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国務大臣(
福永健司君) ただいまの御
指摘のような点は、まあ過去にも
地方選挙があって、ある期間、
自然休会のような形ないしは議決
休会的な
措置等を
国会でおとりになりましたことがあるわけではございますが、実を申しますと、この
暫定予算が現実に出るという
事態は、十二年前にありまして、以来、多少の
——一日や二日
予算の
成立がおくれるとか、どうとかいうことでの問題はございましたが、この二カ月
暫定予算というようなことは、実は十二年ぶりでございます。したがって、
地方統一選挙もその間に何回かございましたが、いずれにしても、この
地方統一選挙が行なわれておりますころには、
予算の
審議も終わっておったし、それから
法律案の
審議もかなり進行していたという
事態のもとにおける
地方選挙であったことが多いわけでございます。そこで、率直に申しまして、
地方選挙については、もとより
国会でどういうようにするかということをおきめになることではございますが、
通例の場合とは違いまして、四年ごとにあるとは申せ、今回の場合には
衆議院の
選挙ということがあって、
予算の
審議等も非常におくれている。したがって、これらの
審議の進行ということによって、
国民全体に、できるだけ政治の
空白を少なくして、早くいろいろの面で
施策が及ぶように
——まあ
市町村等でも、この
成立がおそければ非常に困られるというような
事態等も当然あるわけでございます。また一例を申し上げますと、北海道とか、その他ごく北のほうでは、四月、五月等の
いろいろ建設関係の
仕事その他にいい時期におくれてしまうということになりますと、その年一年、非常に大きくいろいろな問題が出てきて困るということから、ぜひそういうようなことについては、すみやかなる
措置を望むという
要求等がまいっておる。したがって、私どもとしますと、
国会でどうしていただきたいということはまことに申し上げにくいことでもありますが、
加瀬先生のほうからまあ大づかみに言ってみろというおことばがございましたので、そういう意味で申し上げまするならば、
休会などということで
審議がおくれるということは、
政府の都合というより、
国民全体の立場においてなるべく避けていただければありがたい、こういうのが正直な気持ちでございます。