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岡本(富)
委員 努力していらっしゃるということはよくわかるのですが、何か、
厚生省は、ほかの省に
——通産省やあるいはは
運輸省に気がねをしておる。また、その
方面にかかると非常に弱い、こういうように国民の
皆さん言っている場合がある。
それで、
一つの例といたしまして、
運輸省あるいは
国鉄というのは非常に横暴である。これは、この間私、播磨のほうに行ってまいりました。
姫路のほうへ行ってきたのでけれ
ども、
一つの例といたしましては、
運輸省が
新幹線の通るところを指定する。その指定したところは、
国鉄がそこでやるわけすが、その
付近の
土地の買い取りにしましても、大体いつ幾日に申し込まないところは、
あとは知らない。というよりも、いま話をしてある値段よりも安くなるかもわからないぞ、こういうようなおどかし的な一方的な
土地の
買収をやっている。そういう面から見ますと、私前にこの
委員会で、前の
大臣だった大橋さんに言ったのですけれ
ども、ただ一方的に、
住民の
皆さんと話し合いせずに、その
土地を、価格も
自分できめてしまって、そして、これで買い上げるがどうだ、そういうように、非常に横暴である。しかし、その
付近の
人たちは、ほとんどお百姓さんが多いのですが、
あとは泣き寝入りだ。非常に憤慨をしているわけです。そういう面から考えて、やはり
厚生省のほうで、
人命尊重あるいはまた
住民のためを考えて、やはり
法案にも盛っておけば、これは法によってこうなっているんだということで、納得させることはできると思うのですけれ
ども、かえって
国鉄やあるいはまた
運輸省が、いまのようにこれから
折衝するんだとか
——ところが、
折衝の
やり方も、いま話したように、ほとんど押しつけなんです。ここにぼくは問題があると思うのです。もう少しすれば、
工事がある。そのときには、ひとつよく
いろいろ話を聞いてもらいたい、こういうように、
姫路方面の
人たちは言っておりました。そこで今度出てくるところの
法案の中にはっきりと盛っておくと、これはそういう問題が起こってこないと思う。成田空港の問題にいたしましても、いま盛んに騒いでおるのは、
最初に
運輸省がこの
住民の
皆さんと話し合って納得させておいて、納得してもらって、その後に行なえば、ああいうことにはならなかった。
全学連のあの
やり方はよくないと思いますけれ
ども、やはりそこに政治の大きなミスがある、手抜きがある、こういう面を考えるわけです。したがって、この
法案の中にはやはりぼくは入れたほうがよい、こう主張するわけです。もうすでに
法制局のほうへ回っておるらしいので、この
法案の
審議のときに、ぼくはもっと詳しく話したいと思います。
そこで、これは
内村さんにこの前
お話しをして、
金子政務次官からも善処しますと言ったのが、幅五十メートルの、
両側に
緩衝地帯を設ける。それが
西宮、
尼崎の
方面の
人たちの話である。いま、
高野さんの話では
隧道に力を入れておる。方向違いです、私の言っておるのとは。
隧道のほうは神戸のほうになると思うのです。あるいは芦屋の
方面になると思うのです。私の言っておるのは、
西宮や
尼崎のその
緩衝地帯はどれくらいにする、またどれくらいが適当である、こういう
検討をしたかどうか。あるいはまた話があったかどうか。これを話しておるわけです。