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木村美智男君 いや、特に
交通事故を強調したからだが、
傷害ということばをつかっているわけですが、だからこの趣旨は違っちゃおらぬのですが、もう少しテンポを早めて規模をでかくする必要があるのじゃないかということですから、大体の趣旨は私のほうでも了解をしますが、四十三年度予算その他を分析をしていけば、あなたのおっしゃるようなことにほんとうになっていくかどうかということは問題じゃないかという
意味も含めて言ったわけなんですけれども、わかりました、大体そういう趣旨で、少し
厚生省のほうも積極的にこの種問題について前向きで進めてもらいたい。
ところで、最近の交通安全
対策で、これは通産省のほうに聞きたいのですが、いま言ったように、いわば
事故の発生したあとのアフター・ケアの問題なり
救急病院の問題なり、逐次体制を整えつつあるわけですけれども、
事故発生の直接的なというか、背景となってきている今日の車それ自体の問題について、少しこれはやっぱり問題を提起する必要があるのじゃないだろうか。と申しますのは、たとえば、一生懸命あっちもこっちも
精神的に
事故をなくすような
精神教育みたいなこともやる、安全教育もやる、それから安全
施設も部分的ではあるけれども整っていっている、しかし、車についてだけは今日野放しになっている、極端にいえば。そういう
意味で通産省等は、私はやっぱり車につけてあるバンパーといったようなものについては、これは多少のていさいの問題もあるけれども、これだけ
事故が発生してきたら、いまのように車によって高いところ、低いところに、まちまちにバンパーがついている、それではバンパーの役割りをしないわけですよ。だからある
程度バンパーの位置というものを一定をさせる必要があるのじゃないか。そうすればぶつかったときに初めてバンパーが緩衝の役割りを持つ。ところがこんなのじゃダンプの中へめり込んだというような
関係になってくるわけですから、極端なあれの違うのはやむを得ないにしても、大体何
段階かに車両を分けて、そしてその大別した中ではバンパーの位置、高さというものを統一をするというような規制、それから最近特にタクシーなんかでもまくらがだいぶ普及てしきましたけれども、まだまだこのまくらというのがないわけですよ。これはどこの所管かわかりませんけれども、ある
程度このまくらというのはやっぱり今日の時点になったら義務づけをする必要があるのじゃないか。そのまくらをつけるぐらいのことができないようであれば、これは営業用として許可しないというぐらいのきびしい態度をもつて臨む必要があるのじゃないかということで、その点はひとつ、管轄がどこかわかりませんが、答えていただきたい。
それから、まあアメリカなんかではもうすでにベルトをつけていますよ。これは一面ではやっかいなあれもあるからいまの時点でそういうことを、これを申し上げようとは思いませんが、その辺も参考にして考えてもらえば、せめてまくらぐらいは、これはいまいったようなきびしい態度で臨まなければいかぬだろう。これは車体構造何かについても、ぶつかったとたんに何か座席が多少ずれるとか、弾力性のある車両構造というものを
研究をする必要があるのじゃないか。あるいはエンジンの問題があります。最近テレビで見ると、普通車であって百二十キロぐらい出すエンジンをつけたんだからというので、どんどんテレビが宣伝しておりますね。一体、一方では
交通事故が激増しているという中で、その生産者のメーカーの販売競争をそのままやっぱり放置をしておいて、そうしてどんどんスピードのある車をつくらせる。スポーツカーみたいなものや競争車みたいなものは、それは特殊な車だから何ぼ速く走る
関係になってもいいけれども、
一般の
関係で百二十キロも出していけるのだというようなことをやはり野放しでおっぽっておくということについては、今日のやはり
交通事故頻発の
状態の中からは問題じゃないか。これは警察庁にも伺いたいと思うんですが、どこか忘れましたけれども、百キロまで許容するということにしたということをちらっと新聞で見たんですけれども、私はやっぱり逆に、今日の時点では速度制限をすべきだと思う。で、その速度に応じて、かりに八十キロのスピードで走るなら、前の車両との間隔はどのぐらいとっておけというぐらいのやっぱり
指導を強くやっていかないと、まあ私もロスアンゼルスで経験があるのですけれども、幸い
けがまでいかなかったんですが、前の車両がパンクした、とたんにハンドルとられて、うしろから行ったのがぶつかった、そこへもう一つ次のが行って三重衝突、こういう事態はこれから日本の高速道路の発達に従って、これはもう起こってくることは目に見えているんですよ。そうなると、私は、あまり高速道路だからといって、時速百キロまでよろしいというようなことについては、ちょっとこれは一考を要するんじゃないかということと、それから、まず六十キロ以上ぐらいの速度になっていったら
相当運転者教育というか、車の間隔をとらせるとか、とにかく片道三車線持っているアメリカのハイウェーであってもそういう一つの
指導をしているというようなことから考えれば、大体日本の高速道路なんといったってカーブが多過ぎて、しかも狭いですから、こんなものは、高速の体をなしているかもしらぬけれども、ほんとうの
意味の高速道路ではないですね、ある
意味では。だから、そういうことから速度制限の問題について、これは警察庁のほうからぜひお伺いしたい。特に来年度は、この
交通事故取り締まり
対策の重点目標に
追突事故の防止ということをうたっておる。こういう
関係からいっても、警察庁として速度制限の問題についてひとつ
考え方を伺いたい。
それから通産省へもう一つ聞きたいんですが、あまりこういうことはどこの
委員会でも言ってないようですけれども、車ね、この車の生産について
自動車産業界にだけまかしておくということは一体、これは通産大臣に聞くことかもしらぬけれども、そのことにやっぱり全然目をつぶっておって、それで
交通事故防止といったって、いまの道路の改善なり、それから町のつくり方、こういったようなものを全体を考えてみたときに、
自動車だ
けがどんどん数だ
けがふえていくという、こういう
状態を一体どう考えておるのか。これはひとつ通産省から伺いたい。で、きょうは決定的な答えができないというんなら、次官か大臣にどうしても一回、帰られてよく相談をされておいて、しかるべき機会に再度これはお伺いをしたい。各省にわたっておりますけれども、逐次ひとつ
お答えいただきたい。