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田代富士男君 いま次官が申されたとおりに、泥棒論議じゃありませんけれども、この問題はしかとお願いしたいと思うのです。
私は、もう
一つ、
万博の問題が出ましたからついでにお聞きしたいのですが、これも航空安全というたてまえからのことでございますが、千里ニュータウンの中心としましていま
万博の
計画がなされております。その中心センターに、中心地にランドパーク記念塔が建つ予定になっております。
政府は七億五千万円で、もう大蔵省からも認可があっていると思いますが、これは予定は百八十
メーターの塔だと聞いておりますが、この記念塔を建てる、
政府が七億五千万円でやるという話を聞いた、三菱グループだったと思いますが、それであるならば、この際、なかなか
万博というものは行なわれるわけはないし、そういうわけで三百五十
メーターのものを建てようじゃないかということがいま進められているわけです。一転して百八十
メーターの塔が、三百五十
メーターの塔にいま取りかえられようとしているわけです。その準備がなされているわけです。だから
万博自身を考えていけば、なるほどそれでけっこうだと思うのです、大いにやってもらいたいが、ここに私は、この前から
運輸委員会におきましてもいつも繰り返して言っていることは、
一つの所管はこれはよろしいというけれども、全体観に立った上の
措置を講じなければだめだ。そこに現在の
政府の足並みのそろわないばらばらなところに問題点が多い。もっと大所高所から検討して、言うならば同じやる事業であっても、価値的にもっと有効的にできるわけだということを何回も言ってきておりますが、今回の
万博のいまの問題につきましても、三百五十
メーターの塔が建てられる。まあみごとな塔でしょう。しかし、このためには、今後は航空
関係はどうなるか。私もまた航空
関係の問題に対しましてはしろうとの部類でありますが、私もいろいろ
説明を聞きましたら、御
承知のとおりに、
大阪伊丹空港へまいります
飛行機がどういう方向からまいりましょうとも、
大阪城のすぐ
そばに、多くの皆さん方御
承知の、RK、そこで全部が掌握されまして
伊丹の
空港へ着陸態勢に入るわけです。また離陸する場合も、離陸する場合は、全部ここに
資料がありますけれども、離陸の場合は
伊丹二〇五QSという、これは
大阪標識所というのですか、ここを中心としまして、東京方面であったならば、九十九度かまたは九十八度で進んでいかなければならない。このように航空行政の上できめられているわけです。そうしますと、いま離陸した
飛行機がQSの
大阪標識九十九度、九十八度でいきますと、三百五十
メーターのところに引っかかってしまう。今度は大きい
ジェット機がRKのところから
伊丹空港のところへおりているときに、小さなセスナであるとか、小さな
飛行機が飛んでいた場合には、
ジェット機と一緒におろすわけにいかないから、一時空において待機させなきゃならぬ。そういうふうに待機場所としていま申すように千里ニュータウンの方が待機場になっているわけです。そうしますと、その待機場所を航行する
飛行機の高さというものが、私もしろうとでありますが、百八十
メーターの塔であるならば三百三十
メーターと余裕があるのです。そのように聞いておる。三百五十
メーターであったならば、これはたいへんである。私はそう思うわけです。ところが、相当、
万博のほうにおきましてはこれを準備している。しかし、これがもしもそのまま、いまのまま建ったならば、全世界のあらゆるお客さんが
日本の国へきたときに、全部がこの三百五十
メーターの塔を見上げておったときに、
飛行機の衝突大事故を起こしたとしたならば、これは
日本の国としても恥じゃないかと思います。そうなるならば・いま建設の
段階であるならば、航空当局としてその問題に対してほんとうに危険であるから、いまから
運輸省の意見として
万博関係者に対して意見具申をされる私は必要があるのじゃないかと思うのですけれども、その点はいかがでございましょうか。