○
木村(耕)
説明員 現在の、二十五日以後の状態を一応御
参考までに申し上げます。
これは
霧島町湯之野におります
気象庁の五千倍の
地震計での数でありますが、日にちは二十四日と申しますと二十四日九時から二十五日の九時までの
地震の数であります。二十五日九時以前の
地震は二十四日の分に含まれます。二十三日が七十回、二十四日が七百六十四回、二十五日が五百三十六回、二十六日が三百二十六回。二十七日が百八十一回、二十八日の分がまだ入電いたしておりません。といいますように数が非常に減ってきておりまして、この減り方は二十一日の初震のあとの減り方よりもすみやかであります。
有感地震も、これも二十七日分しか入っておりませんが、二十七日は
震度二が八回、
震度一が三十三回、計四十一回というふうに減ってきております。それで、私
たち、順調に減りつつあるということは用いておりましたけれども、その表現が少し専門的過ぎて、
一般の
方々には理解されなかったということを反省しております。
つまり日一日と減っていくというつもりではございませんで、統計的な
傾向としては順調に減っていく、しかしときどき大きいのがあるであろうということは私
たち頭の中で考えていたのでありますが、われわれの常識でもってやってしまいましたので、
一般の
方々にたいへん御迷惑をおかけしたようなわけであります。
今後の
傾向でありますが、三月一日に発表いたしました
情報、これは二十九日の晩十時三十一分から三十四分、三分間にかけて
震度二、三の
地震が続けて起こりましたので、それに対して
情報を出したわけでありますけれども、その中で、なお二月二十五日夕刻の
地震、
マグニチュード五
程度のものは今後も起こるおそれもあるので、家屋の
補強は十分してくださいということを申しております。順調に数は減っておりますが、減り方が非常に少ないとかえってあぶないのであります。いまにして思えば、三月十日を
中心に非常に数が減ったということは、今度の前兆であったのかもしれませんが、とにかくある
程度の数でもって減っているうらはいいのでありますが、そこに何か異常が起こりますと変な現象になる。でありますから、
可能性は少なくなりますが、今後も
マグニチュード五
程度のものは起こるものと考えて、
補強のほうを考えていただかなければならぬ。これはほかの
災害の場合と違いまして、台風、大雨などはそれが過ぎてしまえばもとに返せばいいのでありますが、建物を
補強しておきませんと、
震度五であって
震度六
程度の
被害が出てしまうということがあり得るのが
地震の
災害の特徴でございます。