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鶴園哲夫君
総裁、そういう答弁を毎回毎回聞くものですから、私もだから同じようなことを毎回言わなければならぬわけなんですけれ
ども、もう少しこれ
改善してもらいたいと思うわけですね。何ともいけませんですね。時間の
関係ありますからこれで行(二)の問題終わります。ですが、もっと、
総裁もいろいろお仕事はあるでしょうがもう少しそういう
関係ですね、標準
生計費から大幅に下回っているという、しかも、その標準
生計費というのは十五年前の
生計費ですよ。
東京都四三%、全国の場合四六%という
生計費ですよ、エンゲル係数が。総理府
統計局が出しているエンゲル係数というのは四十一年度は三五%、三三%、三二%というような非常に低いエンゲル係数ですよ。非常に低い
生計費なんだ。それに比べて期末
手当も全部平等にぶち込んでみても一万五千円も赤字が出るというのじゃどうにもならないですね、これは。話にならぬですね。
もう
一つ伺いたいのは、この三等と四等と五等と六等の問題ですね。これも私いろいろこの四月のときにも申し上げたのですが、これの十分な
配慮が払われていないのですね。あの
指定職俸給表というのは非常によくなったのですよ、局長。これは何せ年上の者と
比較しますから。
民間の大体五十七、八歳のところと
比較するのですから。そうでしょう、局長。先のほうの
係長のほうは
民間のほうが若いのですよ。十歳若いのですけれ
ども指定職のほうは十歳くらい上の人と
比較しているのですよ。
指定職俸給表というのは
民間より高いのですよ。そうでしょう、専務とか何とかということになりますれば、五十七、八歳というところになるわけですから。ですから
指定職の
俸給表のほうは
民間のほうが十歳くらい上であって
係長のほうが
民間のほうが十歳くらい下だ。それで
指定職の
俸給表のほうはこれは非常によくなっているわけなんです。ところが三等、四等、五等、六等というところは、これは口すっぱく言っているのですけれ
ども、ヘビが卵をのんだようなかっこうになっているのですね。六等、五等はこれは鶏の卵じゃなくて、これはガチョウの卵になってしまうのですね。この三、四年の間に急速にガチョウの卵みたいにふくれ上がっているのです。これに対して何がゆえに
配慮を払われないのですか。
都市手当について
配慮を払うのなら、ぼくは異常な状態についても
配慮が払われてしかるべきだと思うのです。四、五年前の
係長の代表——
係長といったら五等の何号でしたか、五号でしたでしょう。今度の
人事院勧告を見ると
係長の代表というのは五等の十一号になっているでしょう。六年年とっている。一年に一号上がるのですから六年年とっていますよ。六
等級の代表はどうなっていますか。四、五年前は六等の五号でしたが、それがいまや六等の十一号が代表になっているのですよ。それくらいに六等のところもうんと年とった。五等のところもうんと年とっちゃった。これはヘビがカエルをのんだような形じゃなくして卵をのんだような形になっている。あと十年、十五年たったらどうなるかわからぬようなことをおっしゃるが、いま異常な状態なんだから、それについてそれらしき
配慮を払うべきだと思うのですよ。何らの
配慮も払われない。今度もぼくに言わせれば五等の五号以上——袋
係長は春前五等の五号だったのですから、それ以上については暫定的に
手当を出しましょう、六%程度の
手当を出しましょう、五年なり十年の間は出しましょうというようなくらいの
配慮があってもぼくはしかるべきだと思うのですよ。この異常な状態を何がゆえに
人事院は注目しないのですか。何とも納得できないのです、これは。ですから私はいろいろの
方法を提案しているのですが、五
等級を四等にしなさい。四等という
民間の
職務は五百人以上の
係長でしょう。
本省の
係長は五
等級。だから四等に持っていけばいい。四等に持っていったらどうです。四等はいま一万七千くらいおりますよ。五等というのは四万五千くらい。それを三年計画ぐらいで、一ぺんにはたいへんでしょうから、
暫定手当と同じように三カ年計画ぐらいで四等に移したらどうですか、一
段階ずつ。そうすればここのところは風通しがある程度よくなる。いまやたいへんな状況ですよ。働く意欲を失っていると言っても私は過言でないと思う。四十四歳になっているのですよ。一番大切な時期ですよ。それからこの六
等級ですね、
上級係員。これが三十九歳だ。ひどいものですね。三十九歳。何ぼ言ったってこれはたいへんな状態ですよ。だから五
等級を四
等級にしなさい。そうすれば三カ年計画ぐらいで穴があくから一
等級ずつどんどん繰り上がっていくじゃないか。四等を三等に上げなさい。三等はあれは中二階ですから、三等は四千七百名くらいおりますね、いま。だから四等が一万七千くらいおるから三カ年計画で上げなさい。あなたは、局長については八そう飛びとは言わないが二段飛びでしょう。
指定職の乙に移してしまったでしょう。どんどん上へ上げてしまったでしょう。どうしてそれができないのですか、
係長たけについては。どういう
立場からいってもここの処理ができなければ、いまの行政職の中心をなしている五
等級なり四
等級なり、あるいは六
等級というところは何ともならないのですよ。これは何か対策を考えておられるのですか。このまま放置されるおつもりなのですか、どうするつもりですか。
指定職の乙というのは、御
承知のとおり三十九年の
勧告でできた、
指定職は。それでこの二年の間にこの
指定職の乙というのは五割ふえているでしょう。
係長を五割ふやしなさい。
係長を五割ふやせば六
等級はだいぶ救われますよ。四
等級のところも五割ふやしなさい。そうすれば五
等級も相当救われる。ひどいことになっておるじゃないですか。そこら辺についてどういう対策を考えられるのか。これは
総裁、
公務員の持っている最も大きい
問題点ですよ。
総裁、答弁を頼みますよ。ぼくのほうは頼むという態度だ。こうなったら哀願に類するよ。ひどいものだ。どうされるのですか。