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羽生三七君 この点は、まあ
日本のいま早急に差し迫った問題と言えば言えるけれども、まだ時間もあることですから、他日お伺いすることにして……。
外相おいでになるときに、直接、
条約や
協定には
関係はないけれども、一点だけお伺いしておきます。
ソ連にいらっしゃる場合に、ベトナム問題でおそらくお話し合いになると思いますが、これは昨日
森委員の提起された領土問題とともに、ベトナム問題を中心にかなり論議されると思いますが、その際、ソ連側の役割りもかなり期待されていろいろ発言なさると思いますけれども、外相は、ジュネーブ会議の開催というものを強く希望されているということも伝えられている。これはイギリス、ソ連の
両国が議長団であった
関係ですから当然だと思いますけれども、そういうジュネーブ会議の開催等を求められるようなことをお考えになっているのかどうか。これについては、こういう前提が私は
一つあります。それは、出発前に言うという限界を置いておりますから……。この問題と、もう
一つは、ずっと先般来の総理の、停戦を相互に呼びかけるということもあるし、外相も同じ意見を述べられた。もう
一つは、十七度線を境に両南北ベトナムの平和的競争的共存ということを外相は言われておった。それはジュネーブ
協定との関連等もあるので、何らかこの辺である
程度の考えを持ってソ連と話し合いをなさるのかどうか。私がこんな問題に触れてこういう話をするということは、あまりこまかいことを聞くのではないけれども、この秋には
——青木大使の考え方が当たるか、当たらないかわかりませんが、この秋には何らかの話し合いがベトナム問題でなされるのではないかという動きも伝えられているからです。しかし同時に、きびしいいまの現実の
条件を考えるというと、必ずしもそんな安易なものではないと思いますけれども、かりにもしお話し合いになるというような場合には、いまのジュネーブ
協定に基づく会議開催等を求められたり、あるいは、いま申し上げたような停戦を呼びかけたり、あるいは南北ベトナムの平和的競争的共存を言われるならば、そこに何らかの若干の構想があってしかるべきだと思いますが、差しつかえのない
範囲で話が承れれば幸いでございます、この一点でございます。