけれ
ども、私は法律違反の手続をやりました、申しわけございませんけれ
ども、法律違反が確定をしないように院において撤回をお許しいただきたい、それをされて、その後についてそのような間違ったことをおかした責任をとられて大蔵大臣辞表を出される、これが政治家としての道である。また、厚生大臣も労働大臣も同じ責任がある。しかし、法律違反の提出をされているわけでございまするから、これは大蔵大臣が一番責任がある。あなたが責任をとらないとなれば、閣法でありますから、佐藤内閣総理大臣に責任をとってもらわなければならない。あなたが自分で責任をとるのがいやだったら、自分のリーダーである佐藤さんに責任をとらせなさい。佐藤さんに総理大臣をやめるように言いなさい。やっぱり自分の責任管掌については、大蔵大臣が責任をとらなければならない。
ほんとうに誠意を示されたならば、大蔵大臣をやめぬでもいいという空気もあとで出るかもしれません。少なくともこの
特別会計法案を撤回を要請して審議会にかけてから出直す、それをやらなければ、あなたは、大蔵大臣だけではなしに、法律違反をイニシアし、それを実行する政治家でございまするから、衆議院議院もやめていただかなければならないし、一切のこれからの公職活動をやめていただかなければならないということになります。この撤回をすぐあなたとしては決心をし、閣法でありますから、総理大臣のところへ飛んでいって、間違いをおかしました、申しわけありません、撤回について国会にお願いをいたしますとすぐ行っていらっしゃい。