○片山
武夫君 関連。きょう新しいまた
資料が出されまして、前回見込みの
累積赤字が千四十六億円、
決算が九百七十八億円、こういったような
数字が出されました。私もずっと今日まで
厚生大臣あるいは担当の方からいろいろ今度の改正の
法律案について
説明を受けたわけなんでありますが、
説明を聞いていればいるほど、何かこの根拠に混乱があるのではないかという印象を強めるばかりで、少しも理解の足しにならない、非常に私は残念だと思うのであります。そういう立場で、先ほど来問題になっておりました二百二十五億の国庫補助、この問題でありますが、これは
医療保障なのか、あるいは
保険方式なのか、これについては、これはもう見解の相違だろうと思います。これは論争していくと切りがないことだと思いますので、さておいて、この二百二十五億の国庫補助というのは特別会計でもはっきり補助することになっておりますが、これは
赤字として
考えるべきなのか、あるいは会計処理上
赤字として残らないものなのか、これをはっきりしてもらうことによって、ある
程度これは
数字によって
説明してもらったほうがいいのじゃないかと思いますので、これが第一点であります。会計処理上これは
赤字として残るのか残らないのか、したがって、その
説明いかんによって問題はまた先に残るわけでありますけれ
ども、それがまず第一点です。
第二点は、ここにこういう
資料があります。非常に親切に書いてありまして、頭の悪いわれわれでもよくわかる
資料なんですが、この
資料はどこでおつくりになったのか知りませんが、私の
手元にありました。で、何か衆議院ではこういう
資料が配付されたということを聞いているのですが、どこでこれをおつくりになったのか、これをひとつ私はお聞きをしたいのであります。それで、この
内容についてでありますが、非常にわかりやすく書いてありますから、だれが読んでもわかるんですが、ここに出ている
累積赤字は千八百八十三億円というふうに表現されております。もちろんこれはいろいろ加算していきますと千八百八十三億円なんですが、しかし、いろいろ今日までいわれている
累積赤字はまた
数字が違います。千三百三十六億といわれたり、あるいはいろいろな形でいわれておりますが、その中に、従来のいわゆる国庫補助というものが
累積赤字として
考えられているのかいないのか、これが非常に
資料によってあいまいであります。まず、その次の
資料として、今度出されました
説明資料の八一ページ、ここに表現されておる七百四十五億の
赤字の
説明、(3)のこの
累積赤字の累計、それからさらに、八二ページの四十二
年度累積赤字見込み千三百三十八億円、こういったいろいろの
考え方が私は混乱していると思うんですよ。だから、この混乱しているものをわれわれに
説明されるから、幾ら聞いても
納得がいかない、こういうことになるのであります。
資料をつくるには、もっと
基礎になる
数字と、それに予想されるべき
数字と統一した
資料でわれわれに
説明してくれなければ
納得はいきませんし、
国民もまた私は
納得がいかないと思うのであります。
第三の問題は、この特別会計
予算であります。これはもうすでに承認されておると思うのでありまするが、この四十二
年度予算の
説明の中にあります
保険の特別会計なんでありますが、この
資料で比較してみますと、約二百九十億ぐらいの収入見込みがはっきりしるされております。
保険料収入ですね。これは一体どこから持ってきた
数字なのか、これがどうも明確でありません。いろいろ調べてみても、これに当たる
数字がない。そこで、第二の問題は、借り入れ金千三百三十六億円、これは一体どうしてこれだけの借り入れ金をしてくるのか。すでに今度の新しい処置によって増収の見込みを立てて、
予算が、いわゆる収入が三千三百二十億円となっております。にもかかわらず、ここでまた千三百三十六億円の借り入れ金を持ってきている。これをしさいに検討して見ますると、去年の借り入れ金八百六億円ですか、これが返済、こういうことで収支を整えてあります。よろしいですか。そうすると、この八百六億円というこの返済は、いろいろ今日までの
説明によりますと、
累積赤字は返していくのがたてまえだということを言われておりますし、四十一
年度に
赤字として、いわゆる借り入れ金として載っている八百六億円の出どころですね、これは一体どうなのか、こういうことが非常に私は疑問になってまいります。だから、こういったような幾つかの
資料の
基礎が一体どれであって、その
基礎によってこういうものを加算していって、そしてこういうふうに統一された
説明がされていかなければ、この法案の
審議自体が私はできない、こういうふうに
考えて御
質問をしたかったわけでありますが、そういう意味で、この法案を
審議する
基礎資料となるべきその
基礎数字というものが混乱しておりますし、二百二十五億円の
取り扱いについても、
赤字として扱うべきなのか、あるいはこれは補助として会計上返さなくてもよろしいということになるのか、一体その辺の見解等が混乱していると思いますので、その点ひとつわかりやすく
説明をつけてもらいたいと思うのであります。