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1968-03-25 第58回国会 衆議院 産業公害対策特別委員会 第4号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
四十三年三月二十五日(月曜日) 午後一時十一分
開議
出席委員
委員長
山崎
始男
君
理事
天野 公義君
理事
小山 省二君
理事
丹羽 兵助君
理事
橋本龍太郎
君
理事
河上
民雄
君
理事
本島百合子
君
伊藤宗一郎
君
齋藤
邦吉
君
櫻内
義雄
君
瀬戸山三男
君 塚田 徹君
葉梨
信行
君 藤波 孝生君 箕輪 登君
山口
敏夫
君 佐野 憲治君
折小野良一
君
岡本
富夫
君
出席国務大臣
厚 生 大 臣
園田
直君
出席政府委員
厚生省環境衛生
局長
松尾 正雄君
厚生省国立公園
局長
網野 智君
通商産業政務次
官 藤井 勝志君
委員外
の
出席者
近畿圏整備本部
審議官
井上 文治君
林野庁林政部長
亀長
友義君
林野庁指導部長
木村
晴吉
君
建設省都市局技
術参事官
葛生 新一君 参 考 人 (
公害防止事業
団理事長
) 原
文兵衞
君
—————————————
三月二十五日
委員久保田藤麿
君、
塩川正十郎
君、
地崎宇三郎
君及び
和爾俊二郎
君
辞任
につき、その
補欠
とし て
瀬戸山三男
君、
齋藤邦吉
君、
山口敏夫
君及び
櫻内義雄
君が
議長
の
指名
で
委員
に選任された。 同日
委員齋藤邦吉
君、
櫻内義雄
君、
瀬戸山三男
君及
び山口敏夫
君
辞任
につき、その
補欠
として
塩川
正
十郎
君、
和爾俊二郎
君、
久保田藤麿
君及び地
崎宇三郎
君が
議長
の
指名
で
委員
に選任された。
—————————————
本日の
会議
に付した案件
参考人出頭要求
に関する件
公害防止事業団法
の一部を改正する
法律案
(内 閣提出第二四号)
産業公害対策
に関する件(
水質汚濁対策等
)
派遣委員
からの
報告聴取
————◇—————
山崎始男
1
○
山崎委員長
これより
会議
を開きます。
参考人出頭要求
の件についておはかりいたします。
公害防止事業団法
の一部を改正する
法律案審査
のため、本日、
参考人
として、
公害防止事業団理事長原文兵衛
君に御
出席
を
お願い
いたしたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山崎始男
2
○
山崎委員長
御
異議
左しと認め、さよう決定いたしました。 ————◇—————
山崎始男
3
○
山崎委員長
公害防止事業団法
の一部を改正する
法律案
を議題といたします。
公害防止事業団
から、
理事長
の
原文兵衛
君がお
見え
になっております。 なお、
参考人
の御
意見
は、
委員
からの
質疑
に対する応答の形でお述べいただきますので、さよう御了承をいただきたいと存じます。
質疑
の
通告
がありますので、これを許します。
岡本富夫
君。
岡本富夫
4
○
岡本
(富)
委員
公害防止事業団法
の一部改正の
法律案
につきまして、
最後
に
一言念
を押しておきたいと思います。 この件につきましては、先般私が質問いたしましたけれども、その中で、
譲渡物件
、その
譲渡物件
の
担保率
の引き上げ、それから
金利
の引き下げについて、今後
努力
をなされることができるかどうか、まず
厚生大臣
にお伺いいたします。
園田直
5
○
園田国務大臣
担保物件
その他については、御
意見
のとおりでありまするから、そのように極力
努力
したいと考えております。
岡本富夫
6
○
岡本
(富)
委員
次に、
事業団
の
理事長
に
お願い
します。
原文兵衞
7
○
原参考人
御
承知
のように、
公害防止事業団
では、
工場アパート
や
工場移転用地
を建設して譲渡いたしておりますが、その際、
建設費
の五%を
頭金
として受け取りまして、
残り
の九五%は十五年ないし二十年の
割賦償還
をいたしております。この場合、
譲渡物件
の
担保価値
を
建設費
の八0%といたしております。したがいまして、
頭金
五%を除いた
残り
の一五%について
担保
を提供していただくということになっておりますが、これはいわゆる
債権確保
のための、
金融機関
で
一般
に行なわれているところに従っておるものでございます。しかしながら、この種の
担保
に
支障
のある
企業
が出逢した場合には、
公害防止事業
の
緊要性
にかんがみまして、
担保力
が不十分な場合におきましても、
連帯保証
の
活用等
によりまして、弾力的に運用して、
事業
を実施する
方針
でおります。 なお、年々
償還
が進みまして、
償還元金
が減少した場合には、
担保
を逐次返還することは当然のこととして、考慮しておるところでございます。 以上お答え申し上げます。
岡本富夫
8
○
岡本
(富)
委員
では、質問はこれで終わります。
山崎始男
9
○
山崎委員長
これにて
本案
に対する
質疑
