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吉田(賢)
委員 私がこういう質問をくどくする
ゆえんは、へたをしますると、
特殊法人の
整理とか
統合とかいう問題も、結局しまいには蒸発してしまうのではないだろうかという
政治的運命の将来をおそれるからであります。すでに
臨調が
答申して——あれは三十九年の九月と思います。
池田内閣時代であります。そして、
特殊法人につきましては、もうあのときから一定の
廃止、
総合等の基準も明示されております。それに基づいてそれぞれ
調査もされております。幾たびか
世上にも
論議の
対象にもなったものですから、いまさらと思うほどの各
省庁の
意見についても、私はもう次に言うことはないかというくらいにまで迫るくらいな態度を持ってしかるべきではないか、もしそうでないとするならば、不十分な
調査に基づいた
一つの
結論、そんないいかげんなことをされちゃったら困るということになって、さかのぼって
臨調の
権威は失うことになりましょう。
行政監理委員会にしましても、いいかげんなことを言って何だということになりましょう。そういうようなことを繰り返しておりましたならば、これはいつまでたちましても問題の
解決にまいりません。日がたてばたつほど社会、経済、あらゆる条件も変わってきまずから、私は理屈も道理もいろんなものができてくると思うのです。でありますから、せっかく
国会で相当盛り上がってきたときに、灼熱するようなときに、適当に処理していくということをしなかったならば、
解決のときは来ないと思うのです。私は、そうかといって、何も
臨調の、もしくは
監理委員会の
意見を全面的に是なりというふうに、そういう先入主でものを言っておるのではございません。やはり、
国会といたしましては慎重に
厳正に
審査をいたしまするが、しかし時間もありまするから、いつまでもだらだらいたしましてというわけにいきませんので、それで
監理委員会がさらに各
省庁から
意見を徴するということは、その
段階途中におきましてどんどんと
意見が出てしかるべきではないか、四十年にも
意見は出しておるはずです。去年の二月にも、私も
予算で要求をいたしまして、それぞれ
意見が出ているはずであります。何べんも
意見が出ているはずです。しかしさらに具体的に
問題点を明らかにするために、慎重に
意見を徴するということであるならば、しゃんとした
意見を求めてこなければならない、こういうことでひとつ
結論づけてはどうであろうか。また反面におきまして、
所管大臣はノー・イエスということを堂々と
世上におっしゃっているのですね。これもまた妙な現象で、みんなばらばらですね。こういうことでは、日本におきましては、
特殊法人の
改革というものは、私はできないだろうと思います。せっかく、これによって
政治、
財政、あらゆる面におきまして、相当な期待をしておるものを失望させやしないかと私はほんとうに心配するのです。そういう
意味で聞くのですが、これは八月一ぱいであなたの御
意見も固まるというふうに実は承知しておったのですが、それもいかず、九月中ごろになった。十月、十一月、次はまた来
国会が始まる、来年度が始まるというようなことになってきますると、道くさばかり食わなくちゃならぬではないかとさえ心配いたします。どうでしょう、それならば、時間的に見まして、いつごろまでに
一つの相当なしかるべき
結論を得るというようなことを、ひとつここでお約束していただけませんかな。その点いかがでしょう。