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阿部竹松君 鉱山
保安局長のあげ足をとるわけではありませんが、やったようでございますでは、全く他人の問題のように聞こえるのですがね。それと同時に五、六年前は千名の犠牲者が出た、今日は五百名である、犠牲者の数においては半数である、こういうことがいえる、しかしながら、千名のときは二十万人以上あった、今日では十万人切れるわけです。何名に対し何名の犠牲者が出たというこういう
ケースで申しますと、今日はとにかく以前より多い、重症、軽症含めて。それを
炭鉱ばかりでなくて、坑外で
仕事をなさっても、やはりけがしたり、あるいは重症、軽症こういう人がたくさん出るわけですから、とにかく坑内の危険な
場所で働くわけですから、一名も犠牲者を出さないということは望ましいけれ
ども、なかなかそういう万全たるところまで
いかぬでしょうけれ
ども、前よりふえることはこれはけしからぬじゃないですか、佐藤さんの三本の柱である人命尊重なんていう、全然一本の柱が欠けてしまっている、やがて
通産大臣おいでになるからそこで申し上げようと思う。
そこで、
炭鉱離職者臨時措置法が出ているから、
炭鉱離職者の、やめていった人、あるいはやめさせられた、あるいはやめなければならぬ人を助ける、一方では、
炭鉱で人が足らぬで困っているのです。
労働省といたしましては、一方ではやめた人を助けましょう、一方ではそっちへ人を、
炭鉱に人をあっせんしなければならぬというようなことを言いたいだろうと思うのです。矛盾きわまる話です。それも鉱山の保安確保ができな
いからだろうと思うのですが、こういう点については、直接にこの
法案とあなた、関係はございませんよ、これが
炭鉱の実態ですから、やはり関連があろうと思うのです。したがって、保安はどうするのですか、前より悪くなっている。