は終了いたしました。
—————————————
山崎始男
10
○
山崎委員長
これより
討論
に入るのでありますが、別に
討論
の申し出もありませんので、直ちに採決いたします。
公害防止事業団法
の一部を改正する
法律案
に
賛成
の諸君の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
山崎始男
11
○
山崎委員長
起立総員
。よって、
本案
は原案のとおり可決いたしました。
—————————————
山崎始男
12
○
山崎委員長
次に、
本案
に対し、
橋本龍太郎
君、
河上民雄
君、
本島百合子
君及び
岡本富夫
君より、
附帯決議
を付すべしとの
動議
が提出されております。 まず、
提出者
より
趣旨説明
を聴取することといたします。
橋本龍太郎
君。
橋本龍太郎
13
○
橋本
(龍)
委員
私は、自由民主党、
日本社会党
、
民主社会党
及び公明党を代表いたしまして、
公害防止事業団法
の一部を改正する
法律案
に対する
附帯決議
を付すべしとの
動議
を提出いたします。 その
内容
は簡単でございますので、案文の朗読をもって
説明
にかえさせていただきます。
公害防止事業団法
の一部を改正する
法律案
に対する
附帯決議
(案)
政府
は、
本法施行
にあたり、次の
事項
について
措置
を講ずべきである。 一、
公害防止事業団
への
政府出資
は今後増額するよう
努力
すること。 一、
公害防止事業団
の
事業運営
を積極的に行なわせるとともに業務の範囲及びその
対象地域
の拡大を図り、
譲渡条件等
の緩和及び
貸付金利息
の引下げについては引き続き
努力
すること。 一、今後、
都市公害
にも適用できるよう検討すること。 以上であります。 何とぞ、
委員各位
の御賛同を
お願い
いたします。
山崎始男
14
○
山崎委員長
以上で
説明
は終わりました。 採決いたします。 本
動議
のごとく決するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山崎始男
15
○
山崎委員長
御
異議
なしと認めます。よって、
本案
に
附帯決議
を付するに決しました。 この際、
厚生大臣
より発言を求められておりますので、これを許します。
園田厚生大臣
。
園田直
16
○
園田国務大臣
一言
、この際、
公害防止事業団法
の一部を改正する
法律案
の
決議
に際して、所信を申し上げます。 本
法律案
については、
公害
の
緊急性
にかんがみ、非常な御協力をいただき、厚く御礼申し上げます。 ただいま御
決議
に相なりました
決議案
については、当
委員会
の御
意見
並びに
附帯決議
の
趣旨
を体しまして、その実現につとめ、
公害防止事業団
の
強化
に、より一そうの
努力
をいたす所存でございます。(
拍手
)
—————————————
山崎始男
17
○
山崎委員長
ただいま議決いたしました
法律案
に関する
委員会報告書
の作成につきましては、
委員長
に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山崎始男
18
○
山崎委員長
御
異議
なしと認め、さよう決しました。
—————————————
〔
報告書
は附録に掲載〕 ————◇—————
山崎始男
19
○
山崎委員長
産業公害対策
に関する件について、
調査
を進めます。先般、
札幌
市における
冬季
の
大気汚染状況
など
調査
のため、
委員
を
派遣
いたしました。 この際、
派遣委員
から、その
報告
を聴取いたします。
葉梨信行
君。
葉梨信行
20
○
葉梨委員
去る三月十日より三日間にわたり、
議長
の承認を得て、
委員
を
派遣
し、
札幌
市における
冬季
の
大気汚染状況等
の
調査
をいたしてまいりました。 以下、その概要について、私が代表して御
報告
申し上げます。 各
委員
すでに御
承知
のとおり、
北海道
は
日本
の北端に位置する
寒冷地
であります
関係
から、道内各
都市
においては、その
冬季
間、ビル、
一般住宅
の
暖厨房
から排出される
ばい煙
及び
有害ガス
による
大気汚染
が最大の
公害
問題となっており、その
防止対策
の
確立
が迫られておる
現状
であります。 本
派遣
も、このような
現状
を重視いたしまして、会期中にもかかわらず、その代表的な
札幌
市の
実情
を
調査
し、これに基づいて
全国寒冷地住民
の
健康保持
、
生活環境
の改善のための
政府
の
施策
を
推進
させるべく行なわれた次第であります。 まず、
札幌
市当局
より、
札幌
市の
冬季大気汚染
は、
寒冷地暖厨房用ストーブ等
から出る
ばい煙
が大きな要素となっており、また、
産炭地
を控えた
地理的条件
及び長年の習慣として、また
暖房効果
の上からも、
暖房
、
炊事用
の
石炭
を好んで使用しており、これが市の
大気汚染
にますます拍車をかける結果となっている。 特にその
都心部
においては、
全市
