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後藤委員 それは団交の場でけっこうでございますが、いまあなたが言われた、私は機関助士全部ということはさっきから言っておらぬと思います。全部廃止する、廃止せぬと言いましたから、その後の
考え方がちょっと私の言わんとするところと食い違っておりますので……。先ほどから言っておりますのは、機関助士全部を廃止してしまうのだという意味ではなしに、十分わかっておられるので機関助士廃止ということばで表現しましたので、そこはひとつ誤解のないように私はお願いをいたしたいと思います。
そこで、いま
国鉄労働組合なりあるいは
動力車労働組合との間におきまして、先ほど副
総裁が言われたように、団体交渉はやっておる、こういう
説明でございますけれ
ども、しかし、まだまだ、事、
合理化問題につきましては、やっておられる件もあるかもしれませんけれ
ども、あなた方がもう年内にめどをつけようとされておる問題で十分なる団体交渉は行なわれておらない、これは私はっきり言えると思います。その辺のところから今度のこういう
関係の
順法闘争になったのではないだろうかというふうに思うわけでございますけれ
ども、それはあなたも先ほど言われましたように、正式団体交渉もあれば、またいろいろ話する場合もある、それはやっておられると思います。しかし、動労の皆さんの話を聞きましても、さらに国労の皆さんの話を聞きましても、彼らの言っておるのは、
合理化を全面的に全部何でもかんでも
反対だということは言っておらぬわけなんです。話を十分しましょう、そうして
国民が安全であるという納得のできるような線で、話がついたものからしてもよろしいのだ、この問題と、この問題と、この問題についてはもういいのだ、こういうようなところまで私は話を聞いておるわけなんです。そうだとするなら、いまあなた方が言っておられる年末における六項目、あるいは職場の団体交渉権の、いわゆる協議会の問題ですか、これらの問題につきましても、さらに
時短の問題につきましても、これから
十分話し合いをしてい
ただく。そうすれば、この十五日の二時間の問題も
解決するでありましょうし、この年末における交通
関係の非常に忙しいときに、こういう情勢につきましても
解決するであろうと私は考えておる次第でございますので、ぜひひとつ今次の国労なり動労の
関係における問題につきましては、
国鉄当局のほうで十分御一考をい
ただいて、労使の間で団体交渉を強めてい
ただき、その中でも特に困難な問題については来年に持ち越してい
ただく、そういうふうな方向で一刻も早く
解決をしてい
ただく、このことが当面一番急な、しかも大事なことではなかろうかというふうに私自身としては考えておる次第でございますので、ぜひひとつ、先ほどからいろいろ申し上げましたように、
国鉄の
財政危機の問題につきましても、十分
承知をいたしております。
国鉄の幹部の皆さんがいかに苦労しておられるか、これは副
総裁のことばを聞くまでもなく、私も了知をいたしておるつもりです。さらに、今度の
合理化問題につきましては、あまりにもあなたのほうがせっかちになられたのじゃないか。全部が全部そうだとは言いませんけれ
ども、多分にそういうようなことが加わっておるのではないだろうか、こういうふうにも考えられるわけでございますので、ぜひひとつ、いま申し上げましたような方向で、
政府に対しましては全力を尽くして当たってい
ただく。お金の問題、
要員問題もありましょうし、いろいろな問題がからんでおるだろうと思いますが、事、
合理化問題については、相手の
労働組合の
組合員も、
組合員という前に、やはり二十年間、三十年間
鉄道で働いてまいりました専門的な知識を持っておる労働者だと思います。そういう者の気持ちを無視した中でやっていくということは、これまた考えざるを得ないというようなこともいろいろ問題がございますので、乗務員の
関係、その他電修場の問題にいたしましてもそうだと思います。全国で八カ所でございますか、この間も私が滋賀県に参りましたら、家族が百何十名、全部集まっておりました。いよいよおとうちゃんの職場がなくなってしまうが、一体どうしようかというようなことで、もうつとめておる職員だけの問題ではなしに、家族がこのごろ真剣でございます。どうしたらいいんだ。あそこができましたのは大正四年でございますけれ
ども、大正四年から今日まで、信号
関係の、申し上げるまでもなく大事な仕事を長い間やってきたわけです。これらを全部外注にしてしまう、これで一体
国鉄の安全が保てるのかどうかというような、いろいろな心配も出てまいりまして、
国鉄労働組合、
動力車労働組合が、理屈抜きに
合理化に
反対しておるんだというお考えがあるとすると、これは間違いでございますので、やはりあるときは同じ
国鉄の
立場に立ちまして
国鉄の将来を考え、
国民の
立場を考えて、あの人方も真剣に今日がんばっておるような次第でございますので、どうかひとつ、いま申し上げましたような点も十分考えてい
ただいて、さらに労働省なり運輸省といたしましても、これらの問題の早期
解決のために、ひとつしっかりと話をする方向で前進させるように努力をお願いいたしたいと思っております。このことに対しまして副
総裁から
最後のお話を聞きまして、私、終わることにいたします。