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戸田菊雄君 時間がないようなんで非常に私困っているわけですが、角度を変えていずれゆっくりやってまいりますけれども、ひとつ
問題点だけ
指摘をいたします。ぜひ記録をしてお調べを願いたいと思うんですが、
一つはボロン熱電対二本、三十六万円ということになって住友、東芝購入で備品を買っておる。しかしこれは実際問題としては設置上いろいろ失敗がありまして、ボイド装置のスカートの分がこの中に十一万円入っておる。それは
あとから現地大学としては追加予算として要求をして実はやっているんです。ですから、これは運営費からそういうものへ持っていっていいものかどうか、本来なら実験装置の設置に要する一億一千五百万、こういうものには付随的に実は私は会計上運用され、もしくはそういう正当な予算要求に基づいてやっていくのが正しいと思うのでありますが、この運営費から実は出しておる、これが
一つです。
それからもう
一つは、電動ポンプMP四式、一式を実は二十八万円で買っているのでありますが、万能工作機等について大学が購入する場合は、少なくとも理科学系統の専門機械でありますから、そういう場合の購入系統というものはおおむねきまっておる。ところが全然
関係のない明機産業を通じてそういう機械を購入しているのであります。おまけに何というか、専門店を抜きにして、従来の購入慣行といいますか、そういうものを抜かして実はやっているんですね、こういう問題についての見解が
一つであります。
もう
一つは、万能工作機械一式を百八十七万円で買っている。このときに当時の
小林教授は、明機産業から購入して実は五万円もらっている。言ってみれば詐欺行為だ。そういう行為をしてやっているのであります。これは
あとで
資料要求をいたしますが、そのときにこの領収証を発行して、その後
あとでうまくないということで現金を返した。その領収証は全然金額が書いてありませんけれども、これはいまの棚沢工学部長が保管している。
あとでこれは証拠書類として提示を求めたいと思う。こういう問題が
一つ。
それから微量直示天秤一点というやつは七十五万円、これは追加予算の中に振りかえになっておる、実際は。ですから運営維持費中項目が上がってくること自体が私はおかしいと思う。ですからこういう問題について非常に
内容が、いまあげてきた運営維持費等の使用調べについては、きわめて偽造的なものが多いんです。こういう問題についてぜひひとつ回答願いたいのですが、時間もありませんから、これはひとつ記録にとどめておいていただいて、
あとで
調査をしてもらいたい。それから四十年度の
臨界未満実験装置据付調整費三百三十六万二千円、これは運営維持費ではないのですから、これもこの中に実は入っている、これはおかしいと思う。というのは少なくとも当時装置設置に伴って、運搬据えつけ調整費というのは別途予算要求として出しているわけですね。これはこまかく住友会社との工事契約の際に出しているわけであります。先ほど会計課長は、その契約の
内容というものは、そういう運搬調整費も含まれる、運営維持費にはどこからいっても私は食込んでくる性格のものじゃないと思う。少なくとも一億一千五百万と、運搬調整据えつけ費、こういうものは別途工事契約の中で明らかに別の書類でもって契約がとり行なわれているわけなんです。そういう点についても私は非常に疑問に思うので、したがって、この四十年度が消耗品費等六万二千円、きわめて低かったというのは、こういった
臨界未満実験装置の据えつけ調整費等を無理にここに入れてきているのです。結局そういう結果にならざるを得ないのだ。ですから、三十九年、四十年度と見まして、四十年がきわめてずさんな経理というのは、そういうところに端があるのだろうと思うのです。こういう問題についても十分ひとつお調べ願って、きょうは時間がありませんから、四十一年度分には触れませんけれども、運営維持費等については最後にもう一回問題にしまして、こまかく私は追及をしてまいりたいと考える。
そこで最後に、時間がありませんから、
資料をぜひひとつ御提示願いたいと思うのです、次回までに。
資料要求をいたしますが、
一つは運営維持費の三十九年、四十年、四十一年、各年度別の実際使用した明細書、現地帳簿であります。これをぜひひとつお出し願いたい。
それから消耗品費の内訳明細、それはやはり現地帳簿があるはずです。
次は、万能工作機購入にあたって
小林教授が明機産業から五万円詐欺行為をやったというのは、さっき私がお話ししました領収書があるはずだ。その領収書をひとつ証拠物件として出してもらいたい。
もう
一つは、この装置実行にあたりまして、旅費その他でもって経費がかかったというので、住友会社に対しまして五十万の請求をやった。しかし、これは重役会議でもって拒否をされました。そういう一こまがあるのでありまして、その実情報告、これをひとつ出してください。
それから次に、
臨界未満実験装置据付調整費、これの現地帳簿をひとつ御返事願いたい。
それから次に、住友商事株式会社提示の三十七年度、三十八年度の製造内訳書があるはずでありますから、これを住友会社の名入りの現地調製調書、これをひとつ出していただきたい。
それから次に、東北大学工学部の
臨界未満実験装置仕様書一式、これは六業者が入札をいたしておるわけでありますが、その業者提出の全部、各社のやついろいろあります。それを全部提示をしていただきたい。
次に東北大学の原子核工学科作成の運搬据えつけ調整仕様書一式、これをお出し願いたい。
それから次に、製造請負契約書一式、三十七年度、三十八年度ございますが、それを全部出していただきたい。
それから次に、東北大学工学部長、棚沢工学部長から会計検査院文部検査官副長勝幸平殿あてに
臨界未満実験装置に対する回答書というものがあります。同じように説明書というものがある。この書類を二通御提示願いたい。
それから次に、請負業者の選定理由書、随意契約の理由書、これを出していただきたい。
次に、住友原子力工業株式会社提出のボイド発生装置試験報告書一切、これを御提示願いたい。
次に、東北大学工学部の三十六年、三十七年、三十八年の予算要求書と概算要求付属参考書、これを御提示願いたい。
次に、三十九年度工作機械費の購入選定理由書、これを御提示願いたい。
次に、
臨界未満実験装置据付調整費三百三十六万二千円の内訳書を御提示願いたい。
次に、ボイド装置十万以上の一欄表を御提示願いたい。
さらに、追加品目で二千万円近くのいろいろな機械工具等購入をしておるのでありますが、それらの工作機械一切、その内訳、こういうものを御提示願いたい。
以上の
資料要求をきょうはいたしまして、いずれ機会をみまして、それらの問題について逐次検討してまいりたいと思いますが、こういったことに対して
文部大臣、この
資料要求についてはどういう今後の態度と言いますか、そういう問題についてお聞かせを願いたい。