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三宅委員 市町村道について機械の普及をやっておられるそうです、たいへんけっこうでありますが、主要
地方道という観念を、少なくとも市町村の中心点まで、これはともかく市町村があって、その役場、学校、その中心点まで、そしてよそへ右、左につながるところまでは、主要
地方道という感覚でもって、少なくともそれだけのものは、非常な負担をかけずにやってやるということが必要だ。
建設省のほうの補助になるか、あるいは地方交付税でもって特別に配慮するかは別問題として、きょうは
自治省も来ておられますので、そういう点を、ひとつ本気に考えていただきたいと思うのであります。
同時に、これも時間がありませんので残念でありますが、三十八年の
豪雪のときに、ろうばいいたしまして、ある鉄道でもって、火炎放射器でもって駅の雪を減らそうと思ったが何にもならなかった。やはり雪に対します一番の最大の敵は水でありまして、その意味においては、水の利用などについて、もっとほんとうに考えなくてはいけない。これをやりますれば、きれいに片がついていくのであります。その点で二、三申し上げますが、大きな川の堤防をひとつ
道路として使え。そうすると堤防の川の側は家はできやしないし、ブルドーザーで飛ばしてしまえば何でもない。技術的に一体堤防の保持と
道路としての利用というものは、両立しないものかどうかということを、三十八年の
雪害のときに
建設省の
道路それから河川、両方の局長にも来てもらい、技官にも来てもらって聞きますと、かえっていいというのであります。ところが、なわ張りの関係かどうか知りませんけれ
ども、なかなかそれをやらない。私はやかましくそれを提唱したのだけれ
どもやらない。ことしの
雪害でもって、参議院の佐藤さんに来てもらいましたときに、私は長岡から見附を通りまして栃尾に入りました。見附の町は町幅が狭い。それ一本でやっております。したがって屋根の雪をおろす。だからしてもう一車線しかいかない。ちょっと大きいのがくると、お客さんが来たのに三時間もとめられて、時間が狂ってしまうという
状態であります。それだからこれは
建設省の仕事かどうか、これも住宅の関係になるだろうと思うのですが、やはり
道路の流雪溝だけでなしに、屋根の雪を水でもってとかして落とす。それをスコップや何かでいろいろ下に落とすから、じゃまになってしまう。それをまたトラックで持っていって捨てるなどということは、およそたいへんなことでありまして、やはり水の活用を本気にやらなければならない。いま新潟県の長岡市の流雪溝だけでも、新潟−長岡の距離六十キロくらいのものができておりますが、もう地下水が足らぬ、地盤沈下が起こるという一面が起きてきております。だから、そういうことをほんとうに
指導いたしますためには、あなたのほうの役か総理府の役か、科学技術庁の役か知らぬけれ
ども、国としてともかく総合的に水を利用して、町の屋根の雪はそれでとかして落とす。それから電気を使ってもよろしい。それからまたそういう狭いところについては、あすこは刈谷田川の堤防の改修をやっております。あれをバイパスにしてくれさえすれば、栃尾と見附との関係、及び栃尾は、——この間輸出の織物が約束の日に神戸から船積みできない、キャンセルになるというので、おそろしい大騒ぎをいたしまして、自衛隊に頼んだりして
除雪をいたしまして、ようやく間に合ったのでありますが、いま中小企業が続々と倒れかかっておりますときに、ああいうところなどにバイパスをつくれば、
道路建設と堤防
建設と一緒にやって、国費は倹約できる、技術的にも悪くないのを、官庁のなわ張りの不親切のためにやっておらぬという事実に対して、私はほんとうに政治の貧困ではないかと思うのであります。小さい個々の事例については申し上げませんけれ
ども、もっと水を利用することについて、場所によっては流雪溝も必要だし、私は国道十七号ができるときに、高野君が
道路局長で、そのときにどうしても流雪溝をつけなさいと言った。つけますと私に約束してつけた。つけたけれ
ども、一定量の流量と一定の落差がなければ、雪の量との関係におきまして、かえって溢水したりしてだめになってしまいます。だからして本格的に一体どれだけの雪にはだいじょうぶかということで、流雪溝については、あすこなどは、三国峠の一番高いところにポンプアップして、ずっと水を流しますれば、ほんとうに完全にやれると私は思うのであります。そういう点についての技術的の研究がまだ足らぬのではないかと思いますので、その点をひとつ希望をしておきます。
同時に、今度
道路建設新五カ年
計画でどの程度一体ふやす予定になっておるか。私
どもの聞いている話では、まだ内部の話かもしらぬけれ
ども、一般
道路が一・六一倍になって、雪寒
道路が一・七一倍になるということを聞いておりますけれ
ども、少なくともその程度にやらなければ、裏日本の
雪害対策というものは進みやしないと思いますので、私
どもお願いをしておきたいと存じます。
話がたくさんありますけれ
ども、次は文部省関係の公共建物の
除雪費の補助の問題について伺いたいと存じます。これはきょう、ここで御意見を承っても、おそらく片がつかぬと思いますので、
委員長にお願いをしておきますけれ
ども、今度の
雪害対策で、これだけはひとつどうしても片をつけたいと思います。ともかく
道路の関係で雪寒
道路法ができております。それから御
承知のとおり公共の学校などの
除雪の補助に対する法律ができておりますけれ
ども、これは何といいますか、政令が実際上何にもならぬような政令になっておって、いまの政令のままだと、新潟県について調べますと百二十村があるうち、四つしか該当しない。これだけの
雪害で該当しないというばかな話があるものではない。ここに稻葉君がおられますが、ひとつ、この問題だけは政府側と議員側と寄りまして、この国会中に政令の改正だとか、具体的にひとつ役に立つような解決を
一つでもつけておかなければいけないと思いますので、
委員長にそれをお願いすると同時に、御
答弁をちょっと伺っておきます。