の三〇%を占める
ボイラー施設
が集中しているため、
熱消費密度
は
市内
で最も高い
地域
となっている。これらの
状況
から、その
汚染
は、
昭和
四十一年
冬季
を例にとってみれば、
降下ばいじん量
は
全市平均
一ヵ月一平方キロあたり十二トンであるに比べて、
都心部
は五十二トンであり、
亜硫酸ガス量
についてみると、
全市平均
より約二倍と、きわめて
汚染度
が高く、このまま看過できない
状況
である。
市当局
は、このような
現状
に対処して、一九七二年の
冬季オリンピック
を目途に、青い空の下に白い雪を、きれいな
大気
を、のスローガンを掲げ、
道当局
と協力して、
一般家庭
には
無煙固体燃料
の
普及
を、
都心部
においては
個別暖房
のかわりに
地域暖房方式
をとり、
大気汚染
の
防止
をはかるべく
計画
を進めている、との
説明
があり、その
実態
を把握するため、十一日、十二日の早朝、
市内
のテレビ塔並びに藻岩山より、それぞれ
市内
を望見したのでありますが、市街地はスモッグにおおわれ、あたかもふたをした
状態
となり、黒褐色の雲様の
ガス
が盛り上り、上空の気象の変化に従って、生きるがごとくに浮動するさまには、われわれの想像以上の
汚染
のひどさを息苦しく感じました。なお
説明
によりますと、一日を通じて、早朝及び夕方特にひどくこの現象があらわれるとのことであり、また
市当局
によって
派遣委員
に示された雪の断面には、
降下ばいじん
の層がはっきり認められるといった
状態
であります。 次に、
札幌
市が
大気汚染防止対策
として
重点
を置いている、
無煙固体燃料
と
地域暖房
の
二つ
の問題について述べたいと思いますが、まず
無煙固体燃料
については、月寒にある通商産業省の
北海道
工業
開発
試験所
を視察し、その際、道、
市当局
、
試験所
より、
札幌
市においては、
昭和
四十年を例にとれば、
石炭
の
荷渡し
は約五十二万トンであり、このうち
家庭暖房
のみに使用された量は二十八万トンと、その五五%を占めており、このような
実情
から、
ばい煙防止
の
施策
を考えるに、二十八万トン全量の
無煙固体燃料
への転換は考えられぬとしても、早急にこれが生産される場合には、約十万トンの
需要量
が想定されるが、
試験所
は
北海道
開発
庁からの
研究委託
を受け、粉炭の
熱間成形
に関する実験を、
特別研究
として実施してきたが、
企業化
に対する
技術的確信
を得たので、
公害対策
の一環として、
製造企業化
を積極的に
推進
することを要請している旨の
説明
がありました。 なお、
派遣委員
より、製品による
ばい煙量
、
製造工場
の
設備費
、
公共施設
への
導入
、灯油との競合の問題、
コストダウン
の問題、
専焼ストーブ
の
開発研究
、無煙炭の
普及
に
関連
したサービス、特に
配炭
、灰の処理問題について、それぞれ質問いたしましたが、道、市、
試験所
より適切な
説明
がありましたが、
コストダウン
の問題については、
普及
度とも
関連
が強いので、今後十分検討する旨の
説明
がありました。 次に、
都心部
にある
地域暖房施設
の
建設予定地
を視察しましたが、
市当局
より、本
計画
は、前状のごとく市中で
汚染度
が高く、かつ、
発生源
の集中している
都心部
に対し、この
地域
内に設置されている各種の
燃焼装置
を一ヵ所に統合し、
除害装置
を設備した
地域暖房
を
導入
することにより、 一、
大気汚染
の
防止
二、
熱エネルギー
の
有効利用
三、労働力不足の
解決
四、
建物面積
の
有効利用
五、
燃料
、灰の
運搬費節減
六、
火災防止等
の利点をねらったものであり、このため
現地
に
会社法人
を設立し、第一期工事を
昭和
四十五年に、第四期までの全
計画
を
昭和
五十二年までに終了しようとするもので、これにより
平均
千キロカロリー当り約三円で、一・五五平方キロにわたる
対象地域
内の
契約事業所
に供給する
計画
であります。 これについて
派遣委員
より、
事業所
の
契約加入
の問題、
供給価格
の
低廉化
、
操業運転
の際の
騒音問題等
について疑念をただしましたが、道、
市当局
より十分留意している旨の
説明
があり、なお補足して夏季間の
操業
については、各
事業所
に
熱交換器
を設置することにより、冷房への転用も可能であるとのことであります。 また、
地域暖房施設
のモデルケースとして、
市内北円山
の
日本住宅公団
、
北海道住宅供給公社
の建設した
住宅団地
を視察いたしました。
札幌
市
地域暖房事業計画
について、
市長
より次のような援助に関する
要望
がありました。 一、
地域暖房事業
に対して、
昭和
四十三年度
政府予算案
において
公害防止事業団
からの
融資
が計上され、
目下国会
において
審議
中であるが、その
融資金利
を、
事業
の性質にかんがみ、長期かつ低利のものとするようにされたい。 二、
地域暖房事業
に対して、
北海道東北開発公庫
からの
出資
が可能となるよう
