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説明員(
横手正君) それではお手元に「投資態容補正係数算出
方法(
道路橋りょう費)」というのをお配りしております。これは
道路橋りょう費につきましては、その
道路橋りょうの延長分によりまして投資的経費を算定いたしておりますが、その際に用いる予定の投資補正の係数の算定
方法を書き上げたも一のでございます。
考え方といたしましては、左のほうに「投資態容補正係数算定
方法」というのがありますが、これが
考え方でございまして、投資補正の総合係数といいますか、最終的な係数は(a)から(j)までのおのおのの率が出てまいりますが、それの合算率をもって投資補正係数というふうにいたす
考えでございます。
まず、
道路橋りょう費におきましては、国道につきまして一次改良あるいは一次舗装、二次改良、二次舗装、橋りょうについても同じように
考えておりますが、また、県道につきましては、県道改良、県道舗装あるいは橋りょう、こういったそれぞれの面につきまして、あるいは未改良率、あるいは未舗装率、こうした各県のそれぞれの率と全国平均の未改良率あるいは未舗装率、これとの指数を出しまして、
道路費全体に占める、また国道の未改良にかかる
事業の比重、こうしたものをそれぞれウエートとしてあらわしまして、これらをおのおのの項目
ごとに乗じて係数を出す
考え方でおります。
たとえば、まず(a)のところでございますが、国
道一次改良を例にとりますと、国府県道の実延長に占める
個々の県の国道の未改良延長、これが国道の未改良率になります。これへ全国平均の国道の未改良率でこれを割るわけでございます そうすることによりまして、全国平均を一〇〇とします
一定の指数が県別に出てまいるわけでございます。これへ
道路事業費に占める国道の一次改良経費の比重、これが〇・一、一割二分程度になろうかと思いますが、これを乗ずるという形で
考えております。
同じように県道改良の場合は。(b)でございますが、県道の県別の未改良の延長率、これが県道にかかる未改良率になりますが、これと全国平均の県道の未改良率、これで割りますことによりまして、全国平均を一〇〇とする指標が出てまいります。これへ県道改良の
事業費の
道路舗装
事業費に占める比重、これが一割五分、〇・一五前後になろうかと思いますが、この比重を乗じて県道改良にかかる係数を出す。以下同様の
考え方でございます。
右側に具体的な算定例を出してございます。想定水準のところでございますが、たとえば国道の未改良の延長が百五十キロメートルだ、あるいは県道の未改良は一千キロメートル、国道の未舗装が百キロメートル、あるいは県道の未舗装は千二百キロメートル、こういうふうに
一定の想定をしてございますが、これについて具体的に算定
方法を申しますと、まず(a)のところでございますが、これがその県における千五百キロメートルの国府県道実延長のうち、百五十キロメートルが国道の未改良の延長になりますので、これは割れば十分の一でございますが、いわゆる未改良率が一〇%という
団体でございます。そうした場合には、これへ全国平均の国道未改良率で割りかえすことになるわけでございますが、全国平均国道未改良率分の一といいますのが二十になります。また、国道の一次改良の比重が〇・一二になりますので、千五百分の百五十に二十、〇・一二をかけますと〇・二四という係数になります。
それから、次に(b)の場合でございますが、これはその県の県道の未改良の延長が一千キロメートルである、こういうことになりますので、千五百分の千 これがその県の県道の未改良率になります。これへ全国平均の県道未改良率分の一というのが一・八になりますので、千五百分の千へ一・八をかけ、なおウエートの〇・一五をかけますと〇・一八という係数になります。同じように、国道の一次舗装率が千五百キロの総延長のうち、国道の未舗装が百キロメートルである、こういう
団体でございます。こうした場合には、千五百分の百に一・五をかけ、また比重の〇・〇三をかけて、係数が〇・〇三になります。以下同じような
考え方でやってございます。
なお、ウエートの欄でございますが、(a)でいえば〇・一二、(b)でいえば〇・一五、こういうウエートを上から(j)まで合算いたしますと一になるようにウエートはつけられてございます。もう未舗装率あるいは未改良率、これはどちらかといえば後進県のほうへ比重が上回ってこようかと思いますが、先進県あたりになりますと、(g)、(h)、ここで混雑度という、あるいは交通量という指標をとらえることにしております。(g)でいきますと、この県の混雑度が一・一〇、こういうような
団体の場合には、一・一〇に全国平均混雑度分の一、これが〇・九になりますから〇・九をかけ、さらにウエートの〇・一三をかけまして、比重が〇・一三。交通量についていいますと、一キロ当たり千五百台、千五百台キロに交通量を想定をいたしておりますが、こうした場合には千五百かける〇・〇〇〇三、これは全国平均交通量分の一でございますが、これにウエートの〇・〇五をかけて〇・〇二というようなかっこうになっております。実はこれを想定いたしました
団体は後進県のほうになっておりますので、交通量あるいは混雑度がウエートを下回るというようなかっこうになっておりますが、これが先進県でありますと、ウエートの〇・一三あるいは〇・〇五よりも上回る係数で出てくる。そういうようなことで、先進県対策などもこの中では
考えられるということになっております。
なお、最後の(j)につきましては、実は
道路事業費は、
道路延長にも相関がございますが、かなりの面人口にも相関度が強いわけでございまして、
道路事業費のうちの三割、ウエートでいいますと〇・三〇でございますが、この分は人口に関係さして配ったほうが、より実態に合うという面がございますので、国府県道実延長分の人口というような指標をとらえて、人口に
関連さして配る形を
考えておる次第でございます。
以上、非常に簡単でございましたが、この点の説明を終わらしていただきます。