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岡三郎君 そういうことを聞いているのじゃなくて、実態をもう少し私は調べておるのかどうかですね、具体的に。たとえば、これ、軌道の上でエンストを起こさなければ
事故にならなかった。これはいろいろな
原因がありますよ、いろいろな
原因があるけれども、とにかく五トンなり六トンの車が軌道の上に行ってえんごしているわけだ、これはぶつかるのはあたりまえですね。見通しが昼間で二百メートルで、実際は八十メートルくらいだといえば、これはそういう地理的な面からいっても問題にならぬ、これは
運輸省の
指導がなっておらぬということになると思うのですが、しかし、直接的には軌道の上に障害物がここにあらわれて見通しがきかぬ、夜間であるからぶつかった、大
事故が起きた。しかし、車は最近言われるように凶器ですからね。
自動車というものは動くのですよ、普通。変なことだけれども動くのがあたりまえなんです。ところが、とまっている車が案外多いんだよ、
事故を起こしている車が。いいですか、だから、それが
踏切がいいかげんならどこでも軌道の上にえんごするという形が出てくる可能性が私は強いと思う。ということは、かなり無理して車を
運転しているということです、営業面からいくと。ですから、両面から
考えていってもらわなければならぬ。なぜ車の完全なる修理ができないのか、車を全部完全に
整備するというふうにすれば、営業が成り立たないのかどうか、つまり、ずるをきめ込んで、これなら大体動くだろう、しかし、
運転するほうはかなり車については知っているわけですね。そうするというと、この車はブレーキがあぶないとか、あるいはエンジンが故障しがちだとか、その車についてはやはり十分知っているわけです。ところが、そういう形の中でも仕事に追っかけられれば、無理をして
整備を不十分にして出してしまう、こういうふうな形が多いのではないかというふうに想像するわけです。そういう点で、現象面だけではなくして、その奥にひそんでいる、運輸会社ももうからにゃ商売ができませんから、そうするというと、そこで営業と
整備の
関係、
運転手の
関係、こういうものをやはり十分ひとつ
指導してもらわないと、同じことがまた起こると思う。この場合はこういうふうな
踏切を直すという方法も一つでしょうけれども、とにかく、ある程度動いているものがブレーキがきかなくなったらぶつかるのはあたりまえですから。ところが、ブレーキが悪くなるのかよくなるのかは、大体車に乗っている
運転手はわかっているわけです。それを無理を承知で車が間に合わないときは出してしまうというようなことが多いということを聞いているわけですが、これは飛行機の場合においても、
整備ということが非常に言われている。ところが、運航する
計画の中において、機数が少ないから、
整備士が少ないから十分に
整備をしないままに出てしまうということも言われておるわけです。そういうふうな点で私はいまお伺いしたのは、線路の上に
トラックがエンストを起こさなければこの
事故は端的にいって起こらなかった、直接的にいっていろいろな理由があるけれども。だから、特に
大型車ですね、
大型車の場合なんかにおいても、車の
整備というものを厳重にひとつやってもらいたいと思うのですがね。いま
整備部長の話では、そんな程度では話にはなりませんよ、実際言うて。あんたもずっと見ていて、車というのはかなりエンストを起こしたりなんかしているのが多いでしょう、また見ることも多いと思う。というのは、かなりぼろの車を使っています。もう償却しなければならぬ、新車と取りかえなければならぬという問題の車が動いていますよ、無理をして。そうして
運転経験年数の少ない人がそれに
関係している、だから、いざというときには手がつかぬ、そういうような
事故がこれからも起こるような気がするのです。特に
立体交差が進んでいませんからね。われわれが通るところでは
踏切でずいぶん待たされておるけれども、ああいう
踏切でもやはり車の運行が渋滞すればするほど、
運転手はいらいらして
踏切がおりるかいなかの瞬間に
踏切を突っ走っていく。というのは、
踏切がおろされるというと何分待たされるかわからぬから、
