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細谷委員 大体、この間可決された原案には、ここで
議論されたように、そっくりそのままでは、安定法上、
医療法上問題が起こっておるわけでありますから、その点は、承認に際しては当然訂正が行なわれるだろう。それから、
調査の結果を待たなければ
再建計画の承認というのは行なわれない。この二点を確認したいと思う。
最後に、時間がありませんから
関係者に申し上げておきますが、これは少なくとも
地方公営企業でありますから、十分に団体交渉が尽くされなければならないのであります。ところが、この問題について福岡県の
地方労働
委員会は調停案というのを出しております。その調停案の1に「交渉中の問題の重要性を勘案すると、その期間、方法回数などは充分と認めがたい。」、2は「
病院再建計画案がすでに
議会に上程された現時点に於いても、市側は可能な限りの誠意をもって交渉を続行し、双方が基本的な意見の一致が見出されるよう格段に努められたい。」こういう福岡県
地方労働
委員会の調停案が出ております。このことからいきましても、私は、地公労法の労働条件というのは交渉事項であり、協約締結事項でございますが、それは交渉によるわけでありますけれ
ども、これが現実には十分には行なわれておらない、こういうことを意味すると思うのであります。でありますから、
地方公営企業法を審議した際も、せんだって私が指摘した労働者の基本的な問題というのは、あくまでも尊重していくという方針が確認されておるわけですから、こういう点についてもひとつ特段の配慮をして
指導していただかなければならないと思うのであります。これが第一点であります。
第二点は、
大臣就任早々でありますから、個々についてはまだ御検討になっていらっしゃらぬと思うのでありますが、私は十二月十日現在の
地方公営企業における財政
再建計画の概要というものを、全国の個々についての資料を持っております。その資料によりますと、
病院関係では若干の人員整理というのは行なわれておりますけれ
ども、そのよって来たるのは、多くの場合は、たとえば
病院の統合とか、あるいは清掃
関係の事業、あるいはスリッパ等のそういう下足番等の下請、こういうのは行なわれておりますけれ
ども、
北九州市のように、全面的に
給食事業を下請して二百六十六名を一気に首切るなんという
内容は、この
計画の中には一つもないのであります。こういうことからいきまして、たいへんな
内容を持っておる。いままで
自治省が承認した
計画案の
内容とは、もう雲泥の違いがある、こういうことでありますから、私が申し上げるまでもなく、十分御検討いただいて、さっき
大臣が私に
お答えいただいたような基本的態度でこの問題を扱っていただかなければならぬ。
いま
病院の話でありますけれ
ども、水道の点も検討してみました。全国五十九団体の水道の
再建計画案なるものを見ますと、その中でも
北九州のようなむちゃくちゃなやり方はしておりません。問題はありますけれ
ども、検針の部分を
委託にして、若干の人間については配置転換する、首切りじゃない、配置転換するのだ、こういう形になっております。
北九州は百五名の首切り、こういうことになっております。この二点を強く要望して、私の
質問を終わっておきたいと思います。