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木村美智男君 まあ、社会党二時間というワクをはめられておりますから、関連の
関係もありますので……。
それで、
長官が言われた、
原則禁止という
物懇の提案、これは、最低限ここのところは
——縦のカルテルというのはその過程で問題になるにしても、やっぱり
原則禁止という
立場は
公取も一応貫いているんだと、こう言っているわけですから、ここはひとつ守ってもらう。
しかし、
例外というのは、いままで往々にして、
例外が五割五分で
原則が四割五分というのがたくさんありますから、そういうのは
例外とは言えないのだから、ここでは少なくとも
例外というのは、まず九割五分は、あるいは九割八分は
原則禁止だけれ
ども、というぐらいの
意味の
例外というように、これはきびしく考えてもらわなければいかぬと思う。ただしその場合に、それが一割になったかもしれぬ、一割五分くらいになったかもしれぬが、その場合は、少なくとも
長官が言うように、やっぱり
例外としてこれはこういうわけだから認めなければならぬのだという、だれが見てもわかるような基準というものをきちっとつくる、これは私もよくその点は
了解できる。それから同時に、今度は、さっきの
品目を洗い直す問題に関連をして、今度やっぱり
運用の
一つの基準といいますかね、これは当然公のものがなければ、やっぱり法の
運用なんだから、
北島公取委員長のときは非常にきび
しかった、次に来たらぐにゃぐにゃしておって何をやっているのかわからぬというようなことでは困るわけだから、そうなると、ちゃんと判断の基準となるべきもの、公にできるものを、とにかく今度の
新法をつくる機会にひとつつくり上げてほしいということは強く私も要望しておきたいと思う。
そういう
意味で、大体いままでこの
委員会がやってきたことで、
再販の問題については
一つの
方向が何か見えてきたような気がするんです。問題は、これから
法案としてどう固めるかという、そういう
段階ですけれ
ども、
しかし
長官、これはほんとうに今日の
物価問題の中で、最も、何といいますか、名前がややこしいから、実は
再販というようなことは一般的普遍的でないように思うけれ
ども、最も国民生活に密着している問題がこの中には多いので、これのやり方いかんによっては、今日の政府は評判がよくもなるし、それから、まるっきり能がないと言われるかもしれぬし、そういう性質のものですよ、これは。だから私は、そういう
意味では、それは佐藤内閣であろうが何であろうが、国民のためになるという、そういう
立場でこの
再販問題をせっかくここまで議論してきたんだから、できればひとつ、閉会が三ヵ月になるのか二ヵ月になるのかわかりませんが、ぜひこれは総力をあげて政府内部の
意見を調整して、次の
国会ではひとつ新しい
規制法案、
規制法というものをつくって提案ができるように、
企画庁長官に特にこれは要望しておきたいと思う。そういうことで、
企画庁長官のほうは、ほかのほうで関連があれば別ですが、私、
企画庁長官には、以上で
質問を終わらしていただきたいと思っています。
そこで、
公取の
委員長にまた伺うわけですが、この間わざわざ、こっちの
委員長が
委員長席からおりて、一生懸命
公取委員長に、まあ激励をしておったんですが、私、やっぱりこの間報告を読ましてもらいました。「
独占禁止法および不当景品類及び不当表示防止法違反被疑事件処理一覧表」、それから、
公正取引委員会の年次報告も、まあだいぶ多いので全部は見ていませんが、大ざっぱにですけれ
ども見せてもらったわけですが、非常に違反行為類型の問題なり、不当景品の
関係なり、こういったようなことについては、今日の
事態の中では、少なくとも、まあまあ相当やられているというふうに、私はこれは率直に言って、申し上げることができると思うんです。
しかし、その肝心かなめの
独占禁止法の違反の被疑事件の
関係については、日時が七月の五日までということだから、短かったということがあるかもしれませんが、昭和三十八年に事件の処理として勧告が二十四件、それから三十九年は三十二件、四十年は三十一件、こうあったのが、ここの資料にある四十一年は十八件、四十二年三件、だんだん下がってきた。まさか、このことについて、私は
公正取引委員会が手を抜いているとは思っておりません。ただ報告等を見ますと、あるいは
委員長の
答弁を聞いてみますと、どうも人手不足が相当やはり問題の処理を遅延さしているような
関係もあるし、わかっていながら手をつけられないという問題もあるようでありますから、したがって、この本来の仕事である
独禁法の問題に取り組んでもらうという、この一点から、次の予算要求には、率直に言って、要員不増の
方針というやつが佐藤内閣の基本
方針だということで、あちこちの
委員会でぶつかるんですが、こんなものはやはり大事なものなんだから、必要なところに人間を出すということが要員不増の
方針のほんとうの中身のようですから、これは私がかってに判断をしているのじゃなくて、そういうことにこの間もある
委員会で確認をした。したがって、
公正取引委員会で、ぜひいまの
新法の立案とあわせて、機構の充実というか、こういう面を考えて、やはり来年度予算の中に要員を十分取っていくということをやってもらって
——人をふやしてやっても、ろくな働きをしなかったというときは、次にだいぶきびしくやりますよ。きょうは人が足らないということで、この処理状況についての
意見はあれしますが、ぜひひとつ、そういうことで強い要望があるという
立場から、予算要求はあまり遠慮せずに、必要な人員をきちっと要求をしていくというくらいのことを、
委員長、やはりやって、自信を持ってひとつ取り組んでもらいたい、これは
委員長に対する最後のあれです。
もう私も、同じような
関係の、いままで
質問されたことについて繰り返すことは重複を避けたいと思いますので、いずれにしましても、こういうような、いま申し上げたような、
質疑の中で明らかにしたような筋から、もう一回繰り返しますが、
長官、あるいは
公正取引委員長、ぜひひとつ次の
国会までに十分
検討をしていただいて、そして
各省調整をして、
再販規制の
法案を提案ができるようにがんばってもらいたいということを最後に要望し、でき得ればひとつ、
委員長、本
委員会としても、この
再販規制の
法案の
作成を促進する
意味で、
委員会としてそういう
趣旨の決議をしていただきたいということを要望して、私、
質問を終わらしていただきたいと思います。