○
国務大臣(
菅野和太郎君) お話のとおり、
中小企業者を
一般的に見ればそういうようにお
考えになるのもごもっともだと思いますが、私は
日本の
中小企業者の中にも相当みな識見をもち、そうしてまたビジョンをもって
活動されている人は少なくないのでありまして、したがって、そういう
人たちは
自分のうちで使っている社員でこれは
貿易商としてひとつよりりっぱなものにさして
自分の
会社を繁栄せしめたいというような
考え方を持っておられる人もあるのでありますからして、そういう
人たちにとっては、こういう大
学校を利用してもらうことが一番私はいいのじゃないか、こう
考えているのであって、全部が全部それだけの能力がないというふうには言えないので、多くの
中小企業者の中にもそういうようなビジョンを持っておられる人が相当多いのでありますからして、そういう
人たちにはできるだけ利用してもらうというように
考えるし、また、社員の中にもいま優秀な社員がおりますから、ひとつ
貿易のことについてもう少し勉強したいのだというような人、そういう人にはこういう
貿易大学校で
教育を、もっと勉強をしてもらうということになれば、私は一
年間くらい、あるいは半年くらい少々それはマイナスになりますけれども、しかし、将来のことを
考えれば、それは決してマイナスにならない。むしろほかのことばで言えば先行投資になるのでありますからして、したがって、そういう
人たちをひとつ喜んで入れるようにしてあげたい、こういうふうに
考えておる次第であります。