○岡
三郎君 時間がありませんので、いまの建設省のほうからの
答弁で、私がここで塚原本部長に、これは私のほうで
お願いするということになるが、とにかくいま言ったように零細なものが多いわけですから、これは結局賃金のダンピングがあって、労働省のいうとおりにやれば仕事にはならぬ。もう建設業者は悪代官みたいなもので、やれ、やらなければおまえだめだ、これだけです。それで泣く泣くいわれたとおりにやるというと、片方で今度はぎゅっと取り締まられて、おまえたちは違反だ、書類送検だ、片方では運輸省のほうでは白ナンバー対策はどうなっているのか、なかなかむずかしい、これは運輸省だけではできない。つまり砂利業者なんかこれは全然別ですからね、業種実態というものは。もっと私は端的に言いたいのだけれ
ども、時間がありませんから言いませんけれ
ども、そういうふうな中において労働省、建設省、それから運輸省、それから警察のほうについてもこれから言いたいのだが、時間がないというんだけれ
ども、各種、道交法その他で取り締まりがどんどん行なわれている。しかし私がいま言ったように、なかなか施策が進まないというんならば、これを進めてもらうと同時に、やはり業界というものをできるだけ地域地域において集めて、そうしてその業界が力を持てるようにして、そうしてそれが元請の大手のものと対等にまではどうしてもいかないけれ
ども、ある
程度まででたらめな仕事とか安い運賃でやらないように持っていかないというと、事故はやまらぬと思うんですよ。端的に言って、どんな人間だってあなた、苦労して命がけで働くというやつはよくよくのことで、普通ならばやはり楽してもうけたいというのが人情じゃないでしょうか。ところが、いま言ったように追い込められているから、どうしても無理をさせられる。だから無理をさせられないように、一方においてやはり各府県府県ごとに白いやつ全部集めて、集まらないやつは追跡
調査をして、警察庁のほうに
お願いするのだが、追跡
調査して、そういうふうなでたらめやっている業者は、これは一ぺんおろしちゃったらそれきりじゃなくて、どんどんやはり団体なら団体へ入れて、そうして正規な運行計画の中で、監督もその中でできるように、
責任持つように、そうして保険料も、一人一人じゃできないことを全体として共同の土捨て場とかなんとかそういうものをつくって、そうして一方においては息抜きがある
程度できるように、仕事の中においてある
程度料金が取れるようにして、そうしてその中で保険料なら保険料というものを共同で蓄積させるなり何なりして、各地域地域における業界というものを自主的に交通戦争に参加さしていくという強力なる指導というものが私はいま欠けているのではないか。ですから、法規の整備というものはけっこうですけれ
ども、しかし、実態はまことにかけ離れている。そういう中において業界も殺さずに何とか仕事を続けさせていきながら、全体的に交通対策というか、安全対策というものが抜本的にとられるようにやってもらわぬというと、私はいま幾ら口で交通戦争撲滅といっても撲滅にならぬのじゃないか。その点で私はたまたま塚原さんがいますから、ここで
大臣が安全対策本部に活を入れてもらって、緊急にいまの重要な問題について、できないことはできない、こういう点はむずかしい、しかしここまてやる——しかし、実態として業者が全部書類送検されても、できないことはできないと言っているわけです。そういう点について、自主的に業界がまとまって、そうしてそういう面について切磋琢磨し、事故を防止していくというふうな方向での総合対策をやってもらわなければいかぬと思います。私は、交通戦争対策の中枢は
総理府にあるところの交通安全対策本部だと思う。ここで各省を統合して、ひとつ適切なる安全対策というものを出してもらいたい。この安全対策の裏づけとして、やはり業界というものも仕事ができていくように適正な料金というものをつくられ、そうしてその中において白ナンバーを営業車に変えていくような指導をどんどん進めてもらいたい。そうして、それから違反して事故を起こしたものについては、厳罰にしようと何をしようと私はかまわないと思うが、この際は営業の自由のあることはもちろんでありまするが、また、人命尊重という立場から、背後にある問題をひとつ積極的に進めてもらいたい。表にあるのじゃなくて、一歩進んで背後にあるのです。だから私は建設省とか道路公団とか、そういうふうなところの、
政府の直轄の仕事にかかわらず、一般民間のそういう業務についても、ある
程度して、なかなかできないでしょうけれ
ども、やはり工事計画というものは厳密にやって、そうして工事計画にのっとってやっておれば、ダンプ業者も夜中に居眠り逆転しなくてもある
程度やっていける。正規の逆行によって賃金もある
程度保障されるというふうな対策をつくり上げてもらいたい。この点について、きょうは第一読会みたいなもので、この次にこれに対する対策をもう一ぺんお伺いして、そうして次にやはり業者の自主的な交通戦争撲滅に対する参加というものをどうするかという点についても、もう一つ施策を進めてもらう。神奈川県においては、ダンプの事故があってから、そういう点についてはやっているわけです。県下に七千台あるけれ
ども、六百台ぐらいしか集まってない。しかし、これも拡大していけば業者みずからが事故を防止するという点について、
政府に指導してもらえる点は指導してもらう。いまの重要な点は工事計画です。それからほんとうに労働基準監督署の言うとおりにやるためには、いま実態はほど遠いから、そういう事業の実態の面に即応して、まず事故を起こさぬために、表だけじゃなくて、背後を貫いた指導というものをここで推し進めてもらいたい。だから運輸省のほうは、いま言ったような白ナンバー対策について、どういうふうにするとかということについて、やはり積極的な施策を進めてもらいたい。それから警察庁のほうとしては、取り締まることはあたりまえだけれ
ども、その背後にあるところの問題について、やはり事故の起こった原因というものについて、事故の起こった原因を業界全般について、どういうふうにこれを指導していくのかという点について、私は監督、取り締まりから、一歩進んで強い指導という面で、そういうふうな交通対策というものをつくり上げてもらいたい、このことを塚原長官にここで強く要請をしておきます。それに対する施策というものをひとつまた時期があったらばわれわれも一ぺん
お願いしたい。ダンプ問題については、いまの交通戦争の中における私は最大の問題であると思っておりますから、そういう点で、ほかのトラックあるいはタクシーのほうについても問題点があります、うんと、こういう点については、安定賃金になっておらぬでみんな歩合制になっておりますから、だから歩合制がどうして絶滅できないのか。いま基本賃金というものをどういうふうに上げていくかという点については非常にむずかしい問題がありますよ。しかし、これもやはり何とかしてもらわなければ実態が救えないというふうに考えるわけです。そういう点で以上強い要請をして、私の
質問を終わります。長官のほうからひとつ
答弁を。