踏切があくかあかないかに飛び出す、今度は締まりかかってくると、締まりかかっているにもかかわらず、線路の中に飛び込んでいくというのが、いまの私は一つの現象だと思うのです。こういう血もあるので、車といまの軌道との
関係について、これは
交通全体の問題として
考えてもらわなければならない問題がうんとあると思うのですが、できるならば、そういう
危険性のあるところには、
踏切だけでなくて、やはり警手ですか、警手をもう一ぺん配置する。人件費の
関係で
国鉄もやはり、
増川さん、
国鉄もいわゆる合理化という問題で、
踏切を
整備すれば人は要らぬと簡単に思うところがある。この前も吉祥寺のほうで、
踏切を
整備すれば人は要らぬと言うけれども、あいたり締まったりする瞬間ですね、この問題について、最近は非常にいらいら現象が多い、ストレスが多い。子供なんかも、締まれば学校がおそくなるから、ちょこちょこともぐっていく。だから、
踏切は完全に、締まったならば、しっかりしたもので通れないようにしてもらうならもらう。ただ一本の棒があるだけですから、下がくぐれるのですね。そういう面がいままだ解消されていない部面が多いから、暫定的に
踏切ががっちりとするまでは、警手も並行して置いておいてもらいたいという要求が学校の子供の通学の問題であったのですがね。だから、そういう点で幾つかの問題がありましたが、私は、
踏切の
改良という問題については、具体的にひとつ、いま大倉さん、私も当初言いましたように、そういう面について
踏切がちゃんとすれば人がいなくともいいのかどうかということについて、もう一ぺん検討願いたいと思います。
それから、いま言ったように、
整備部長のほうには、車の
整備というものについて
陸運局にまかしておる、陸運事務所にまかしておる
関係で、上のほうではよくわからぬとしても、やはりひとつ
本省として、そういうような点について、どういうように具体的に
指導しておるのか、それが、経営が苦しいから無理な車の運行になっているのか、そういう点について十分ひとつ
調査をして
報告をしてもらいたいと思うのです。これは私の聞いているところでは、とにかく腕のいい
整備士が少ない、だから、
整備しても適当な
整備である、そういうような点で、車自体というものがかなり危険な状態で運行されているのではないかということが、端的に車屋自体から言われておりますから、運送店自体から。そういう点で、免許についても、これは
運輸省として
増川さんのほうに、
自動車局長いまいないから言うのですが、免許については、一体どういうようにこれは適切な処理がとられているのか、つまり、一般的に営業するならば、過当競争が激しいからダンピングされる、運賃のあれが。だから十分なことができぬという
報告もあるわけですよ、われわれには。ところが、
運輸省は、何でもかでも、とにかく免許をおろす、おろしてはいかぬとは言っておらぬのですが、全体の
車両数と荷物の
関係、そういうものから全体を
考えた場合、いまの
トラック業界というものは過当競争になり過ぎているのじゃないのか。私は、これが五トン、六トンの
トラックだからよかったけれども、もしもこれが偶然にタンクローリーみたいな、ガソリンなりその他可燃性の液体でも積んでおるようなものであったら、これはたいへんなことになるんじゃないか。そういう面では、
増川さんがいるけれども、
車両の
制限もしなければいけませんね、こういう不完全なところは、
車両制限を。どういうところは車は通っていいけれども、どういう車は通っていけないということはきちんとやってもらわなければならぬ。幾つかの
問題点があるけれども、私のいま言わんとするところは、
整備関係についてひとつ徹底した
指導監督をしてもらいたい。言いわけではなくて、現実に
整備というものがどうして不十分のまま放置されているのか、それは、いま言ったように、
経験が豊かでないという点もあるでしょうけれども、高い修繕費を出せばちゃんとした修繕する
場所があるのです。ところが、修繕費がかかり過ぎるので、安くあげようというので、そういうふうないい
整備工場に車を持っていっておりませんね、いまのところ、私が見ているところでは。そういう点について、ひとつ
整備関係についての具体的な
調査をしてもらって、その
報告をしてもらう。そして、その
原因がどこにあるのか、過当競争にあるのか、免許の方法がルーズなのかどうか、そういう点についてもひとつ
報告をお願いしたいと思う。以上です。