○大森創造君 それでは、これはどういうように解釈しますか。私の
調査によると、第一明和に対する調整金の支払いについて、公団
職員がどうも全くわけがわからないことをやっているわけです。すなわち、調整金は、他の土地代金とともに一括して、お話のように、一たん地主総代表から川口幹氏に渡されているというたてまえになっているわけです。そうでしょう、たてまえは。ところが、四十一年の五月十一日の昼前に公団の、実名を申し上げます、山田さんという方、係長だそうですね。山田さんという
職員が川口さんのところに参りまして、本日午後一時に第一明和に第一回分を払ってくれと言ってきた。これはいいでしょう。ところが川口氏は、公団からまだ支払い明細が返っていませんから、公団から支払い明細がくるでしょう、調整金について。調整金をあずかり知らぬという御
答弁ならば、これは食い違ってきますよ。川口さんの言い分は、
責任がありますから、公団からまだ支払い命令がないから払えないという。それではということで山田
職員が公団と連絡をとって、銀行に来ているかもしれませんから、川口氏ともども三菱銀行の千葉支店に行ったが、そこにも支払い明細は来ていない。そこで川口氏と銀行の、これも実名です、牧支店長代理が公団の青井
課長1おいでになりますか、青井
課長が電話をするというと、とにかく支払ってくれということであったので、また山田
職員が、私が全
責任を持つからと、こういうことなんで、やむなくその第一明和に支払ったといういきさつです。このときの額は小川正雄という人の外十五名分で千五百二十一万八千五百円であった。いいですか、先ほど申し上げた数字です。この支払い金額、調整金の支払い金額が、千五百二十一万八千五百円が、先ほど申し上げました五月十一日支払い分、これは
あとでどうもインチキくさいということがわかったわけです。つまりこの第一回分で、これらの地主に実際に支払ったのは、ここをよく控えてくださいよ。これだけ受け取っているのですよ、千五百二十一万八千五百円受け取っていたのに、これが第一回、五月十一日。ところが実際に地主に支払ったのは、これは川口さんよく知っているわけですよ。千八十四万二千円にすぎない。その差額が、計算しますというと四百三十七万六千五百円になります。千五百二十一万八千五百円支払ったのだと、調整金を第一回分として。ところが実際に支払った額は、これは川口さんが御存じです、全部押えておりますから。千八十四万二千円しか払ってないので、その差額の四百三十七万六千五百円という金は全く使途不明なんです。これはどういうことなんでしょう。このいきさつおわかりになりますか、おわかりにならぬでしょう。想像だけでしょう。
一般論なわけでしょう、林
総裁、稗田
理事のおっしゃることは。私は実地について調べているので、
一般論の
お答えは必要を認めないわけです。なぜこういうこまかい数字を申し上げるかというと、あまりにも金額に差がありますよ。第一明和に対する第一回の調整金の支払いは、四十一年五月十一日、第一明和の代表の内田某取締役ですね、この書類を書いた人です、調整金の支払いを。おたくのほうの東京支所長あてに出している人です。本人です。第一明和の代表取締役の内田某に対してなされましたけれども、そのときも川口さんは、使途のわからない金は出せないと強く反対したところ、内田さんは、実はこれを——これというのはこれです、これを公団に出してあるし、見返りの地主の受け取りも出してある、公団に。と言って、これは
昭和四十一年八月三十日付です。八月三十日付で第一明和から公団にあてて、マル秘とこれは書いてあります。これは同じ筆跡ですから、第一明和の代表取締役の内田さんの筆跡です。マル秘という文書を見せたわけです、そこにおられる川口さんが。そこで念のために川口さんが公団に聞きますというと、あなた方のほうの下の東京公団のほうに聞きますというと、公団も払ってくれというので、さっきから何回も言いましたが、一千五十二万七千七百七十円を支払いました、
現実に。ところが、このうち地主に実際に払ったのは、これは渡辺七吾郎外一名の四百十二万八千円だけで、差額の六百三十九万九千七百七十円は使途不明であります。これは、ぼくは時間がありませんからこちらから一方的に申し上げて
あとで御
答弁があったら伺いますよ。おわかりにならないと思うのです。川口氏は、その後その
責任上——ここをよく聞いてくださいよ。その
責任上、この第一明和に対する使途不明金の総額は、いまのやつ合計いたしますというと、加算しますというと、一千四百九十万四千二百七十円の使途について、とにかく川口さんは地主代表ですから、契約代理人ですから、公団のほうで一番比重をかけている川口さんですから、信用があって、確かに皆さん方が言うごとく、川口さんを通じているのですよ。通じてはいるのですが、あるときは、公団の
職員がもうこれは出せない、支払い明細がないからというのに、公団の
職員が川口さんのところに行って、金を支払え、支払えと言っている。支払い明細もない。そういうものが何もなくても出せと言われて、さっき実名をあげた方々に指示をされている。それから不動産業者も川口さんのところに行っているわけですね。そこで総額、使途不明金を私が言ったら、何でもこれはわからないのです。この一千四百九十万四千二百七十円の使途不明金がわからない。川口さんもわからないのですよ。一番の
責任者である川口さんももおわかりにならない。この事情について、第一明和を川口さんが
責任上追及しまして、
昭和四十一年末までに領収書をつけて収支報告するようにとたびたび
要求した。これはあたりまえですよ。公団としては川口さんを相手にして交渉しているのですから、一切を。不動産業者のいろいろなものは、これは川口さんのお手伝いなんです。川口さんが
納得しない金は出せないはずですから、川口さん自身が、使途不明金であるというからには、川口さん自身が使途不明金であるというふうに断定をして、そこで第一明和のほうに、四十一年末までに領収書をつけて収支報告するようにたびたび
要求したけれども、第一明和のほうは石井とか一いいですか、公団の名前を申し上げます。公団の市川係長と石渡係長にやってあると言って、また公団側の二人が今度は川口さんに電話をかけたわけです。これは知らないということでとほうにくれているわけです、現在。これはどういうことなんでしょうか。何かおわかりになりましたら
お答えをいただきたい。