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田中一君 そういう
住宅行政と不可分の
団体ならば、どの
団体でも保証金を取る必要ないじゃないですか。
それからもう一つ、いわゆる財政の健全化をはかるために投資
事業を行なうというならば、いまこの、
共済ビルというのでしょう、火災
共済ビルというのか何というのかしりませんけれども、この周辺にはたくさんビルのあき家があるわけですよ。
民間でああして一生懸命ビル建築をやってあき家があるのにもかかわらず、自分のところはスポンサーがきまっているから建てるのだという考え方を持つよりも、別の方法を考えたらどうですか。たくさんあいているのですよ。お調べになってごらんなさい。なんだったら調べてやってもいい。周辺にたくさんあるのです。安くて保証金も要りませんというビルもあるのです。その中で
民間のそうした
事業団体と競争してやる必要ないではないかというのです。決して健全な投資とは言えないです。特定のスポンサーを集めてやるから一応採算がとれるというなら保証金おやめなさい、そのくらい信用があるところなら。これはあとで
資料出してもらいます。ただもととして、根本の私の
質問の
要旨というのは
住宅困窮者、いわゆる入居者から取ったところの零細な掛け金でも、これはやはり
住宅に還元するような思想でもって
運営なさいということなんです。これから
公営住宅の問題でも
質問しますけれども、現在
公営住宅の
建設というものは、
補助金を出しているわけじゃないわけですね。いろいろ問題がある。これはあとにしますけれども、せめてそれらの入居者から集めている金ならば
事業費を節約して、あらゆる面で節約して、その
資金でもっと困っている人のために何らかの方法をとることが必要だと思うのです。たかだか十七年間やって二千万円の運動器具あたりをやったからそれでいいのだというものじゃない。政府の姿勢の問題を聞いているわけです。
住宅協会に対する
補助金の問題は額は違っておれば違っているで、私も詳しく覚えてないからおっしゃるとおりだと思います。ゼロにしなさい。そんなの取らぬだっていいじゃないですか、家賃だけ取れば。その問題これで
委員長打ち切ります。
住宅公団に一つ伺いますが、私はせんだって東村山という町へ行ってみたんです。そうすると、東村山の人口八万人のうち八千戸の
住宅街ができている。これをずっと調べてみますと、公団が千三百戸、公社が五百戸、
公営住宅、これは
公営住宅だと思うのですが、これが四千戸、それから特別会計による公務員
住宅、これが四百戸、都合六千二百戸、それから
民間のやっている
住宅が、西武
住宅というのが五百戸、その他が千戸、これで七千七百戸、このほかに宅地分譲による
住宅がこれ自家
住宅が三百戸、都合八千戸余の
住宅が建っております。人口八万のうちに八千戸、相当な比重なんですね、人口の構成という面からいうと。そこで
住宅のあらゆる条件というものこれを調べてみた。そうすると条件が全部違うのです。全部違うのです、条件というものが。それからでき上がっておる団地の実態、公団
住宅はまあまあここに集会所のある団地もあればないのもありますけれども、それから子供の遊び場などもできている。そうでないものは舗装もしていないような通路がある団地もあるのですよ。私はもうこの辺で何らかの根本的な考え方を出さないと、非常な混乱が
住宅行政に生ずるのではないかという感じを深くして帰ってきたものなんです。非常にひどいもんです。その中で
公営住宅の場合、御承知のように家賃の値上げの問題が何年前になりますか、四年か五年前の
法律改正によって、大体これはわれわれも賛成した案ですが、一定
収入をこえた者は公団
住宅等に移ってください。もし、そのままいるなら一割ないし二割値上げをしますという案ですね。それでまだ
公営住宅の
居住者は
団体を持って抵抗しております。今日の国民所得は相当伸びている、伸びているから相当の人たちは
公営住宅を追われるということになるんですが、追われるというのは値上げをするか、別のところに移転するかということになるんです。この現象の一つのモデルとして東村山市には混然といろいろのものが入り込んで一つのベッドタウンをつくっておるわけです。この八千戸の
住宅のために町つくりが、かつての農村が——非常にいい農村です、あの辺は。所沢に接している所であって、そうして療養所とか何とかがたくさんあるんです。そのくらい環境のいい所、それがもうこうして八千戸の
住宅群ができたために大きな混乱を生じておる。またあそこには、大和から府中に抜けるという大きな縦貫道路ができております。そのためにまだまだ
開発されます。一体、こうした緑の
都市というものが無秩序にこういう形の町づくりがやられるという現状を見まして、これは
建設大臣、この際こうして混然となっているんです。おそらく
住宅地として適地だから
民間の
住宅も千五百戸もできるのでしょうし、かつては療養所があった。その療養所があった所がこの東村山なんです。それほどいい所だった。療養所はもうあと五十キロくらい山のほうに引っ越さざるを得なくなっております。そうして
居住者の条件が全部違うんです。こういう問題は、一体
建設大臣どうお考えになりますか。むろん
住宅局長も公団の総裁も、これらの実態というものはお知りになっていると思う。おそらく
住宅金融公庫の宅地分譲の三百はその
住宅資金で建てている人も若干いるのじゃないかと思うんです、あの辺には。そういうものを総合して
建設大臣、こういう事態というものをどういうぐあいにお考えになりますか。