○
須藤五郎君 非常に
考えられた
答弁だと思うのですが、それはあなたの
考えたことでないかもしれないけれ
ども、現場からそういう
報告、言いわけが来て、それをあなたがしているのだろうと思いますが、いまあなたの
報告を受け取っても、ぼくはやはり暗いものを感ずるわけですよ。
あそこの
職場には
テープレコーダーというのはこれまでなかったのです。それで、一度も使ったことが危いのです。それが
テープレコーダーを使う必要のないところで何で
個人的に使ったか。数日前に買ったということもいわれているのですが、
テープレコーダーを使う、何でそういうことをしたのかということについては、やはり行動の裏に暗い影があるということはこれはもう否定できないと思うんですよ。もしもそういうような執務中やかましくて困るというならばですね、何でそのときに
課長なり
係長は
口頭で
注意をしないのか。ぼくはそのほうが明るいと思うんです。しゃべっちゃいかぬとか言うべきだ。それを、机の中に隠しておいて、そして
自分の留守中に
部下がどういうことをしゃべっておるかということ、単に喧騒にわたるということじゃなしに、レコードをするということはその
内容を知るということですよ。しゃべっておることの
内容を知るということなんですね。だから、これは明らかに
スパイ行為だと私は思うんですよ。それはあなたはうまいこと言いわけをなすっても、やはりあなたの言いわけの裏にも暗い影があるということはいなむことばできない。否定できないです。私は聞いておって、やはり暗いですよ。その影がありますよ。ですから、そういう
疑惑を受けるようなこと、
スパイ行為という
疑惑を受けるようなことは、ぼくはせぬほうがいいと思う。もう堂々と、
部下がやかましかったら、やかましいから静かにしなさいと
注意を与えるべきですね。そうすべきものだ。
かりに
テープにしたとしますか。それなら、何も
課長、
係長三人でひそかに聞くということじゃなしに、みんなを集めて、
テープにとったらこうなんだ、これほど喧騒にわたるんだから君たちも
注意してくれたらどうだということを、
塚本さんがみんなの前でやるべきだ。それを
係長や
課長の前でやって、こういう
状態ですということは、これは
上司に対して
自分の
同僚を売り渡すことじゃないですか。かりに喧騒であったとしても、そういうことをする前に
同僚なら
同僚らしく
お互いに
注意することがいいのですよ。まず第一に
同僚に
注意すればいい。
テープに吹き込むというようなそういうばかげた
スパイ行為をやらないで、堂々と、
お互いに慎しもうじゃないかと話し合って、そしてやるべきことで、どうしてもこの
テープにとって、そうして
内容を残して、こういうことをやっておったんですといって、
課長と
係長と三人で聞くということは、これはもう明らかに
スパイ行為ですよ。こんなことはすべきことじゃない。だから、
課長もこういうことを
塚本君がやったことは遺憾であるということを言っておるんですよ。
課長が遺憾であるということを言っておるということは、一体どういうことなんですか、その意味は。