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山本伊三郎君 どう
説明されても、私は、納得といいますか、現実を処理するものにはもうすべてが手おくれになっておると思います。したがって、まあここで論議したって、それは
一つの価値はあると思いますが、十分その点は皆さん方実務家でありますから
考えなくちゃね。それは、赤字を出さぬ団体も相当ありますがね。赤字を出さぬ団体は必ずしも
財政状態がいいと思ったら、間違いですよ。やるべきことをやれずに、歯を食いしばって実は小学校の改築もできずに危険な校舎で勉強しておるというところもあります。道路も、どろだらけの
市町村道路がそのままになっておる。いなかへ行ったらおわかりだと思います。こういう実態というものを
政府はもっと把握をして、それはむろんハイウェイがりっぱにだきるということは、外国から来た場合に、やあ日本はりっぱな道路をつくったといわれますけれども、私も先年ずっと回ってまいりました。ローマでもパリでも大都会はもちろんのこと、いなかへ行っても道路は
整備されて、いなかへ行くほど車が少ないから非常に
整備されております。公園もしかり。日本の場合は、比較的東京は公園は
整備されておるが、いなかへ行ったら公園はありませんよ。いなかはたんぼのあぜ道で遊ぶということは、これはしきたりになっておるようですね。こういう
状態です。しかも、本年度百二十億の
地方財政交付金ですか、とられたのですが、このうちには
市町村の道路
財源を一部見ておるというけれども、ほんのわずかでしょう。とにかく慰めにやったという程度で、こんなもので道路はよくなりませんよ。こういう点で、ぼくは、大臣がおればよかったのですが、いられないが、私は地方行政におりませんからたびたび言えないが、こういう点を
考えなければ、
自治省が幾らどういう宣伝をしたって、地方では実はもの笑いだ。これはまあ
自治省だけじゃありませんよ。
大蔵省あたりでも一体どう
考えておるのか。しかも、税金は高いと、こういう声ですよ。したがって、私は、極言すれば、ほかの
国家事業も大事であるけれども、一番
住民の福祉なり生活に直結する地方団体についてもっと重要視すべきである。国会では、佐藤総理は、東京都知事の
選挙を通じて、地方団体の必要性ということを非常に強調されておるが、実態は決してそうではない。これは
大蔵省も十分
考えてもらいたいと思う。東京のまん中に住んでいる人と、いなかに住んでいる人についての格差が、非常にありますね。こういう点を十分
考えて、今後
地方財政をひとつ運営してもらいたいと思うんです。いま言われたことは、非常に失礼な言い方か知れませんが、わずかな時間でありましたが、言われたことについては、
一つとして納得するところはございません。残念ながら。ただあなたのほうは立場上そういうことを言っておられるだけであって、私らが地方を回ったときの見聞から見ると、私は納得するところは残念ながら
一つもない。しかし、あなたらが努力しているところの努力は私は買うておりますよ。しかし、現状から見ると、私はそういうものは見られない。そういうことを言って私は
質問を終わりますが、最後に、これは一番問題になっております今度の
財源確保で、たばこの消費税が、この間
自治大臣もちょっと触れられたのですが、それは
一つの大きい
財源として
考えておるということですが、
大蔵省はどうですか。これは主計局長がわしに答弁したのでありますが、私は、たばこの消費税をふやすということは、地方の
財源の
一つの大きな確保だと思うんです。これは徴収事務費も非常に少なくて済みますから、まるまる入るいわゆる
地方財政収入でありますからね。ただ、それでたばこの価格を引き上げて、その余剰をもってこれを充てるということになると、これは国民
一般が困りますから、この点は大きい問題で、皆さん方が答えられるかどうか知りませんが、しかし、現在のたばこの価格というものについては正当であるかどうか、いわゆる現在の物価水準から言って正当であるかどうかということもこれは吟味しなければならぬ。これは主計局長も、はっきり言わぬけれども、そういうことを言っておる。したがって、たばこの値上げというものを私は近い将来にどうしても
政府は
考えるだろうと思うのですが、その際、これはそう言うとあなたはもう答弁できぬでしょうが、その際に、たばこの消費税も当然引き上げるべきであるという
考えでおるかどうかということ、これだけ
大蔵省に
一つ考え方を聞いておきたい。