○
平林委員 この
保険審議会のそれぞれ業務というものはきまっておるので、特にほかの関係
団体のいろいろな
共済活動に対してまで、似ておるからというようなことだけで手を出すというのは、私は権限外だと思うんですよ。むしろ、こうした問題を総合的にやるなら別の機関をつくって、そして各省で寄り寄りこれはどうしたらいいかという相談をするなら、これは話は別ですよ。しかし、
保険審議会の委員を見れば、大体保険
団体に関係のある人が多いわけです。それから、私は今日までの実情を見ておりますと、大体
共済活動の実態をあまり御存じない。知ってみてああそうか、そんなだったかというような方もおられるようで、実態を知らない人にそれを議論させるということも間違い。そしてまた、その
保険審議会というのは
会議録一つないでしょう、秘密主義をとっているんですね。
保険審議会のべールの中に隠れて、そして権限外の問題についての一つの方向を出すということは、けしからぬことだと私は思うんですよ。そもそも
大蔵省がこれに諮問をかけたことも、少し的はずれの機関にかけた。ですから、私はいまここですぐそれをやめろと言うわけにもいかぬと思いますけれども、しかし、その結論を出すにあたりましては、私は慎重でなければならぬ、権限外のものにああだ、こうだ言って、それがにしきの御旗のような形をとり、そして各種
団体の
共済活動を
規制するということがあれば、これはもう大きな問題になるだろうと思うのでありまして、まず第一番に、
保険審議会にかけた
大蔵省は少し反省をしてもらわなければならぬ。そしてこれを補うためには、むしろ各省関係
団体別な会合を開いて、どうするかという必要があればやるべきものである、それらの
団体の意見を十分聞いて、そこで大所高所に立って相談をすべき性質のものである。第三には、
保険審議会はそういう批判を乗り越えて、権限外の問題についてこれを
規制するような形をつくるべきではない。私はこう思っておるわけなんでございますけれども、これは
大蔵省、いまさら諮問したやつをそういうふうに注文つけるわけにいきますまいけれども、私は諸
団体あるいは今日の情勢を考えまして、大蔵委員としても注文をしておきたい、そういうへたな慎重を欠くようなことになれば、たいへんなことになりますということを、
審議会の委員の方々にも私は間接的に御注意を申し上げておきたいと思っておるわけであります。
いま
保険審議会の中の機構部会の見解がある程度出たように伝えられておりますけれども、どんなようなぐあいになっておりますか。