措置
を講ぜられたい。
最後
に
道当局
より、
北海道全域
にわたる観点から、
公害対策
の
基本方針
として、
未然防止
を基調とし、先行的、予防的な
対策
を配慮しつつ、積極的に
対策
を
推進
するため、
道公害対策審議会
の答申も
参考
とし、
昭和
四十三年度においては、
公害
の
実態把握
の
推進
、
公害
の
防止
のための
指導
の
強化
、
指導要鋼
の
設定
と
公害防止体制
の
整備
、
無煙燃料
の
製造
、
普及
と
地域暖房導入
の促進、
啓発指導
の充実、
公害対策基本法
の
制定
に伴う
公害防止施策
の
確立
の
推進
を
重点事項
として対処していく旨の
説明
がありまた、国に対して次の
要望
がありました。 一、
公害対策基本法
の
制定
に伴う
公害防止施策
の
確立
の
推進
については、
公害対策基本法
が
昭和
四十二年八月に公布施行されたことにかんがみ、
公害行政
の
総合的推進
をはかるため、国と
地方公共団体
との
事務分担
、
環境基準
の
設定
及び
調査測定体制
の
整備
等具体的な
行政施策
の
早期実施
について 二、
大気汚染防止法
、
騒音防止法等
の
整備
、
調整
をはかるとともに、さらに
都市計画関係法等公害関係法
の
整備調整
をはかること。 三、現行の
公害防止事業
の
拡充強化
をはかるとともに、
地方公共団体
が行なうべき
公害防止事業
に対する財政上の
特別措置
及び
除害施設
に対する
融資助成制度
の
整備強化等関連
諸
施策
の
確立
をはかること。以上であります。
北海道
、特に
札幌
市における
冬季
の
大気汚染
は、以上御
報告
申し上げましたごとく、
都市公害
としての性格が強く、むずかしい問題を含んでおりますが、道、市及び
研究機関
が一体となり
解決
に
努力
していることは心強い限りでありました。 われわれは
寒冷地
の
都市
における
冬季
の
公害対策
として、
札幌
市におけるこの試みに注目していく必要があるとともに、
政府
におかれましても、道及び
市当局
の
要望事項
は十分これを配慮し、同様な問題に悩む諸
都市
に積極的に働きかけ、
公害防止対策
に万全を期されんことを強く
要望
いたしまして、私の
報告
を終わります。(
拍手
)
山崎始男
21
○
山崎委員長
質疑
の
通告
がありますので、これを許します。
岡本富夫
君。
岡本富夫
22
○
岡本
(富)
委員
私は、
水質保全
あるいはまた
水源
の
保全
の立場から、きょうは
林野庁
の
長官
がお
見え
になっておりませんから、まず農林省の
亀長林政部長
さんに
お尋ね
いたしますけれども、
国有保安林
、これを
解除
した際に起こりますところの
水源地
の
汚染
あるいはまた
防災
について
お尋ね
いたします。 一つの事例をここに掲げましたが、これは
兵庫
県の
芦屋
市、その上のほうに
剣谷
というところがあります。
うしろ
には大きな
国有林
を控えておりまして、この
剣谷
の
保安林
の
解除
、そして
農林開発
という
会社
に
払い下げ
た。この問題について、将来起こるであろうというこの予防について、私は善処していただきたい、こういう意味から、きょうは質問するわけであります。 まず、今回のこの
解除
されました
芦屋
市の
国有林
の現在地の、
当該地
の下に
六麓荘
という町があります。この
六麓荘
は、
国際文化住宅都市芦屋
市の中でも特にすばらしい
住宅地
であります。そしてこの町は
民間人
の手によったところで、
六麓荘
の今日あるのは、
昭和
の初めに某
実業家
が範を
香港
にとって、
香港
の欠点である
上水道
の不足をカバーするために、理想的な
住宅地
を阪神間に求めた。たまたま宮川という川がありますが、その
上流
にごろごろ岳といって、その南のほうに
剣谷
の海抜二百メートルのこういう
傾斜面
がありますが、そこに
水源地
を設けた。
国有林
や
民有林
の権利を買い上げて、そうして将来の水不足のために、
上水道
として
農業用水
も買収して、非常にすばらしい
住宅地
をつくることに成功したわけであります。しかしながら、
昭和
三十七年ごろ、この
六麓荘
の上の
国有林
が
民間
の
会社
に
払い下げ
られる、こういうことで、もしもそういうことが起こるならば、もしもそれが
開発
宅地化されたならば、
上水道
の
枯渇
また
汚染
、風致の損傷、また一つ間違うと、
昭和
十三年ごろに起こりました、死者三名、
重傷者
一名、
流失家屋
が十四戸、全壊が十戸、半壊が九十一戸、こういうような大きな山津波が来る、また
水源
の
枯渇
あるいは
汚染
、
公害
が必ず起こる、こういうわけで、
芦屋
市あげての大反対をしたわけであります。しかしながら、それが今日
農林開発
に
払い下げ
られてしまった。その条項の中に、
昭和
三十八年の十二月四日、三八大総第一〇一一号の
大阪営林局長
より
芦屋市長
に送られたところの
書類
の中で、その
内容
を見れば、これは、
農林開発
と
芦屋
