○多田省吾君 一応
法律上はそのようになっているでしょう。しかし、その裏の話というものは、私は非常に納得のいかないものがあるのです。ちょうど光明池のときに、三百円から五百円の
土地が、近々わずか一年の間に四千百円ですか、一躍十倍にもなった。それで日本不動産研究所の査定で四千二百円であるというような査定が出た。だから何もこれは高くないのだ——しかし、その間に日本電建とか興和建設が売ったり買ったりして値をつり上げている、政治資金にまで使われたということが衆議議院の決算
委員会等において言われているわけであります。それで、この若松町の
土地の売買につきましても、これは
住宅公団には一応
関係ないとしても、千葉県とそれから朝日
土地との間にはいま申し上げました協定書がございまして、その十八条には、買い戻しするときには−甲と乙かあるわけですが、「乙に分譲する
土地の譲渡
金額を乙に譲渡する
土地の
面積で除して得た額に買戻しをする
土地の
面積を乗じた額とする。」、もとの
価格で買い戻すというような協定もあるわけですね。半年たっていますから、利子等も
考えて、一万五千円でほんとうは千葉県としても買わなければいけないのですけれども、
住宅公団が二万五千円で買いたいと言っているから、その半分だけとって五千円だけ朝日
土地の利潤を認めてやるとかなんとか、県議会では県知事が答弁しているわけですね。ですから、朝日
土地に利潤を認めることになった根拠というものも、結局は、
住宅公団が二万五千円で買おうという
値段がつけられてから、朝日
土地が五億円もわずか半年でもうけるようなことになってしまった、こういう結果になっているのです。それはまた私たちにとって非常に納得のいかないものがあるわけです。
それからもう一点は、先ほど総裁がおっしゃったように、あの
土地がほんとうに住
宅地に適しているかどうかです。サーキットという問題も出ましたけれども、その朝日
土地が買い求めた十四万三千坪のうちの六万余坪を除いたほかの地域についてすでにサーキットができております。そうしてものすごい音がする。また、遊覧飛行場もできている。さらに、
道路一つ隔てた先にはオートレースの競技場がある。それから軽自動車競技場もある。競馬場もある。船橋市のほうで調べた結果、八十ホンも——騒音がひどくて住
宅地に適しないのじゃないか、そういうような意見も非常に強かったわけですね。そういった
土地、相当検討すべき余地があったようなことをおっしゃいましたけれども、どうして早急に検討して——私どもから見れば非常に住
宅地に適しないようなところですよ、どうしてそういうところを買われたのか。