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加瀬完君 それでは具体的に、次の方
たちはどうして承認されたか、ひとつ伺います。
いまおっしゃられました三菱重工業、これは航空機、船舶の
会社ですね。三十九年には契約高は百億九千万、四十年には二百三億八千万、ここには海上幕僚長の庵原貢さん、海幕の石渡博さん、海将であります。同じ海将の矢幡孝一さん、海将補の関戸好密さん、第五術科学校長の空将・鈴木順二郎さん、幹部学校長の空将・小島喜久さん、このほか一佐以上で十一名が
就職しておりますね。一応申しましょう。石川島播磨重工業、これも三十九年には三十七億九千万、四十年には九十二億四千万、これも船舶、航空機エンジン及び同修理という
会社ですね。ここには海上幕僚長の海将・中山定義さん、第三術科学校長の海将補・永瀬芳雄さん、それから技術本部第三研究所長の空将補・中村治光さん、それから東部方面総監部の陸将補・川合了さん、補給統制処の空将補・坂本善輝さん、将官だけでも六名が
就職しておりますね。
それから、日本アビオトロニクス、これは四十年の契約高は百八億、非常に大きくなりましたね。これはバッジというのですか、自動響戒管制組織の輸入品を扱っている
会社、ここには技術開発官の空将・永盛義夫さんが行っておりますね。それから川崎航空機工業、ここも契約高は非常に大きい。陸幕から三名、海幕から三名
——海幕監査課長も行っておりますね。それから三菱電気、ここは武器、電波機器、通信機器ですね、ここには顧問に自衛艦隊司令官の海将・三上作夫さんはじめ、幹部学校長の陸将・岸本重一さん、高射校の榎本健二郎さん、第四術科学校長、これは通信
関係の学校ですね、その空将補・梅崎実さんというように、ここにも五名行っておりますね。日本電気になりますと、これは契約高は三十九年には十九億四千万、四十年は二十四億八千万、通信機器、電波機器を扱いますね、将官、一佐で十五名が
就職しておりますね。航空幕僚も行っていますね。それから通信団長というのが二名、通信学校副校長が一名、通信課長が二名、通信
関係の者が大ぜい行っているわけですね。それから富士重工業、ここも航空機の製造
会社でありますのに、航空集団の司令部付の海将補が行っていますね。小松製作所、弾薬、車両納入
会社、ここへ武器補給処の一佐及び陸幕付の陸将が行っておりますね。それから日本製鋼所、これはロケット発射機や艦艇搭載装備を提供する
会社ですね、ここに呉総監付の海将補・清水鶴造さんが行っていますね。それからダイキン工業、これは弾薬の製造ですね、そして主取引先は防衛庁という
説明まで
会社要覧に書いてある。ここには武器補給処長が行っていますね。新明和工業には海幕付海将が二名、それから技術部の海将補が一名行っている。こういうように、幾らでもありますよ。東芝エレクトロニクスシステムというのがありますね、ここへも高射学校の陸将補、自衛艦隊の司令官、それから北部航空方面隊司令・空将・水町勝城さん、それから第一補給処の副処長といったように、
関係のある者がほとんど
就職をしている。もっと言いましょうか。
関係のある
会社はみんな調べましたよ。たとえば、いすず自動車、富士重工業、プリンス自動車、トヨタ自動車販売、トヨタ車体、日産自動車、
東京カーテンオール工業、水田さんが
会長。沖電気工業、ダイキン工業、大日工業、大日産業、松下通信工業、日本航空電子工業、芙蓉化学工業、川崎重工業、富士電興、
東京芝浦電気、国際電気、住友電気工業、松下電器産業、神鋼電機、日立製作所、日本電子機器、住友ゴム、横浜ゴム、月星ゴム、伊藤忠、三井造船、日本鋼管、日本製鋼、
東京航空計器、日本飛行機、日本航空機製造、全日本空輸、日本無線、大金製作所、佐世保重工、日立造船、佐世保造船所、舞鶴重工業、石川製作所、富士通信機、シェル石油、出光興産、藤倉電線、島津製作所、武蔵菱和、MSTS、住友精密工業、
東京螺子製作所、大日日本電線、東洋通信機、日本発条、帝国車輌、アラビア石油、近畿車輌、日本船舶通信、日本兵器、七十二社ですね。これは全部、多いところでは六、七名、少ないところでも一名の退役の将官クラスがみな行っている。将官
関係だけで調べましても、七十二社に対して百六十八名が
就職している。で、しかも、これらの
会社の契約高は、防衛庁の幹部が行って契約高が上がっているという事実が非常に多い。逆に言うなら、防衛庁との契約高が増加した前後に多くの制服が入社している。これでも
関係がないといえますか。