市との間にかわされた覚え書きでありますが、その中で、
防災
上並びに
水源地保護等
の見地から妥当と考えられ、必要な
措置
をとる、こういうようにありますが、必要な
措置
とは何か、すでにこのときに、
大阪営林局長
は、
水質汚濁
また
水源
の
枯渇
あるいは災害を認めていたのではないか、しかるにこういうような
民間会社
に
払い下げ
てしまった、それはどういうわけか、これについて
亀長
さんにお答え願いたいと思うのです。
亀長友義
23
○
亀長説明員
いま御
指摘
のとおり、
農林開発
に
払い下げ
が、
芦屋
市の
剣谷
というところについて行なわれております。その際に、われわれのほうとしましては、先ほど申し上げましたように、必要な
保安施設
を講ずるということを
条件
としまして
払い下げ
て、現在に至っております。現在までのところ、
払い下げ
後、大きな
形質変更
は事実上行なわれていないというふうに
承知
いたしております。
当該地域
の
保安
に関しましては、
担当
の
木村指導部長
が参っておりますので、詳細に申し上げることにいたします。
木村晴吉
24
○
木村説明員
先生
いまの御
指摘
の、
保安林解除
の問題に伴う
水質汚濁
、
土砂流出
の問題についての
お尋ね
の件につきましては、実は
地域開発
の非常に進みつつあるところに対して、森林の
保全
と
開発
の
調整
についてはいろいろ配慮いたしておる問題でございまして、重要な
保安林
については、できるだけ温存いたしていく
方針
をとっております。
当該地
につきましては、別に
代替地
になるべき
土地
も見当たらないし、総合的な
土地利用
の問題から見れば、
防災施設
あるいは
水質汚濁防止施設
さえ十分完備し得られれば、
総合土地利用
の問題から見て、
保安林解除
は
支障
ないという判断に基づきまして、四十年の一月二十八日に、県知事からの
申請
に基づきまして、四十年の五月二十六日に
解除告示
を行なった次第でございます。
先生お尋ね
の
水質汚濁
の問題につきましては、できるだけ
土砂
の
流出
を
防止
する、それから
水源地
が現在そこにございますが、これは現在
保安林解除
からもはずしておりまして、
保安林
内に温存されておりますし、いま
林政部長
が話しましたように原形はそのままになっておりますが、
宅地造成
が
計画
され、実行される場合における
代替施設等
につきましては、十分諸
条件
を加味いたしました
計画
が盛られておるわけでございます。その辺御了解いただきたいと思います。
岡本富夫
25
○
岡本
(富)
委員
いま
木村
さんは、
水質汚濁
あるいは
水源地
の
枯渇
、また
防災
については
十分考慮
に入れてこれを
払い下げ
たのだ、こういうようにおっしゃっておりますが、間違いありませんか。
木村晴吉
26
○
木村説明員
当時
申請者
から、
保安林解除
に伴う
代替施設
の
計画
が出てまいりまして、私のほうでは、
地域
が
地域
だけに、流量も九十ミリ程度、
流出係数
〇・九という、私らのほうで
治山計画
を立てる場合における一番濃度の濃い
計画
の
基準
で、一応検討したわけでございますから、御了解いただきたいと思います。
岡本富夫
27
○
岡本
(富)
委員
こういうように、私はその
土地
の
地形
を持ってまいりました。これが
当該芦屋
市の全図であります。この
うしろ
に
国有林
があります。この一部でありますけれども、この一部の十三・一ヘクタールを大きくいたしますと、こういうようになります。これが
水源地
、それからこれも西宮の
水源地
、こういうように
二つ
はさんで
水源地
があるわけです。そのまわりを宅地化いたしましたり、あるいはまたこれをふさぎますと、この
水源
の
枯渇
あるいは
汚染
というものは、計算しなくたって、これはしろうとでもはっきりわかる。あなたはこの
状態
をごらんになったのですか、どうですか。
木村晴吉
28
○
木村説明員
申しわけありませんが、また
現地
は見ておりませんですが、御
指摘
の点は、十分今後の
対策
として、
現地踏査等
も含めまして、検討させていただきたいと思います。
岡本富夫
29
○
岡本
(富)
委員
ここに示しましたのは
剣谷
の
国有林
の姿ですが、あなたはこれに対して何も検討はしていない。実はこの前、私は
林野庁
の
長官
に部屋に来ていただきまして、この
芦屋剣谷
の
国有林
の
払い下げ
問題について起こるであろう、いろいろの
水質汚濁
あるいは
水源
の
枯渇
あるいはまた
防災
についての相談に乗ってもらうように、いろいろと
お願い
をしておきました。それからしばらくいたしまして、あなたのほうからだれか若い人が、
芦屋
市に行っております。そして、
芦屋
市の
要望
あるいは
現地
の
人たち
の
要望
もお聞きに雇ったと思いますし、また
現地
の姿もすでに
調査
されたと私は思うのです。また
質疑
の
通告
につきましては、早くから、私は
林野庁
に対しては申し入れてあります。しかるに、いま聞きますと、
地形
