○水野
委員 関連して。ただいまの、昨日の三里塚の測量につきまして私からもちょっと伺いたいのでありますが、私は小川
委員のお話とやや違う角度から、また違う感覚を持って受け取ったのであります。私は、御
承知のように、昨日測量が行なわれました成田市の駒井野部落の人間でございまして、そこの住民として私は二、三伺いたい。
その昨日の問題に先立ちまして、実は去る五日の日に、地元で測量があるというようなうわさが非常に出ました。そのために地元の実際の農民は、空港敷地にかかっている人たちは一部でありまして、芝山町の騒音地域に該当する農民がそれに加わっておりますが、それよりも非常に多くの外部の人が入ってきて、われわれにとっては非常にえたいの知れない人物が続々と地元に参りまして、五日の日から六日にかけましては、実際には千人以上の外部のいわゆる支援団体と称する者が参りまして、昨日も測量が終わった
あとにだいぶ集まってきたのでありますが、これらの人たちが何といいますか気勢を上げて、その後五日以後、測量の行なわれました昨日の朝もそうでありますが、この付近の一般の市民が警察と関係なく交通規制のようなことをやりました。私などが出入りするのに一々夜などは懐中電燈で顔を照らして、どこへ行くか、どこの人間であるかなんていうことを
質問したり、あるいは条件派の農民に対して、
自動車に鎖を巻きつけて
自動車を先にとめておいて、そして行く先、目的などを聞くなんということがしばしば行なわれておりまして、条件派のいわゆる幹部の連中、
——逆にいうと反対同盟の連中も、その地元民同士ですと顔を知っておりますので、これはけんかにもならない、まあまあお互いによそうやということで済むのですが、外部のいわゆる支援団体の人が来ますと、これはいわゆる他人の争いになって非常に殺気立ってくる。これについて私はむしろ警察当局のこの取り扱いは非常に手ぬるいというふうに思っているわけでございます。たとえば、反対同盟の人たちが、いままで持っていなかったいわゆるモトローラといいますか、無線の電話機のようなものを持ってきて、県道の入口のところで交通規制をやりまして、だれだれがこの地域内に入っていったというようなことまでやっているわけです。率直に言いますと、私ども住民としては
——私は住民として申し上げるのですが、これは警察の人が大ぜい来て、きのうのようなああいう騒ぎを起こさないで測量をやってほしい。測量をやった地点は地主は同意をしているわけです。ところが、反対同盟及びその支援団体の人に要望するのでありますが、この人たちも自分たち
——地主及び少数の騒音地域の人たちだけの意思でこの問題を
解決してほしい。いわゆるお互いに外部の応援団を連れないできてほしい。そうすれば、私はむしろ平穏に話し合いがつくと思う。よく小川
委員から、地元の反対同盟と
公団ないしは
運輸省当局が話し合いをしないじゃないかというお話がありましたけれども、この人たちも、私は個人的に会ってみますと、話し合いをしてもいいのだ、ところが話し合いをしようとすると、
現実にはいろいろな関係から、それを阻止されようとする動きがあります。自分たちも、公式な
立場としてはなかなかできない。むしろ集団的に行くと、自分たち以外の関係からいろいろなやじが飛んだりして、つい激高してしまっていろいろなことをやる。この間、何か
運輸省に押しかけた人たちが
運輸大臣につばをはきかけたというような話を聞いておりますが、やはりそういうことは法秩序を守っていくことではない。最近地元の関係が、反対同盟の人たちが主としてでありますが、外部の人たちが入りまして、地元の警察も比較的この問題に対してはれものにさわるような
態度でやっておられる。これは私たち地元に住んでいる住民として非常に困るわけでございます。この一点について警備課長からお
考えをお聞かせいただきたい。
それからもう
一つ、時間がありませんが、昨日の測量の際に、これは警官隊も入っておりましたし、報道関係の方も入っておりましたけれども、一部の田畑が踏み荒らされたわけであります。これは
公団なり
運輸省で、たいした額じゃないと思いますが、正確に
調査なされて、やはり補償はしてあげてほしい。
以上二点を
お尋ねして、私の関連
質問を終わります。