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説明員(
海堀洋平君) まずいろいろと違う点がありますので、
一つ一つ正していきますが、先ほど九時過ぎから――私か帰りついたのは十二時ころでございますので、それはもう複数の人がおりますので、訂正する必要もないのでございますが、先生があまり間違うと、
あとあとの議論が混乱する場合がありますので、したがって、
大蔵省を出たのは――十一時三十分から四十分までいらしたんだと思います。その間に話したことは何であったかということも知っておいていただきたいと思うんですが、実は先ほどからたびたび装備
局長の答弁にありましたように、第三次防計画というのは非常に大きな計画でございまして、この中におけるナイキ、ホークというものは第三次防計画の大きな柱になっております。したがいまして、その一
部分を確定いたしますというか、ある
程度もちろん
予算で
国会の審議という
条件はついておりますけれ
ども、その一部のこの
金額を一応将来にわたって見込みをつける、今度の協定というものは
相当重要な
意味を持っているわけです。したがって、財政当局といたしましては、何をその点で検討しなければいけないかという点でございます。それは、ここで
金額のきまっていきますのは、直接米政府から購入いたしますナイキの地上器材でございます。それから先ほど先生から御
指摘ありました購入数量にもよりますけれ
ども、研究開発費でございます。そうしますと、それはナイキ、ホークの全体の
金額ではありませんが、それがきまることによりまして、国産されるべき見込みの
金額はそう日本の業者の見積もりを値切ったりということもできない、一応防衛庁の従来の見積もりが正確なものであるとするなれば、それら全部を加えた
金額が、三次防で見積もられたナイキ、ホークの
金額内におさまるかどうかということが財政当局として最も関心を持たなければならぬ点だと思います。したがいまして、その協定の、
金額的には大宗をなしますナイキ、ホークの地上器材につきましてさらに対米――もちろん相手のあることでございまして、こちらの言い分だけが通るわけではございませんので、いろいろな点からその
価格をさらに引き下げる余地がないかどうかという点を前後左右、いろいろな点から検討したわけでございます。その検討しました時間が約二時間ちょっとかかりまして、いよいよどうもこれではもうなるほど言うべきことは言い尽くしている、防衛庁の交渉していらっしゃる方も言うべきことは言い尽くしている。しかも、いろいろな計算のしかたがありますが、一応私がそこで自分の部不と一緒に試算してみますと、それらのことを前提といたしましても、第三次防の
予定した
金額でナイキ、ホークを通じた所要
金額はおさまるであろうという見通しをつけましたのが、そのときの折衝並びに自分の腹づもりでございます。その段階で主計
局長もすでに帰宅しておりましたんですが、装備
局長を前にしまして、大体こういう
程度であるという
報告をいたしました。しかし、事は非常に重大でございますので、単に主計
局長限りできまる問題でございませんので、主計
局長も翌朝次官あるいは大臣に御相談してきめようじゃないかということで、その日はそこで装備
局長にもその旨を申し上げ、私も申し上げましょうということで別れたわけでございます。私が帰りましたのが、先ほど申し上げましたように、約十二時前後だったと思います。それから先ほど電話を終わったのが二時
幾らというのは全く間違いでございまして、私は初めはパジャマでございましたのを、電話が長くなるからだんだん厚いのを着ましたんですが、結局私がウイスキーを飲み始めたのが翌日の一時五分過ぎぐらいじゃなかったかというふうに記憶しております。だから電話の時間は約十二時ちょっと前ですから、一時間十分かその
程度じゃなかったかと思います。したがって、その点は、複数の相手の方もいらっしゃるわけですから、よく時間の記憶があればだれでも証明していただけると思います。装備
局長とも二人で電話をいたしましたが、装備
局長は常に部下に相談しておりますので、複数の方が聞いていらっしゃるわけでございますから、その点は私が主張しているんじゃなくて、その複数の方に聞いていただけばわかる点でございまして、私が間違いでございましたらその点訂正するにやぶさかではございません。
内容は二点ございました。一点は、これは申し上げてもあまり
意味のないことで、要するに装備
局長のほうは非常にいろいろと混乱しておられたのか、たびたび部下と相談されましたが、要するに
一つの確認でございます。これは要するに、その協定いわゆる交換公文の下に協定がございますが、その協定に基づくそれぞれの納入年次が
予定になっているはずだろう思う。したがって、その行政協定自体に
国会がもちろん
予算上しばられないのはもちろんのこと、
予算を承認されることを
条件としているんですが、政府原案も特にしばられるものではない。エスピネィテッドになっているんだぞということの確認を行ないましたのが一点でございます。これは装備
局長、
予算の専門家でございませんので、たびたび部下と相談しておりましたが、そのとおりでございますということで、これは全く確認にすぎなかったのでございます。
もう一点は、実は簡単な話で、申し上げてもいいんですが、要するに、先ほど申し上げましたRアンドD――研究開発費の支払い方法でございます。支払いの方法を、これまた
予算のときに十分審議していただきますが、要するに研究開発費の支払いを日本側として妥当と考えられる方向でなければならないということを前もって防衛庁と話し合っていたわけでございます。それがそのとおりになっているかどうかということを申し上げて、多少それと原則として打ち合わせた点と食い違う点があった、それを話し合ったということで、その二点を装備
局長と話し合ったわけでございます。