についても、あるいはいろいろなこういう面についても、ただ一片の
書類
の上であって、そして前の
書類
から引っぱり出してきて、こういう問題はこうで、これでだいじょうぶです……。現在の時点に立って、私はあなたに質問しているのです。(「
調査
不充分だ」と呼ぶ者あり)いま言われたように、
調査
不十分じゃないでしょうか。
木村晴吉
30
○
木村説明員
私のほうが舌足らずで、どうも失礼いたしました。いま
お尋ね
の
二つ
の
水源地
の
上流
が
開発
の
計画
に入っておるのだが、
現地
を見ているか、まだ
現地
は見ておりませんと答えて、どうも舌足らずなことばで、失礼いたしましたが、
先生
御
指摘
のこの
地域
に対する今後の
対策
の問題につきましては、
芦屋
市当局
及び
県当局
からも、
意見
を十分私らも聞いております。それから第二点といたしましては、そういう事態に対しまして、
担当
の
課長補佐
を
現地
に行かせまして、そうして実は
兵庫
県当局
と
調査
の
構成メンバー
も大体きめまして、近く月がかわれば、新年度早々この
調査
に入りたいという現況でございまして、その辺ひとつ御理解いただきたいと思います。
岡本富夫
31
○
岡本
(富)
委員
昭和
三十八年十二月十八日に、当時の
芦屋
市の
市長
でありました
内海市長
から、この
六麓荘
町、岩園町、
朝日ヶ丘
町に対して、その
水源地
になっておりますが、この
水源地
から出ておる水に対して「
強力節水
について
お願い
」、こういうパンフレット、ビラが回っているわけです。「向寒のみぎり、水道使用者の皆さんにはつねづねご協力をいただきまして有難くお礼申し上げます。本年も秋以来の降雨量が少なく、水道源水の流入が
枯渇
しまして、すでにご不便とは存じながら節水の
お願い
をして、今日まで送水を続けてきました。」、さらに強力な節水を
お願い
したい、というように、このまだ
開発
をされていない、現在
保安林
があるままにおいても、すでにこういうように節水しなければならぬ、こういう地点におきまして、さらに
宅地造成
され、あるいは
開発
されますと、さらに
枯渇
することは、これはもう火を見るよりも明らかであります。したがって、一日も早くこの
保全
をしなければならない。 もう一面からいいますれば、この
地域
の地質というものは、ちょうど
兵庫
県の神戸の
うしろ
にあります六甲山、あれと同じ花こう岩の地質でありまして、非常にくずれやすい。先ほど
説明
いたしました、この
うしろ
には、ごろごろ岳と申しまして——なぜごろごろ岳と申しますかというと、雨が降ったら大きな石がごろごろと落ちてくるのです。だからごろごろ岳というのです。だから、ハイキングコースあたりもとめてしまうくらいにあぶない
地域
です。その前を
開発
したらもう将来どうなるかということを考えるときに、
亀長
さん、あなたは、この問題について、これはそのままほうっておくとたいへんであるということをお考えになりませんか。どうですか。
亀長友義
32
○
亀長説明員
交換当時におきましても、いろいろ
芦屋
市とも協議いたしまして、私どもとして、その
地域
の
保全
については、その段階においては必要な
措置
を講じたつもりであります。その後いろいろな事情もあって、
形質変更
も行なわれることなく、現在事実上はあまり造成工事等も行なわれないで、そのままに至っておりますが、今後さらにそういうことも行なわれるようなことに相なりましょうから、そういうことも予想いたしまして、早急に、先ほど
指導
部長からも御
説明
申し上げました、技術者の入りました
調査
というものを進めて、念には念を押すという態度で進んでまいりたいと思います。
岡本富夫
33
○
岡本
(富)
委員
もう一つだけ申し上げますが、これを契約いたしておりますところの
農林開発
、この
会社
はどういう
会社
ですか。その
会社
がしっかりしておれば、あなたのおっしゃるような間違いないところの処置もとられるでしょうが、その
会社
はどういう
会社
ですか。それについて、
亀長
さんからお答え願いたいと思います。
亀長友義
34
○
亀長説明員
農林開発
興業は、その後の経済
状態
はあまりよくなかったのだろうと私想像いたしております。と申しますのは、国税滞納のために、
現地
を国税庁に差し押えられております。もちろんこの地以外にもそういう物件があると
承知
いたしております。しかし逆に申しますと、そのために、
現地
は
払い下げ
られた当時そのままになっておりまして、あまり
保安
上の問題を起こすほどの大きな工事は行なわれておらないのであります。
農林開発
の経済事情につきましては、私どもも、国税庁の——少なくともその
土地
に関しては、そういう
状態
になっておるという以上に詳しい情報をいま持ち合わせておりませんが、この
土地
が、先ほど御
指摘
のようないろいろな
保安
上の問題もある地区であるからということから、私どもとしましても、国税庁が今後これをどういうふうに扱われるかという点については、非常に関心もございますので、国税庁のほうとも十分連絡をとりながら、御
