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三宅委員 ともかく、そういういろいろの企画をやっておられる話を聞くだけでも私どもたいへんうれしいのでありまして、ひとつ本格的にこういう点が進みまして、冬になったって
道路がとまったり
家屋の
除雪で困らないというところまでは持っていきたいと思うのでありますが、そういう点から考えますと、私はかねて要求をしておった流雪溝の問題などについて、私の見ているところでは本格的に考えておらぬのじゃないかという感じがいたします。というのは、いまも話があったように、小千谷の国道でどうしたとか——小千谷あたりは前からやっておったのですが、私は、国道十七号ができますときに、当時高野君が
道路局長じゃなかったかと思うのですが、どうし流雪溝をつけなさいという要求をいたしまして、つけましょうという話になってつけられたのですけれども、見ておりますと、あの三国国道のところなどは、つけておるのはおざなりにつけておるだけで、きっと
研究所のほうじゃよくわかっておるのだろうと思うのだが、やはり流雪溝が役に立つためには、流量と落差の
関係が相当ものをいって、そして雪の量との
関係で、
ほんとうに溶けてじゃまにならぬようにしなければならぬ。見ておりますと、あれなどはおざなりにつけておりますから、
ほんとうの
豪雪にはかえってじゃまになる程度で役に立たぬようです。そういう点について、流雪溝の利用などについてももっと
研究をして進めてもらいたいと思うのであります。
それとともに、もう
一つ私はいつもやかましく言っておりますのは、川の堤防をひとつ
除雪道路として
ほんとうに利用しろ、川の堤防と
道路とを一緒に利用することが、
技術的に堤防を弱くしたりいろいろ心配があるかないかということについて、数年前に河川局長と
道路局長と一緒に
おいでを願って、
技術的に
検討してもらったんですが、そんなことはない、かえってかたくなってよくなるという話です。そういう点についての、私は役所の予算のとり方とか、いろいろな
関係で、むずかしいんじゃないかと思うのだけれども、盛んに主張いたしまして、それができておらぬのです。たとえばそれは、河川の
道路をバイパスにでも使いますと、これはもう川のほうにはうちはできはしませんから、
機械で排雪されましてもそれで流れてしまうので非常によろしい。
災害対策委員会でも実は私は言ったのでありますが、この間見にいきますと、
長岡から自動車で見附を通って栃尾へ入りますのに、見ていきますと、狭い見附の町のところが
交通路になっておる。それで、
屋根から雪をおろして道ばたに雪がたまっている。ちょっと大きいのが来ると三時間もとめられるというようなばかなことをやっておる。栃尾なんというのは、御
承知のとおり繊維
産業で生きている町であって、だから輸出するのが間に合わぬで、自衛隊が出てきて手伝って、ようやく神戸の荷積みに間に合ったという話をしておりまして、どうしても、ひとつあそこはバイパスをつくってもらわなければいかぬ。バイパスをつくるには刈谷田川の堤防の改修をやっておられるのだから、あそこをひとつ使ってくれれば一番便利だということを言っておったのであります。その点について、これは具体的な問題は具体的な問題としてのみ込んでやってもらいたいと思うのでありますが、要するに、基本的に、もう少し堤防を、少なくとも
積雪地帯においては、
除雪を兼ねた
道路として使うことが、住家がないのですから、一番よろしい。
同時にもう
一つ、
建設省に注文したいことは、できておるかもしらぬけれども、できておったらもっと徹底してもらいたいと思いますが、県道を指導いたしますにしても、市町村道の
建設を指導するにいたしましても、国道はもとよりでありますが、
機械排雪をやられるということになりますと、道幅は雪のないところよりはちょっと広げておかなければ問題にならない。私は、今度の雪で、
新潟県で、国道のない市が
三つあると言っておいた。その
一つが栃尾でありますが、主要
地方道として県道がようやく改修になった。この前は、田中角榮君が社長をやっておった栃尾鉄道も動かぬし
道路も動かぬから、塚田君が知事で、ヘリコプターで物を持っておりて、ようやく人心が安定した。市がですよ。そんなばかなことをしておって、そしてあそこは、何十億という織物の輸出をやっておる町だ。そういう
状態でありまして、県道しかないのであります。そして、国鉄も通っておらぬし、国道もないというところなんです。それで、市長がいつも言っておりますが、せっかく県道の改修をやってくれたけれども、うちが建ってしまったらまた二車線で通れる
除雪ができない、だから、あらかじめ少くとも二メートルくらいのものは余分にとっておいてくれなければ問題にならぬ。国や県に金がないのなら、市が借金しても買っておかないと、
ほんとうの
産業の基盤ですから、と言っておるのでありまして、ひとつそういう点について、もう少し、かゆいところに手の届くようなあれをやってもらいたい。そうして、先ほど
お話がありましたとおり、
長岡の例を見ましても、あるいは小千谷の例を見ましても、十日町が流雪溝をやったそうでありますが、ともかくそれはもうその費用が、二年くらいの
除雪費で出るというのであります。だからして、それに対する助成等を
ほんとうにやると同時に、雪寒
道路の
基本計画の中に、水をとる初めのところと流末の処理とかいろいろの処理についても指導と助成の対象に入れることによって、もう少しひとつ
道路の
関係は完全にいくようにしていただきたいと思うのであります。よくそれだけをひとつ。