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佐藤(觀)
委員 時間がありませんから、あまりいろいろなことを申しませんけれ
ども、実はこの間三興製紙の社長さんが来られていろいろ説明された中で、郡山——郡山というのは御
承知のように奈良県にあるのですが、あそこの金魚のことを調べにいった。そうしたら農薬の被害があったということを言われたので、実は県の
当局を呼んで聞いたところが、愛知県の場合は農薬は絶対にやらしていないのです。あの付近は御
承知のようにボラとかあるいは金魚がおるので、百姓自身がやっておる面もありますので、そういうような農薬の被害というものは全然ないということだけは、これは私いろいろ検討して調べた結果、そういう形が出たわけです。そこで、あなた方は中央におられるから現場はわかりませんけれ
ども、稲はすぐわかりませんけれ
ども、金魚はすぐ死んじゃうわけですね。死ねばそれでおしまいなんです。死んだらだめなんです。人間と同じように死んだらだめですから、死なぬようには−再来年まで待っておっては来年に死んでしまうわけです。この点を、そういうような長い目でなくて、私らもあしたすぐやれとは言いませんけれ
ども、少なくとも来年の田植え前までには何らかの処理をしてもらわないと、これはたいへんなことになるのじゃないか。そこで、米の問題もこれは大事でありますけれ
ども、生きものはすぐ死ぬ。御
承知のように金魚とボラ、特に金魚は弱いですから、よく死ぬのですが、そういう点はやはり
通産省のほうにお願いするよりしょうがないということで、私のほうへもいままで何べんも、言いませんけれ
ども、たくさんの陳情があるわけです。だから容易でないということだけはもっと真剣に
考えてもらわぬと、われわれが処理に困るわけです。県のほうでは、もうわれわれの力の及ぶだけのことはやったけれ
ども、
あとはどうにもならぬから、中央で、
通産省でひとつやってくれということを言われておりますので、われわれ国
会議員の責任になってきたわけですが、私
たちもいたずらに事を荒立てるようなことをしたくないので、この間も工場長や、それから向こうの会社の社長にも——これは御
承知のように、利益を生まなければ会社はつぶれてしまうのですから、そういう点も
考えておりますけれ
ども、しかし何らかのいい
方法で、下流へ流さぬような
方法で鉄管を南に移して佐屋用水の下のほうに持っていくということになると、なかなか三重県が
承知しないということで、私
たちも、何らかの処理がそういう
方法でできることならと思っておりますが、しかし、もっと真剣に処理をしてもらわぬと、阿賀川の問題とかあるいは熊本県にも問題があったのでございますが、
産業が発達すれば当然そういう副作用が起きるということは事実でございますけれ
ども、少なくとも木曾川のようなあんな大きな川の水が全くどろ色になって、隅田川ほどではありませんけれ
ども、少なくともそういう形が出てきたということは、何といっても−東洋紡との問題でも昔、十年くらい前、七、八年かかって
解決したのですが、東洋紡は今日工場をよそへ移そうとしております。いまのところは三興製紙がどう
考えてみましても
一つの焦点になるわけで、もう少し矢島さん、速急に何とか手を打っていただける
方法はないでしょうか、もう一ぺんくどいようでございますが、お伺いしたいと思います。