指摘
のような危険のないように考えてまいりたいと思っております。
岡本富夫
35
○
岡本
(富)
委員
あなたは、人命とお金とどちらが大切だと思いますか。あなた、水質が
汚染
され、あるいはまた災害があった場合に、国税庁が押えており、また国税庁の意向によってそういうようになりました、こういうことで答弁が済みましょうか。あるいはまた、それで、お金で人命存
解決
することができるでしょうか。いまの答弁だとそうですよ。
亀長友義
36
○
亀長説明員
これは、私どももちろん人命が一番重要であると思っております。それから、
農林開発
興業が将来この滞納処分を
解除
されて、その地で
事業
を行ない得るかどうかも、現在のところまだ未定の
状態
でございます。それから国税庁がこれを取得して、第三者に渡すことになるのか、その辺もまだ未定でございます。私ども、いかなる
状態
になりましても、もちろん人命のほうが大事でございまして、別にそこが
国有林
というものと
関係
あろうとなかろうと、森林
保安
という立場からはわれわれも責任があるわけでございますし、もちろんこれは他の、建設省でありますとか、その他の
保安
担当
の省とも十分連絡をとりながら、
保安
については遺憾のないように、今後考えていきたいと思います。
岡本富夫
37
○
岡本
(富)
委員
保安
については遺憾なく
対策
を整えるというのは、結論として、
保安林
に再指定し、そしてこの
地域
の
保安林
を国に買い上げて保護するということに、私はとってよろしいか。しかし、あなたはそれを答えることはできないと思います。それは、やはり
林野庁
長官
やあるいは大臣に相談しないと、できないと思います。 そこで、きょうはあなたのほうが
調査
不十分でありますし、またこの問題については、私どもは相当大きな、人命尊重の上から考えておりますので、ただ一点だけ申し上げておきますけれども、私どもの
調査
によりますと、この国が契約した
会社
は、最初は社長が高橋喜寿丸という人です。次に、
昭和
四十二年九月十八日には菅住江さんという人です。四十二年の十月五日には野原弘という人です。このようにちょくちょく社長がかわるような信用のおけない——私どもはさらに興信所で調べております。そういう
会社
を相手にして、私のほうは
保安
を
確立
いたします、決して住民の皆さんに迷惑かけないようにいたしますと、そういうようなことは、私は言えないと思うのですが、どうですか。
亀長友義
38
○
亀長説明員
御
承知
のように、森林法でいいます森林の
保安
については、
林野庁
が責任を持っております。それ以外の
土地
については、建設省が
保安
の責任を持っておりまして、
政府
のそのよう左分掌に従いまして、われわれとしては、われわれが
担当
すべき森林につきましては、十分
保安
の
措置
について考えてまいるべきことであります。この具体的な
土地
につきまして、相手の
会社
が必ずしも経理良好でなかったというような点はあるかと思いますけれども、私どもとしまして、大体この
地域
は大阪営林局が管轄をいたしておるわけでございますが、
国有林
として持つには非常に孤立団地でございまして、森林経営としては非常に採算の悪いところであります。したがいまして、
国有林
経営上は、むしろ有利な森林地帯を買いたい。その際に、金で払うかわりに、この
土地
を渡した、こういう事情でございます。もちろんこの
地域
が国土上森林として分類されております場合に、森林の
保安
につきましては、私ども、
保安林
整備
に関する法律というものもございまして、そういうものに従って、十分
林野庁
の責任は果たしていくつもりでおります。
岡本富夫
39
○
岡本
(富)
委員
これでは話にならないと思うのですが、ここに示されました地図のように、
うしろ
にありますのは全図でありますが、
うしろ
に大きな
国有林
を控えております。その前の一部です。あれだけ、一部だけが、
国有林
の経営について非常に手間がかかる、
うしろ
のほうはかからない、また有利でないというのでしょうか。私はその点が非常に理解に苦しむのです。 そこで、その当時のことを私は全部調べてあります。この当時の、共和製糖グループの黒い霧にまつわるところのいろいろな問題が、ここに
関係
してくるのです。したがって、きょうは私は農林省の皆さん方に対しては、もう少しはっきりした答弁ができるように、
林野庁
長官
あるいは大臣ともよく相談されて、再びここに
保安林
の再指定をし、国が買い上げて、そして
地域
住民の不安を除き、また
水源
枯渇
を除き、また水質
汚染
を除こう、こういう誠意があるかどうか、これをしばらく私は見たいと思います。 そこで、
近畿圏整備本部
の方が
見え
ておると思いますが、近郊緑地特別
地域
にこの
地域
が指定されるかどうか。すなわち
芦屋剣谷
のこの付近が特別
地域
に指定されるかどうか、これについてお答え願いたいと思います。
井上文治
40
○井上
説明
員 近畿圏といたしましては、
先生
も御
承知
のとおり、近畿圏の
保全
区域の
整備
に関する法律に基づきまして、ことしの二月二十三日に、この地区を近郊緑地
保全
地域
として指定いたしました。それによりまして、この地区につきまして、そういう
宅地造成
などがある場合には、届け出を要するということになっております。さらにこの地区について、もう少し強い規制と申しますか、いま
先生
がおっしゃいました特別地区の指定の問題につきましては、建設省が、
都市
計画
の施設として指定することになっておりまして、現在準備中と聞いております。
岡本富夫
41
○
岡本
(富)
委員
では、この問題につきまして、建設省の葛生さん、お答え願いたいと思います。
葛生新一
42
○葛生
説明
員 ただいま近畿圏のほうから御
説明
がございましたように、この地区につきましては、
保全
区域の指定をこの二月二十三日にいたしまして、三月一日から効力を発生しております。なお、規制の強い特別
保全
地区につきましては、現在地元のほうで検討中でございます。そういう意味におきまして、
先生
の御
趣旨
を体しまして、さらに検討を進めて、作業を進めていきたい、こういうふうに思っております。
岡本富夫
43
○
岡本
(富)
委員
次に、厚生省の国立公園
局長
さん、この
地域
は、国立公園の特別
地域
と聞いておりますけれども、もしもこの
地域
を
開発
するときには、どういう手続あるいはどういう許可、どういう認可が必要なのか、これをお答え願いたいと思います。
網野智
44
○網野
政府
委員
この地区につきましては、瀬戸内海国立公園の一部といたしまして、この地区が特別
地域
になっておりまして、特別
地域
の中でも第二種の特別
地域
になっておるわけであります。したがって、森林伐採とかあるいは
宅地造成
等につきましては、都道府県を経由して、
民間
がやる場合には、私のほうに許可の
申請
をしなければいかぬ、こういうことになっております。
岡本富夫
45
○
岡本
(富)
委員
そうしますと、国立公園法のほうからいえば、これは許可の
申請
をしなければいけない、要するに
申請
をして許可をとらなかったならば、これはできないわけですね。
網野智
46
○網野
政府
委員
そういうことです。
岡本富夫
47
○
岡本
(富)
委員
芦屋剣谷
の六−四−二、この番地においては、将来
土地
造成をしようとするならば、これは許可を必要とする、こう解してよろしいでしょうか。
網野智
48
○網野
政府
委員
そういうことです。
岡本富夫
49
○
岡本
(富)
委員
では、建設省の葛生さんに再度
お願い
いたしますけれども、私がいま申し上げているのは、可もこの問題についてとやかく言うのではなくして、住民の不安、
水質汚濁
、また水道の
枯渇
、これを一日も早く解消したい、こういう意味から、私はあらゆる方法でもってこの
地域
を確保したいと思うので、特に
お願い
をしておきます。どうでしょうか。
葛生新一
50
○葛生
説明
員 近畿圏の
保全
区域の
整備
に関する法律の第六条に、特別
保全
地区の指定につきましての要件がございます。第六条の第一項の二号でございますけれども、「近郊緑地特別
保全
地区として指定することによって得られる既成
都市
区域及びその近郊の
地域
の住民の健全な心身の保持及び増進又はこれらの
地域
における
公害
若しくは災害の
防止
の効果が特に著しいこと。」、こういうふうにうたってございますので、この法律の
趣旨
に従いまして、検討を進めてまいりたい、こういうふうに思っております。
岡本富夫
51
○
岡本
(富)
委員
では、
最後
に、農林省の
亀長
さんに。 当時の農林大臣はだれか、また官房長はだれか、また高橋喜寿丸という
農林開発
の社長はどういう人であるか、これについて御存じであれば、お答え願いたいと思います。
亀長友義
52
○
亀長説明員
ちょっといますぐ思い出しかねますので、さらにまた同時に、私、当時は
林政部長
をいたしておりませんので、まことに申しわけございませんが、あとから調べてお届けすることにさせていただきます。
岡本富夫
53
○
岡本
(富)
委員
こちらの
調査
によると、当時の農林大臣は重政さん、官房長は中西一郎さん、またこの
農林開発
の社長は元重政大臣の秘書であった、こういうふうになっております。 そこで、私はきょうはこれで
質疑
を打ち切ります。そして農林行政の問題について、今度は農林
委員会
において、この点にも究明を加え、なお私は、
芦屋剣谷
のこの
地域
の
人たち
の不安を一日も早くなくし、また、
水質汚濁
あるいはまた水道の
水源
の
保全
につとめていきたい、こういうわけでありますから、その点についても、今度の
委員会
において、国民の前にはっきり答えができるようにしてください。いまのように、のらりくらりでは納得できないと思いますが、よろしいでしょうか。
山崎始男
54
○
山崎委員長
次回は公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午後二時二分散会